悲しみにくれるあなたへのメッセージ

悲しみにくれるあなたへのメッセージ
Gema Sánchez Cuevas

によって書かれ、確認されています。 心理学者 Gema Sánchez Cuevas.

最後の更新: 21 12月, 2022

この手紙を読んでいるということは、今あなたは悲しみの日々を送っているということですね。希望を失ってしまったか、がっかりすることばかりか、ボロボロになってしまっているのかもしれません。理由が何であれ、悲しいのですね。

先に進む前にお願いがあります。この文章を読み始める前に、静かで心地よい場所を探してください。誰にも邪魔されず自分自身と向き合える隠れ場所です。それから、少し目を閉じて深呼吸をし、準備ができたと思ったら読み始めてください。急がずに、落ち着いて、一言一言の意味を考えながら読んでください。よろしいですか?

あなたには悲しむ権利がある

人生はいつも簡単なわけではありません。闘うことに、泣きたい時に作り笑いをすることに、他人にいい顔を見せることに疲れているのでしょう。悲しみを隠すことを習慣にし、不快感を避けることで今まで何とかやってきたけれど、もう無理なのす。無気力感がとても大きくなり、自分でもごまかせないのです。

それならそれで構いません。あなたには落ち込む権利があります。信じてください。泣いてもいいし、辛いと叫んでもいいし、その気にならなければ笑わなくていいのです。時に人生は重くのしかかり、無慈悲にも私たちを痛めつけます。あなたはいつも元気でなくてもいいし、他人に元気だと思わせるために仮装する必要もありません。仮面をつけることも自分を傷つけることだ、ということも覚えておいてください。自分を隠す仮面をつければ、自分自身を裏切り、仮面のキャラクターから抜け出せなくなるかもしれません。

悲しいときは、泣きたければ泣き、我慢できなければ叫びましょう。悲しみに溺れ、いつか病気になってしまうよりも、感じていることを吐き出す方が良いのです。

涙を流す女性

理由がなんであれ、胸の内にあるその苦しい感情をすべて解放するために、悲しみを感じましょう。悲しみを受け入れることが、元気な自分に戻るためのきっかけを作る唯一の健全な方法です。

しかし、悲しむことは思い出と結びつきます。それは有効でもありますが、ずっと思い出にしがみついていては先に進めないことも忘れないでください。自分がどう感じるかということはコントロールできませんが、そのあとどうするかはあなたが決められるからです。

強く強く自分を抱きしめて

今から、恐れを忘れてください。他人のことを気にしない勇気を持つことと同様に、自分に正直になり、自分がどこにいるのかを見つける勇気を持ちましょう。鏡にうつる自分を見て、他人のために疎かにしていた美しい本当の自分を取り戻すために、忘れていた愛情を自分自身にそそいでください。そうでなければ、最悪の場合、目の前の鏡に自分の知らない誰かが映っている、ということにも成りえるのです。

もしそうなら、その人を、その自分を抱きしめましょう。自分自身を取り戻すのに、愛されていると感じることほどよく効く薬はありません。それは自分を愛するということを長い間忘れていたからです。やさしく、評価や批判は抜きで、悲しみにバラバラにされたかけらを拾い、理解してあげましょう。

そのために、私が心からお願いしたいことは、自分につらく当たることはやめてほしいということです。起こったことが何であったとしても、多少なりとも自分のせいだと考えることは、傷をさらに深くします。

自分の失敗―うまくできなかったことやどうすればよいかさえ分からなかったこと―を許すことは、大きな助けになるでしょう。誰でも初めは分かりません。誤りは、学習の一つなのです。 一つ一つの間違いの後、成長があったはずです。最低でも、そうしてはいけなかったということが分かり、選択肢が一つ減ってよかったと言えます。一回間違えるごとに一歩成功に近づいているのです。

凍える女性の肩

それから、「どうして?」と考えるのもやめましょう。「どうして私にこんなことが…」「どうしていつも同じなんだろう」「どうしてあんな風にするんだろう」…心を苦しめる出口のないスパイラルに陥ってしまうだけです。

感情や責任の、言い訳や説明や逃げでいっぱいのスパイラルに覚えがあるでしょう。「どうして?」と考え続けていると、最後には悲しい日々が習慣になってしまいます。考えたければ、どうやって、何を、いつ、何のためだったか、ということを考えてみましょう。その方がより建設的で回復を促してくれます。信じてください。

さて、自分を抱きしめてゆっくり考えたら、本当の自分を再認識するために、もう一度鏡の中の自分を見つめる時です。自分の目をしっかりと見てつながり、「好きだよ」とつぶやいてください。これはシンプルで大きな効果のある言葉です。もしかすると、誰かに評価され愛されることを、長い間待ちすぎたことに気づくかもしれません。その誰かが、実はいつも自分のそばにいたことを忘れていたのです。

悲しみの日々のあとに昇る太陽

悲しみの日々は、それを理解するためにその気持ちによく耳を傾ける必要があります。それができれば、少しずつ傷口がふさがり始め、辛さが消え始めるでしょう。理解することが前に進むカギであり、自分を愛することが前進する最も力強い手段なのです。

悲しみの日々は、周りを一度断ち切り自分自身と向き合わせてくれるものでもある

夕暮れの空にハートをささげる手

悲しみの日々のあとに、まぶしくないよう控えめに輝く太陽が昇り、少しずつその光に慣れてくるとしても、その光を受け止めようと外に出るか、反対に歓迎せずに毛布にくるまっているかは、あなた次第です。思い切って外に出てみましょう。悲しみを感じ理解するため、本当の自分でいる道を外れず、もう一度勇気を出してみませんか。


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