カップルの意思疎通にありがちな5つの過ち

交際関係における意思疎通の過ちは恐れや未熟さから起こります。相手をパートナーとして見なさなくなり、代わりに相手に対して防御的な態度を取るようになってしまうのです。これはとてもよくあることなので、自分もそうなっていないか見つめ直してみるのがいいでしょう。
カップルの意思疎通にありがちな5つの過ち
Gema Sánchez Cuevas

によって書かれ、確認されています。 心理学者 Gema Sánchez Cuevas.

最後の更新: 06 9月, 2019

カップルの二人の間に起きてしまった意思疎通の誤りは何年間も長引きます。些細なことから始まったとしても次第にそれがクセのようになってしまうのです。そして残念なことに、その積み重ねが愛し合う二人の間に生じるたくさんの問題を特定したり解決したりするのを邪魔することになるのです。

恋愛関係の土台となるのはコミュニケーションです。結局、それはどう自分の感情や考えや希望を表現するかにかかっていますよね?意思疎通がうまくできていれば、その他のことも全てもっと簡単に回っていきます。しかしコミュニケーションが破綻したりねじ曲がったりしてしまうと、交際に関する別の新しい問題が生じてきてしまいます。

交際関係における意思疎通の過ちは恐れや未熟さから起こります。相手をパートナーとして見なさなくなり、代わりに相手に対して防御的な態度を取るようになってしまうのです。これはとてもよくあることなので、自分もそうなっていないか見つめ直してみるのがいいでしょう。早いうちに気づくことができればその後それほど痛みを味わわずにすみます。

“気軽に、明白に、シンプルに、そして落ち着いた決断力を持って話す方法を学びましょう。語りすぎず、しかしわかりやすく話しましょう。本当に必要なこと以外は口にしないでください”

エミール・クーエ

1. カップルの意思疎通にありがちな過ち:絶対主義

絶対主義とは会話における極端主義の一つの形で、大きなダメージを与え得るものです。これは世界を自己中心的に捉えていることを示唆しています。また、精妙な生活というのを理解できないことも意味します。言い換えると、絶対主義は自分自身のものとは異なる観点を理解したり受け入れるのが困難な状態のことです。

これは交際中の意思疎通に関する失敗の中で最も一般的なものの一つです。そして最後通達にかなり結びつきやすいものです。例えば、“もしあなたが私を愛しているなら、決して私を悪い気分にはさせないはずだ”というような感じです。まるで人間には逆説や矛盾が存在していないかのように。 絶対主義がもたらすのは一方が相手に行動を強制するという事態です。こうあらねばならない、これやあれをしなくてはならない、というような感じです。

カップルの意思疎通にありがちな過ち

2. 厳選主義あるいはトンネル・ビジョン

ある一つのレンズを通して物事を解釈するのは、厳選主義あるいはトンネル・ビジョンを用いているということです。残念ながら、このレンズはネガティブなものです。恋人に関することすべてが間違っているように見えてしまうのです。たとえそれが良いことであっても。

トンネル・ビジョンは実は交際中に最も起こりやすい意思疎通に関する過ちの一つです。そして最も害の大きいものの一つでもあります。いつでも相手を正してやる必要があると感じてしまうようなものなのです。彼あるいは彼女がいつもどれほど弱く、間違っているか指摘してやりたくなってしまうのです。これは実際に存在する問題に向き合う能力がない人々が陥りがちな昔からあるコミュニケーションスタイルです。

3. 過激主義

意思疎通における過激主義は絶対主義と似ています。しかし、ここではより感情面の反応に焦点が当たっています。ボディランゲージ、表情、そして感情もまた、コミュニケーションの一部です。このケースでは、どんな小さな問題に対してもそれが本物の悲劇かのように反応してしまいます。たとえどんなに些細なことであっても最終的に涙や叫びになってしまうのです。

過激主義は自己制御が効かなくなった状態を意味します。また、過激なコミュニケーションをする人はパートナーを、自分が子供の時にそばにいてくれなかった母親や父親と同一視してしまう傾向があります。これが次第にオープンなコミュニケーションと本物のコミュニケーションとの間の線引きをする際の障害となってしまうのです。また、成長や自立の妨げにもなります。

カップルの意思疎通の過ち

4. 決めつけ

これはあなたの交際関係においても今現在起こっている問題に共通するものの一つではありませんか?つまり、交際関係にある人物が相手の考えていることがわかる、と考えてしまう事態のことです。これは他の誰よりも交際相手のことを知っていて、心の中で意図していることや考えていることまでもわかっている、という考えが元になっています。

ご想像の通り、決めてかかることは大きな誤解につながりかねません。これは信用のなさを表しており、被害妄想にまで至りかねません。いつでも”空気を読もう”としているのです。それはまた、相手をコントロールしようとする手段でもあります。

5. レッテル貼り

レッテル貼りは、交際相手に対してステレオタイプな価値観で何らかの烙印を押してしまうことです。これはカップルが何らかの問題を経験した後、特にどちらか一人が過ちを犯してしまった後に起こりがちです。それ以降、その人は永遠に有罪を宣告されて箱に閉じ込められてしまうのです。おそらくそのレッテルは”思いやりがない”、”無頓着”あるいは”無責任”などでしょう。どのケースにおいても、それは単なるレッテルであり、人がどんなに多面的で変化し続ける生き物であるかという点を考慮していません。

カップルの意思疎通にありがちな5つの過ち

これらは交際中の人々が犯しがちな意思疎通に関する幅広く有害な過ちの中のほんのいくつかにすぎません。最悪なのが、こういった問題は二人が互いを理解しあったり信頼しあったりするのを妨げてしまうという点です。これらの問題に愛を邪魔させないようにしましょう。


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