感謝の気持ちを表す
私達は、親にお行儀よくしなさいと教わり育ちました。何かお願いする時は、丁寧に感謝するよう教わりました。幼い頃、「何て言うの?」と言われながら育った人も多いのではないでしょうか?その答えはもちろん「ありがとう」です。感謝の気持ちを表すことについて考えてみましょう。
あなたの親も、子どもの頃、同じように言われ育ったのでしょう。感謝を示すことは大切です。日々、感謝していますか?感謝すべきことに気づいていないこともあります。感謝の気持ちを表す方法を学び、より良い生活を送りましょう。
「感謝は、非常に高価な美徳である。関係のない人などいない」
-マルクス・トゥッリウス・キセロ-
感謝し、より良い生活を
感謝により、あなたの人生、またあなたの人生に関わる人の生活に笑顔があふれます。些細なことでも上手くいくと嬉しいものです。ところが、私達は感謝の重要性を忘れがちです。感謝の方法と感謝の場を増やすことで、ポジティブな気持ちになります。そして、健康でより良い生活を送ることができるのです。
適切なものさしを使い、バランスの取れた感謝ができるようになると、世界が変わります。どういうことでしょうか?まず、日々の生活で感謝を伝えたい人を考えてみてください。恋人や友達、家族、普段一緒に時間を過ごす人です。次に、その人の発言や行動で、嬉しかったことを考えます。
「人にしてもらったことを覚えておくため、人にしてあげたことは忘れよう」
-マリアーノ・アギロ-
誰に、何において感謝したいのか頭に浮かんだら、相手へ向けた手紙を書きましょう。相手への思いと感謝の証です。日付も書いておくと良いでしょう。その手紙を、その人の持ち物の中に隠しておくと、サプライズにもなります。
あなたが手紙を書いた時に感じた感謝の気持ちが伝わり、相手もあたたかな気持ちになります。週に一回、感謝の手紙を書いてみませんか?必ずしも、ペンと紙を使う必要はありません。この時代のテクノロジーを利用し、メッセージを残すなど、感謝の表現方法はいくつもあります。
感謝とバランス―多すぎず少なすぎず
感謝の気持ちを表す方法を知った今、いつでも利用できます。ここで一つ考えなければならないことがあります。それは、感謝のバランスです。感謝しすぎたり、感謝しなさすぎたりすることがあるでしょうか?バランスよく、程よく感謝するには、どうしたら良いのでしょう?
自分はあまり感謝していないと感じたら、まず自分に感謝することから始めます。感謝は、自分から始まるのです。
「うぬぼれた人は、あまり感謝しないようだ。何を受け取っても、まだ足りないと考えるからだ」
-ヘンリー・ウォード・ビーチャー-
日々、自分を大切にしましょう。10分早く起き、体に耳を傾けることから始めます。体はいつもあなたのニーズを伝えようとしています。それを受け、理解することが必要です。自分の表情や肌、体をチェックする時間を作りましょう。
ニーズを理解したところで、シャワーを浴び、自分のケアをしましょう。体に触れ、喜びを感じます。肌が乾燥していれば、保湿クリームを使いマッサージしましょう。これが、自分の肌を感じる時間です。
感謝しすぎだと思ったら、お断りする
なぜ、感謝のしすぎは悪いのでしょう?答えは簡単です。感謝のしすぎは、誠意からではないという印象を与えるからです。お互いに悪影響です。だからこそ、調度良い時に、見合った相手に感謝することが重要です。感謝の表現には、知性が欠かせません。
悪影響を避けるには、感謝の記録をつけるのが一番です。誰に感謝のメッセージを送ったか、また、それに対する相手の反応を書き留めます。後で見直し、その相手にとって、そのコミュニケーションの方法は適切であったか、程度は多すぎたり少なすぎたりしなかったか確認できます。
相手の反応が薄いのであれば、感謝の頻度が高すぎる可能性も考えられます。別の方法を探しましょう。感謝は、人間関係において、あなたにとって、そして、相手にとって、ポジティブであるべきです。バランスの取れた感謝の表現ができるようになるには、日々の生活に取り入れるのみです!
参考資料
Sevilla, E., Chorén, P., y Cataluña, D.(2017). Capítulo 2. Gratitud.En D. Cataluña (Ed.) Manual de Ejercicios de Psicología Positiva Aplicada (pp 15-18). Madrid, España: Colegio Oficial de Psicólogos de Madrid.