悲しみを隠すために買い物に出かける起こること

悲しみを隠すために買い物に出かける起こること
Gema Sánchez Cuevas

によって書かれ、確認されています。 心理学者 Gema Sánchez Cuevas.

最後の更新: 27 11月, 2018

多くの人にとって、買い物に出かけることは自分の気を紛らわしたり、楽しんだりするためのものです。しかし、いつもそうであるとは限りません。買い物は、かつて供給品を手に入れるための必要な日常の課題でした。最近では、ショッピングモールに行くということは、リラックスしたり頭をまっさらにするための方法でもあります。回復治療や「セラピー」でもあります。

これは消費者社会のせいです。 買い物に行きたいというこの欲望は、人の好みやテイストが生み出したものではありません。実はそれとは逆です。市場や経済の新しい形が、人の自由時間の過ごし方における新しい好みやテイストを生み出しているのです。もちろん、宣伝もこの習慣の大きなパートをしめています。不必要なものを必要なもののように思わせるからです。

「必要ないものを買い、必要なものを売るなかれ。」

-ベンジャミン・フランクリン-

スーパーは、かつて、お客が探しているものを探せるようにだけデザインされていました。今では、大きな建造物になり、たくさんの快適さと楽しむ方法を提供しています。エンターテインメントセンターのように機能して、社交の場の基準点のようになってきています。

買い物に出かける-良いこと?悪いこと?

わたしたちはみな消費者社会の一部で、いずれにせよその働きをいかすのに一役買っています。どれだけ財布のひもを固くしても、ショッピングによって満足感を得てしまうはずです。ものを買ってニーズを満たすだけでなく、他の活動では得られ難い、権力や富の感覚を得ることができます。

買い物バッグ

脳が買い物に行くことで得られるメリットも研究で証明されています。ロンドンのブルネル大学で研究が行われました。好きなものを見て、欲しくなって、それを購入することは、ドーパミンを分泌する脳の特定の部分を活発させます。ムードが改善して、幸せを感じます。これは科学的に証明されているんです。

しかし、脳は他の刺激にも反応します。運動したり、ダンスや縫物など満足のいく活動をすることでも気分は改善します。誰かからの口説き文句に偽りがないと感じたときや、読書にのめり込んでいる時も、同じようなことが起こります。しかし、市場はわたしたちの満足をステレオタイプ化して、モールに向けてしまうのです。これこそ市場の思うつぼです。

買い物に行くことが悪いわけではありません。意識的に節度を持って行えば、とてもポジティブなことでもあります。問題は、どうやって処理すれば良いのか分からない不快感を避けるために、コンスタントにモールへ通うことです。こういう場合には、買い物で気分が改善されることがありません。逆に、問題を隠してしまい、新たな問題を作り出してしまうだけです。

ウィンドウショッピングをしたり、服を試着してみたり、支払いの時にその服を着ているところを想像してみれば、不快感は消えるだろうと思うかもしれません。しかし、短いその期間が終わった時、気分が改善されていますか?悪くなっていますか?

不快感を処理するために買い物へ行くこと

気分が沈んだから、気分を高揚させたいからと言ってショッピングに行くという人を良く聞くように感じます。あるいは、買い物が他の問題を「忘れる」ためのセラピーとなっています。モールは、痛みを処理して壊れた心を癒す場所に変わってきています。ものを買うことで、自分には限界や問題があるということ、いつかは誰にも終わりが来ることを忘れるのです。

悩む女性

このような状況下では、人が自由時間をショッピングセンターや他のことにつぎ込むのもおかしなことではありません。そこへ行けないことで深いいらだちを感じたり、「オシャレに生きる」のに必要なお金を稼ぐため、より懸命に働くようになることもよくあります。

クレジットカード

こういった生活に最適なお供がクレジットカードです。以前は、ビジネスを行う人や、高収入の人だけのものでした。今では、クレジットカードを手に入れるのはとても簡単です。ショッピングに関しては、すべてのバリアを取り払ってくれます。お金を借りて、何でもなかったかのように人生を歩み続けることができるのです。

しかし、気づかないうちに様々な意味で人生は悪化していきます。多くの収入がクレジットカードの請求を支払うのにつぎ込まれるのです。そしてあなたの世界は表面的なものになっていきます。

支払いが必要ない無料の活動には満足感を得られなくなります。自分から進んでそうしてわけではないかもしれませんが、市場のエキスパートにすべてのコントロールを委ねてしまっているのです。最終的に、買ったもの、経験しなくなったもの、自分が解決できず見なくていいように隠してきた問題の代償を支払うことになります。これはすべて、必要のないものにお金をつぎ込んだ結果です。


引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。



このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。