自己中心的にならず健康的に自分を優先する行動

自己中心的にならず健康的に自分を優先する行動
Valeria Sabater

によって書かれ、確認されています。 心理学者 Valeria Sabater.

最後の更新: 21 12月, 2022

自分のことを第一に考えることは健康的かつ必要不可欠な行為です。これは自分自身に愛を持ち、罪悪感や決めつけを持たないセルフケアなので自己中心的な行為ではありません。

また、これは個人の幸せや生活の質に対する投資で、自分自身をしっかり意識出来るようになると、他人にもそのように目を向けることが出来るのです。

興味深いことに、ソクラテスも自分が生み出したセルフケアの概念に焦点を置きました。これは今では「epimeleia heautou」(自身への配慮)と呼ばれています。

その後、ミシェル・フーコーはその考えを分析し、ある結論を出しました。それは、「人は自分自身を本当に知ることが出来たり、自分をケアして感謝することが出来た時に真実の自由に達することが出来る」というものです。

「もしあなたが自己愛を持っていないなら、どのような愛をあなたは求めていますか?」
-ウォルター・リソ-

実際、私達はいつ、そしてなぜ自分を優先することが自己中心的な態度として教えられたのか知りません。利他主義や他人への尊敬などは自己愛や自己優先と比較されるべき対象ではなく、学術用語が私達を混乱させています。私達が漠然と信じていたことは間違いだったのです。

私達は他人に多く与えれば、他人があなたを愛して感謝してくれるという間違った考えを持ち、ほとんど気づくことなくその犠牲の上に関係を築いてしまうのです。

そして、自分は正しいことをしている、期待されたことをしていると思い込むと、そのような関係は最終的に自己愛の放棄に直面します。

私達はこの有害な行為を辞めるべきです。なぜなら、これは不安や不眠、そして肉体的な痛みなど様々な問題を引き起こす引き金になるからです。

少女と頭の上に乗った鳥

優先しないと自分が擦り減っていく

「誰かの為に私がやらないと」、「私が彼らの為に何かしないと」などと自分のことを優先せずに他人を助けるような考えで頭をいっぱいにしてしまうと、自分自身を失います。

自分を犠牲にするような考えは、あなたのエネルギーや欲望、自分らしさ、そして自尊心を奪っていきます。問題は私達がこのようなことを無意識に行うことです。これは自分が本当にやりたいことなのか、と疑問に思うことなく行動を続けてしまうのです。

心理学者は、人はよく自動的に行動を起こした後に、その行動が自然で必要なものだったと合理化するという罠に陥ってしまうことがあると言います。他人にとって役立つ人間なら、自分は価値のある存在だと思い込んでしまいます。そして、必要とされることは愛されることであると勘違いして生きていくのです。

しかし、このルールは必ずしも期待した結果を生み出すとは限りません。実際のところ、そのようなことが起こるのはごく稀です。

この状況が最終的に招くのは悲しい崩壊です。自分の費やした努力や犠牲が価値のないものだと気づいた時、私達は自分を批判的に見てしまい、自分が純粋すぎた、馬鹿だったと責めてしまうのです。

その内面の声は、残酷なことに筋肉の痛みや疲労感、消化器系の病気、感染症、頭痛、そして抜け毛など、あなたの肉体に影響することもあるのです。

「誰かのニーズを満たす為に自分を放棄すると、人間としてぼやけいき、それは魂や希望、そして自分らしさが無くなるまであなたから様々なものを奪っていきます。これなった時、あなたは肉体的な疲労を感じたり、心に深い霧がかかったような感覚に襲われるでしょう。」

「自分を配慮する」方法

このように、他人のスケジュールに左右されて悩んでいる人は多く存在します。この人達は他人の負担を抱え、やりたいことをする為の、そして自分が自分らしくある為の休みを手に入れることが出来ません。

また、この状況が長引いてしまうと心理的なバランスや健康に危害を加えてしまいます。ですので、もしあなたが苦しんでいるなら惰性で続いている習慣を取り除いて、自分自身に新しい焦点を持つようにしましょう。

山の上を歩く女性

自分を優先する為の4つのステップ

  • 時間:自分を優先していない人は誰かの要求に対して自動的に「YES」と答えてしまいます。ですので、どんな要求でも受け入れてしまうこの衝動を抑制しないといけません。

もし誰かがあなたに何かを求めたら、すぐに喋らないようにしてください。即座に反応してしまうより、数分間を待って、自分が本当にしたいかどうかを考えてください。このように「NO」と言う為の技術を学んでいきましょう。

  • 視野:自分をケアするには、自分自身と周囲との距離を縮めたり、広げたりと制御しなければいけません。何でもしてくれると相手が思い込んで、要求することに慣れてしまわないよう視野を持ってください。

また、「それはしたくない」や、「自分を優先したいから今日はダメなんだ」と要求を断っても、この世界が終わるわけではないので安心してください。

  • 役立つフレーズ:自分のニーズや時間、そして自分らしさを守る為にあるフレーズを知っておくのは便利です。

「ごめん、今日はその要求に応えられない」、「頼ってくれるのは嬉しいけど今日は自分の為に時間を使いたいんだ」、「今は一人になりたいからごめんね」というようなフレーズを覚えておくと良いでしょう。

  • 特定の会話を辞める:最終的に要求へと変わっていく会話もあると思います。それは急に楽しい会話から要求へと変わります。そして、彼らはあなたならやってくれると思い込んでいるのです。

このような状況は出来るだけにすぐに止めましょう。自分を疲れさせてしまうような要求を避ける為に、はっきり断れる人間になりましょう。

自分を優先するこは大事

この4つのステップは一夜で身に付くようなものではありません。そして、強い意志を持って固い決断を下せるようになり、自分を優先することが自己中心的でなく必要な行為だと理解出来れば、毎日が楽しくなります。他人と同様に自分もケアしてあげることを忘れないでください。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。