介護者への敬意を込めて:介護の重要性

2020年4月10日
介護者の第一の目標は、介護を必要としている人の生活の質(QOL)を向上させることです。生活の基本的ニーズが満たされるよう、手伝ってくれるのです。

介護をするということは、社会、家族、そして個人など、あらゆる面で大きな課題となることがあります。本記事では介護を必要とする人を助ける介護者に焦点を当てていきます。

誰かの“介護をする”とは具体的にどのような意味なのでしょうか。介護者にはどのような種類があるのでしょうか。

まず介護には、フォーマルとインフォーマルという重要な区別があります。フォーマルな介護では賃金が発生し、社会衛生上のケアや看護経験を持つ介護職員が提供する介護を意味します。インフォーマルな介護は家族、友人、または場合によっては近隣住民が提供する介護のことです。

心理学者ロゲロは、インフォーマルな介護を「手厚い介護を必要とする人、または重度の障害を持つ人を助けるために主に家族や友人、あるいはボランティアが提供するケアと心遣い」と定義しています。

世界保健機構(1999)によると長期にわたる介護はインフォーマルな介護者(家族、友人、近隣住民)、介護職員、またはその両方によって行われる傾向があります。長期介護の目標は、その人を個人として扱い、その人の自律 (autonomy)と尊厳を維持することで、その人が最高の生活の質(QOL)を手に入れることです。

介護者

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介護の重要性とは?

日常生活動作を助けてくれる

介護と聞いて真っ先に思いつくのは日常生活動作を助けるということではないでしょうか。介護とは食事、トイレ、入浴、着替えなどの基本的な作業を手伝うことが多いのです。

そのため、多くの介護者は介護を受ける人の特定のニーズに基づいてパーソナライズされたケアと計画を作成します。必要とする介護の度合いや個人的な事情により介護内容は変化します。

信頼関係を築く

信頼とは、他人に対して抱く安心感のことです。特にある状況下でその人がとる行動を信頼しているということです。そのため、介護者を信頼している場合、介護を受ける側は安心感を得ることができます。これは大切な家族に最善の介護を受けてもらうためのキーポイントです。

良い介護者は、介護を受ける人にもその家族(インフォーマルな介護の場合は他の家族メンバー)にも安心感を与えます。「この介護者であれば私の父(母)を任せても安心」「万が一何か起きても、すぐに気が付き行動に移してくれるはず」などと思わせてくれるのが良い介護者です。

「安心できる場所はすべてが宝物」

-ジャン・ジャンセン-

サポートと愛情を提供する

介護者は、介護を受ける人の話し相手になり精神的なサポートをします。私たちの時間の多くは仕事に費やされているため、介護者にお願いすることで外出している間も介護を受ける大切な人に寂しさを感じさせないようにすることができます。多くの場合、介護をするということは、家族が話し相手になれないとき代わりに話し相手になることを意味します。

「信頼、プロ意識、愛情、共感、そしてケアを提供したいという気持ちは良い介護者に重要なものです」

自律を促す

助けを必要とする人の話ではありますが、介護では日常生活動作を助けることで自分自身で立てた規範に従って行動すること、つまり自律を促すことができます。

介護者は、介護を受ける人ができることをするために彼らを励まし、やる気を起こさせます。もちろん、それを行うには多くの努力が伴うことも理解しています。

介護者 介護 重要性

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外の世界とのつながりを維持させてくれる

必要な介護の度合いによっては、介護者は家族以外の人との関係を維持する手助けもしてくれます。これは孤独を感じないようにするためにも重要なことです。

新しい技術のおかげもあり、介護を受ける人は介護者の助けを借りながら住んでいる地域で活動的でいることが可能になり、家族・友人・隣人と交流することも可能になっています。

生活の質(QOL)を向上する

最後に介護の重要性に戻ります。介護とは自律を促すことで、介護を受ける人の尊厳と自己意識を守ることができます。しかし、残念ながら私たちの社会は介護者が日々行っている重要な仕事を十分認識しきれていません。

だからこそ、この記事では介護の重要性に焦点を当て、介護者への感謝と敬意を込めました。仕事として介護をしているのか、家族の介護をしているのかは関係ありません。介護者は助けを必要としている人の希望の柱です。介護を受ける人やその周りの人の生活の質を向上させてくれる重要な人なのです。

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