自尊心を高めるには?
自尊心を高めることは、すべての人が目標にできることです。人は成長するにつれ、自分のアイデンティティを築き、自己概念を作り上げます。この自己認識と成長のプロセスは、周囲や自分と健康的に向き合うために欠かせません。
自尊心は自己概念と深く関係しています。また、自己概念は自分に関する信念と関わります。さらに自尊心は自分に関し、自らがもつイメージに対しどう考えているかという自己概念の感情的な反響です。自己概念と自尊心はある意味お互いを支え合っているのです。
生活に影響を与えるほど自尊心や自己概念が低いとどうなるでしょう?自尊心を高めることはできるのでしょうか?そうだとしたら、どのようにして高められるでしょう? 次でそのヒントをお教えします。
セルフケアにより自尊心を高める
自分へのケアは自尊心から生じます。しかし自分をケアできるかどうかは自尊心だけに依存することではありません。外部の視点に立って見てみましょう。誰かのケアをすればその人は気分がよくなります。それは自分に関しても同じなのですが、自分を一番に置くことを人は忘れがちなのです。しかしここれこそが自己愛の第一要素です。
ミスや達成できなかった目標に対する本当の自分の責任や自分が達成したことに対して、現実的な評価を下すことにより自尊心を高めることができます。自分に何が必要か、本当に求めているものは何かを自問することも大切です。自分のために時間をとり、答えを見つけてみましょう。
「まず、自分を愛せば他はそれについてくる。世の中で何を成し遂げるにも、本当に自分を愛する必要がある」
自分の長所を認識する
自分の長所をよりどころにすると、自尊心を高めることができます。自ら機会を与えることでさらに高めることができる長所を誰もが持っています。自分の持つポテンシャルを無駄にしてはいけません。
「私には長所がない」と考える状態にはまってしまった時は、過去の成功を思い出してください。良い所を否定しないでください。きっとあなたにもたくさんあります。自分の好きなことについて考え、内省しましょう。正直な答えを見つけなければ意味がありません。
自分との対話を変化させる
自分とのコミュニケーションが自尊心を高めるカギです。自分との対話がいつもネガティブな批判、自己検閲、罰に基づいたものであると、自尊心がその代償を最初に払うことになります。
少し考えてみましょう。誰かを批判し、「あなたにはできない」「価値がない」「あなたは何もできない」などの言葉を使うと、相手はどう感じるでしょう? 嫌だと思いませんか?ではあなたはなぜ自分にこのようなことをするのでしょう?
自分との対話はどこか理不尽です。例え、証拠があなたの考えを支えるものでなくても、私達は状況を悪い方に解釈します。このようなネガティブな考えをする時、次のことを覚えておきましょう。
- 認識。自分に行っていることは、合理的それとも非合理的? その考えは、人として向上するのに役立つ、それとも、邪魔になる?
- その力を弱めるストラテジーを用いる。
自分との対話を変化させる方法の一つに自問があります。「友達にこんなことを言う?」「これはその人を元気づけることになる?」この答えがノーであれば、対話を変える時です。自分で自分の友達になることが大切なのです。
受容と許容が自尊心を高める
自分のすべてを好きになることは難しいので、自己受容は長い旅のようなものです。罪悪感に溺れると自尊心を大きく傷つけてしまいかねません。自分を許し認めなければ、自己憐憫や自己非難を大きくするだけです。
テキサス大学で自尊心の研究を行うクリスティン・ネフは、自分に対しもっと親切に接することができると、健康的に自尊心を高めることができると言います。
自尊心を高めることは可能です。自分は人間で、ミスをすることも人生の一部だと認め、自分を許すことです。過去のミスのせいで自分を卑下してはいけません。
愛する人と同じように愛や尊敬をもって自分と関わりましょう。自分を支えてあげましょう。もっと重要なのは自分の感情や思考を理解することで、常に批判することではありません。ミスをする度に自分を罰するのは止めましょう。
最後に、達成困難な目標を立てることは自尊心を高める時に障害になりえます。フラストレーションがたまり、ネガティブな自己概念を大きくするだけです。
計画の中で、いくつかの目標を組み合わせることが重要です。大きな挑戦は成長の助けになりますが、自分は正しい道を進んでいると感じることができる小さな目標も必要不可欠です。
「自分を愛することが、人に自分を愛するよう教える」
-ルピ・カウル-