人としての成長を助けるユングの言葉

2017年11月16日 in 心理学 0 シェア済み
ユング

カール・グスタフ・ユングについて語ることは、簡単なことではありません。それは、彼の考えが非常に深く複雑だからです。彼はその内省能力により自分を見失っていた世界中の人々に、自己を見い出す光明をもたらしました。こうして、人類の知識に貢献し、深層心理の解明に必要だと考えられるポイントをはっきりと指摘しました。

この記事では、ユングが形にした様々な考えのうちのいくつかを取り上げます。私たちの内面で魔法の言葉のようにくり返しエコーする考えの数々です。変化の真の基盤になり得る、うまく説明されている革命的な考えです。

ユング2

「心から生きていない人生は、死に至る病気である」

まさにその通りです。私たちは皆、願望・切望・モチベーションや、まだ見ぬはかり知れない力を持っています。しかし多くの場合、自分に見合わない人生を生きています。声を上げても誰も聞いてくれません。居心地が悪く、闘い、でも結局、自分が望んでいるのとは別の運命を受け入れてしまいます。

往々にして、自分に合わない、全くふさわしくない形で生きているものです。こうした自分自身の信頼と真実の欠如は、心身ともに悪影響を及ぼします。本物でない形で人生を生きるということは、身体や個人的体験に遠からず影響が表れるものです。

「他人の気に入らないことは全て、自己の理解につながる」

心理学でいう投影は、自己理解を深めるものです。自分を他人に投影すると、自分で自分に見ることができないことをはっきりと認識するチャンスがうまれます。あるいは見たくないと思っていることです。逆説的ですが、他人という鏡に映しても、自分の中には認めることが出来ない場合も多々ある、ということです。

投影は、他人の嫌なところや感心するところ、でも自分の中には見ていないところを映し出します。自分が何か本来ならどうでもいいことに異常にイライラしていると気付いたら、自分の中の嫌なところで受け入れられない何かと関係があるかどうか考えてみましょう。

ユングはこの考えで、自己嫌悪に陥いらせようとしているのではありません。自己の暗い部分を理解し、改善するためにそれを受容するということです。でなければ、いつまでも他人に自分の受け入れられない部分を投影することになるでしょう。それは、幻想と偽りの人生に縛られるということです。

夕暮れの水辺に座る女性

「拒絶するものは、しつこくつきまとう」

人生の中で学ばなければならない教訓は、しっかり学んで自分の知識の中に組み込まれるまで、くり返し現れるでしょう。自分を傷つける同じタイプの人に、何度つまづかされたでしょうか。でもくり返し同じ苦しみの犠牲になっているのです。もしくは何度、自分の影を受け入れることを拒絶してきたでしょうか。

そういった教訓を見たくない引き出しにしまっていますよね。しかし確実にそこにあり、本能で隠そうとすればするほど、コントロールも予測も不可能な形で辛辣に外にとび出すのです。なぜなら、じゅうたんで隠そうとすることで、あなたはコントロールをあきらめたからです。

竹林

「鬱とは、喪に服す女性のようなもの。あなたに訪れたなら、追いやろうとせず、一緒に食事をして言いたいことを聞いてあげなさい」

でなければ、どうやってなぜ現れたかを理解するのでしょうか。この突然の招待客と共にテーブルにつき話を聞かないかぎり、どうして現れたかは決してわからないでしょう。感情は、存在するために一つの意味にしがみつきます。具体的な理由があって現れるのです。それを変えるためには、何かを感じて考えて理解する必要があります。自分自身に背を向けて生きることは自分のためにならず、遠からず受け入れがたい不愉快な感覚が現れるでしょう。

これらの言葉は、間違いなくあなたの心に響くでしょう。本当の自分になり、自分が自分であることに蓋をせず、人生が教えてくれようとすることに耳を傾け、背を向けないように導いてくれます。自分を尊重し、不公平に見合わないものを押し付けたりせず他人を尊重するように。私たち一人ひとりの成長の助けとなる考えを残してくれたユングに感謝しましょう。この成長は、けして絶え間なく終わりのないものです。

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