自己破壊の重圧

自己破壊の重圧

最後の更新: 04 10月, 2017

自己破壊とは、人生において成功したり、重要な業績を達成することができるはずだった自分の目標を妨げたり、目標を破壊してしまう行為です。最もよくある形での自己破壊は、優柔不断、しなければならないことを後回しにする、中毒、あまりに短い睡眠、暴食などの行動があります。

人は自分の気持ちを抑制したり、他人と比較したり、劣っていると感じたり、破滅的な人間関係に関わったりする時にも自己破壊をします。多くの場合、こうした行動は自分の欲求を無視することから生じます。

ある人は体重を減らして、もっと健康になれるようにと厳しいダイエットに取り組み、更にそれに並行してたくさん運動もします。にもかかわらず、ファーストフードを食べ過ぎたり、あらゆる言い訳をしたりして、自分を妨害してしまいます。結果として、その日を通して行った努力を水の泡にしてしまうのです。

また別の場合では、真剣に自分の生活の質を向上させるためや、より大きな課題に挑戦したいことから、意識的に昇進への準備をします。しかし、その望みを現実にする時が来ると、自己破壊が幅を利かせるのです。

彼らは優柔不断と不安の状態に襲われ、そのため目標から脱線し、自分にその準備ができていてその器があるのかなどを疑っている間に、以前と同じ道を辿り続けてしまうのです。これにより彼らは最初にいた所と同じところに留まってしまいます。そしてこの停滞の責任は他の誰でもなく彼ら自身にあるのです。

自己破壊の起源

目標を達成したいのにその途中で自身を妨害してしまう時、これは自尊心を傷つけています。頭の後ろでは、自分でも認識できない幼少期のマイナスの経験から生まれた恐怖を無意識に感じています。

気の枝空除く男性の顔

こうした行動パターンの多くは幼少期に起因します。そして、それらは一般的に異性の親との関係のあり方に関係しています。つまり、女子であれば父親と、男子であれば母親との関係です。異性の親が自分の注目の的となり、同性の親は無視されます。

このファンタジーが原因となって生まれる深刻な問題が2つあります。一つは、強くそうなりたいという願望があったとしても、自分は親のパートナーにはなれないことです。そして二つ目は、それが耐え難い罪悪感を生むことです。なぜなら、同性の親に対しての感情を異性の親に向けるようになってしまったからです。若い頃からこうした構図に参加してしまうと、存在しないものの深刻な重荷となって人生に影響を与える重圧を抱えてしまうことになるのです。

自己破壊の回避の仕方

はじめにすべきことは、自ら自己破壊をしているということに気づくことです。これは思うより簡単なことではありません。なぜなら、それが無意識な行動だからです。失敗ははじめに罪悪感と欲求不満を生じさせます。私達は自分や手にした結果を評価する時、冷酷になりがちです。この理由から、柔軟な姿勢で、何が失敗に導いたのかを正しく認識することが良いでしょう。

手の影に追われる女性

必要なのは問題を明確に認識することです。自分は本当に人生を大きく向上させるのが得意で、それに値する人間だと自分を納得させる必要があります。どんなに失敗を恐れていても、時に私達がする努力全てが、期待と逆の結果を生み出しているように見えることもあります。

また矛盾しているかもしれませんが、勝利を収めた後に失敗してしまう人も自己破壊する人に含まれます。最初の業績は一時的な満足感と快感を生み出しますが、後にそれが不安となり、更には身体的症状となります。こうした症状は、尽力してきた業績をなかったことにすると消えていきます。

自己破壊を回避するためのカギ

人生で何を手に入れたいのかを認識することが大切です。またそうするには、具体的な目標を設けることが良いでしょう。失望からあなたを守ってくれるものは何もないと分かっているのであれば、夢を大きく描き恐怖を乗り越えることは何も悪いことではありません。自信を手に入れ目標を達成したいのであれば、全ての挑戦には新しい経験と背負わなければならない計算されたリスクがつきものです。

考えることを減らし、行動することを増やすことが必要不可欠です。そのために自分の破滅的思考から遠ざかるための内省的な内なる対話を持つことが重要なのです。そうすることで、目標を達成し夢を現実のものにしようとすることを引き留める重荷から自分を解放することが目的です。

雲に隠れる男性の顔

最後に、自分に正直でなければいけません。私達は欲しい物が手に入らなかった時、自分を騙し、他人を責め、言い訳を見つけることにとても長けています。だからこそ、自分自身をしっかりとコントロールし、自らの人生の主君となり、自らの決断全てに関する責任を担うことが大事なのです。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。