悲しみのポジティブな意味

· 2018年5月17日

私にもよくあります。―なぜかわからないけれど、悲しくなります。悲しみの中で、どうしようもない日があります。自分の中で、説明しようもない怒りがこみあげることがあります。やる気が出ないのと、何事にも関心がないのとが相交わり、怒りとなって、一日を、自分で立てた目標を失ってしまいます。

そんな経験はありませんか。そんな日がなくなるのであれば、なんでもしたいと思いますよね。家のホコリをはらうように、私たちの人生から悲しみの中にいる時が永遠になくなったらいいですよね。

 

「悲しみにひたると同時に、魂に何かが触れたような気分になる。」
―フョードル・ドストエフスキー

 

悲しみはポジティブな感情?ネガティブな感情?

感情にポジティブとネガティブがあるように思うのは、幼い頃にそう教わったからです。さらに、怒り・悲しみは隠すべき、避けるべきだと言われてきました。健全ではない対処法にどっぷり浸かってきた人もいるのではないでしょうか。人を病気に近づけるような方法です。大丈夫なフリをしていると、周りからは大丈夫なんだと思わるだけです。

実際は、大丈夫ではありません。怒りや悲しみには必ず理由があります。感情には意味があるのです。生物的な部分と脳が科学的に組み合わされ、明確に機能しています。日常で向き合わなければならない状況を生き抜くため、そして、それに適合するために機能しています。

例えば、悲しみは、何かおかしなことを私達に気づかせ、立ち止まらせ、または、ゆっくり時間をかけ、何かを決断させようとしています。ネガティブな感情は存在しないのです。すべては、私たちに何かを気づかせようとしているのです。これについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

 

鳥かごの中の雲

とにかく悲しい、私のどこかおかしいの?

うつ病と診断された患者の多くが、その事実にとても驚くと医者は言います。ほとんどの人は、ただ数か月悲しみの中にいるだけだと思っているのです。

その一方で、現実に対する悲しみや怒り、不満に耐えられず、病院やカウンセリングに行き、うつ病の治療を受けたいという人もいます。これら、実際に起こっている問題は、感情のはたす機能を学ぶ重要性を私たちに訴えています。

悲しみに耐えられない、悲しみを受け入れられない人がいるというのは事実です。しかし、悲しみは、個人の成長に不可欠で、日々の進歩にも欠かせません。ただ、一般的には、それが理解されていないようです。悲しみとうつ病の違いを知り、さらに、悲しみの中でどう対処したらよいかを学びましょう。

悲しみの意味と特性

まず、悲しみとは何か知りましょう。悲しみは、誰もがもつ感情であり、それに耐え、原因を探る必要があります。そして、忘れてはならないのが、怒りや悲しみには、いつもきっかけがあるということです。うつ病には、それがないのです。

  • 悲しみは、自発的で、活発な感情。人生で起こりうる困難に向き合い、生き抜き、自分自身を強くするためにある。また、悲しみは、私達を立ち止まらせ、焦点をはっきりさせるためにもあり、疲れたり、自分がゆっくり動いているように感じたり、周りに受け入れられていないように感じることもある。
  • 怒りや悲しみは、自分の中で何が起こっているのか、何に悩んでいるのか、傷ついているのかを知るため、外の世界から自分を切り離し、自身に目を向けさせるためにある。

悲しいときは、なぜそう感じているのかを知るために、立ち止まり、時間をかけ、自分に耳を傾け、心のなかにある何かを解決し、癒す時間なのです。

海と男性

 

もしうつ病だったら?

うつ病と悲しみの境界線ははっきりしていません。心理的にどのような状態であるか、特性や症状を診断する必要があります。そのため、自己診断するより、専門家に相談しましょう

とはいえ、悲しみとうつ病を分ける基本的な特性をいくつか、ここで紹介します。

  • 悲しみは誰にでも起こる感情であるが、うつ病は、一種の機能障害で、生活全般に影響を及ぼす
  • うつ病の症状には必ずしもきっかけがあるわけではない。ほとんどの場合、きっかけはなく、完璧な生活を送っているように見えるが、実際は、とにかく悲しくてしょうがない。
  • 疲労、不快感、否定的な感情が常にあり、それが慢性的である。
  • 関心をもつものがなくなり、すべてにおいて喜びを感じない。
  • 睡眠障害―不眠症や過剰睡眠
  • 常にマイナス思考で、自分を責める
  • 自殺願望
ブランコと女性

 

一日が始まり、悲しくなる、それが続く、さらに、その理由がわからないとき、自分に目を向けてみましょう。時間をかけ、注意深く自身を見つめ、すべての感情には意味があるこということを理解していきましょう。ただ、その意味が見つけられない、どうしようもなく、自分を責めてしまうのであれば、専門家へ相談しましょう。私たちの命をおそう暗闇に入ってしまわないよう、助けを求めましょう。