過度に孤独でいることの影響性

2019年4月29日

社会的な生活を営むこと、それは人間のDNAに刻み込まれた本能です人は身体的にも精神的にも、生きていく上で他者が必要です。だからと言って誰でも良いというわけではありませんが、他者と関わることはとても大切なことです。実際、過度な孤独が悪い影響を与えることが、研究によって分かっています。

多くの研究で、過度に孤独な時間が長いと脳に影響を及ぼすことが分かっています。人は本能的に、他の人に近づいて他者と時間を共有する傾向があります。しかし、私たちはそれがいつでも簡単ではない時代に生きています。実際、大人数の集団が、多くの人が孤独な生活を欲するようになる原因の一つです。

孤独とは、まるで世界中に広がっている感染症のようです。最近では、多くの人が自分一人で生きていこうとしています。大都市では、隣人との関係には緊張感があり、みな排他的になっています。多くの企業が、人とのつながりを時間単位で切り売りしています。誰もが孤独で過ごすことが良くないことだと知ってはいるものの、同時にそれを打破する方法も分からないのです。

「最もひどい貧困とは、孤独であり他者から愛されないという感覚です。」

-マザー・テレサ-

海辺に立つ男性

興味深い実験

「Cell(セル)」誌に掲載されたカリフォルニア工科大学の研究によると孤独の時間長すぎると、私たちの行動に影響を与えることが分っています。ネズミで行わた実験では、孤独により脳の化学物質が蓄積され、それによりネズミはより恐怖感を覚え、攻撃的になったといいます。

研究者たちは、ネズミの集団を数週間孤立させました。しばらくすると、これらのネズミは凶暴になりました。さらに、他のネズミを怖がるようになり、いかなることにも神経質になったとしています。

何かを脅威に感じると、これらの孤立したネズミたちは固まって動かなくなりました。そしてその脅威が過ぎ去ったあとも、長い間その状態でとどまっていました。それに比べ、孤立していなかったネズミはそうでないネズミよりも早く恐怖からのストレスを克服することができたといいます。

現時点では、研究者たちはこれが人間にも当てはまると考えています。

タキキニン・ペプチドと、過度な孤独の影響

過去に行われた研究では、コバエですら長時間孤独になると攻撃的になるということが分かっています。この研究では、タキキニン・ペプチドという化学物質がこの変化に関係していることが示されています孤独な時間に比例して、タキキニン・ペプチドのレベルも上昇したのです。

カリフォルニア工科大学の研究者たちは、この化学物質がネズミでも上昇するのか観察したところ、コバエと同じような結果が得られたといいます。しかし、ネズミの場合はタキキニン・ペプチドがニューロキニンAと呼ばれるぺチプドの分泌を促すことがわかりました。これは、人間が視床下部と扁桃体で分泌している物質です。

つまり、長時間の孤独でニューロキニンAが増加したのです。この物質が、ネズミを恐れやすく凶暴化したものです。また、薬を与えることでこれらの症状をある程度緩和することは出来ても、大幅な改善は見られないと研究者たちは言います。

長時間孤独で過ごしてはいけない

気分の腫れない女性

長時間孤独で過ごすことは健康に良くありません。一人で過ごしたからといって、自由が増えるわけでも独立できるわけでもありません。むしろ孤独にはその逆の効果があります。人を弱くさせてしまうのです。社会から孤立する悪循環に陥ることになり、それが原因で病気になってしまうことすらあります。

いつでも他者に対して自分をオープンにしましょう。人と関係を築くのは確かに大変ですが、それには価値があります。そして、それにより精神の健康を改善することもできます。他者と関係を築くのはお金で買えないことであり、それは私たち皆がするべきことです。そうすることで、人は成長できるのです。

参考文献:

  • Cuenya, L., Fosacheca, S., Mustaca, A., & Kamenetzky, G. (2011). Efectos del aislamiento en la adultez sobre el dolor y la frustración. Psicológica,

Cuenya, L., Fosacheca, S., Mustaca, A., & Kamenetzky, G. (2011). Efectos del aislamiento en la adultez sobre el dolor y la frustración. Psicológica, 32(1).