カップルの夏ー一緒でもやっかいじゃない

2019年4月7日

夏のバケーションは、どんなカップルにとってもある種のテストになります。それは、普段、1日数時間や週末のみ一緒に過ごしているのに、1日24時間を共に過ごすことになるからです。夏のバケーションには、適応することが少し必要になります。うまくいくか、いかないかは、カップルの性格や二人の精神的柔軟性により違います。

なぜ、バケーションがカップルに大きく影響するのか、夏にはどんな衝突が起こり得るのか、また、関係を発展させるためのシンプルなアイデアなどを紹介します。

 

バケーションは、その他の人間関係よりもカップルに影響する?

答えはもちろんイエスです。カップルには、他の対人関係とは異なる特性があります。家族、友達、職場の仲間のような関係とは異なります。家族との関係は、無条件の(何があっても家族である)関係です。一方で、カップルには条件(状況によって関係を続けるか別れるか)があります。

ビーチにいるカップル

これらの理由から、パートナーよりも家族に対しての方が我慢できるのが一般的です。パートナーには自分が選んだという無意識が働いているためです。家族は、あなたが選ぶことのできない人のグループです。一般的に、直接の家族(父、母、兄弟、姉妹、いとこなど)に対してはより我慢できます。それに比べ、パートナーにはより多くを要求します。

 

バケーションがどう影響するか?

夏とバケーションは、あなたの日課にとても重要な変化をもたらす原因になります。一年のほとんどは、スケジュール、日課、タスク(子どもの世話、仕事)などで溢れ、カップルは後回しになります。愛情のあるカップルというより、チームとして一緒にいます。

夏になると、一緒に過ごす自由な時間が多くなるため、カップルが優先になります。カップルが一番になると、それにより多くの時間を費やし、注意を向けるようになります。そこで、摩擦が生じるのです。そして、それに上手く対処しなければ、衝突や問題の原因になってしまいます。

 

問題1:「パートナーに邪魔をされているよう」

この問題は、あなたが自分だけで「フレッシュな空気」を吸うことや、自分や自分がしなければならないことだけを心配することに慣れているために起こります。そこで、あなたは、自分の時間や空間の一部をあきらめ、パートナーに捧げるよう「強いられる」のです。言い換えると、一年の多くの時間を、仕事や社会生活、子どもがいれば子どもに費やしています。ところが、夏の休暇中はパートナーと多くの時間を過ごさずを得ない状況におかれますが、それには慣れていないかもしれないのです

一年中多くの時間を共にし、うまくいっているカップルでも、それぞれ習慣や趣味が異なります。いつもは個人のニーズに満足しているとしても、パートナーと多くの時間を過ごす夏のバケーションでは、相手の趣味やニーズに気を付ける必要があります。これを不快だと感じるのは、おかしいことではありません。しかしこれに上手く対応し、「いつもしていること」をさせてくれないために、パートナーに「邪魔されている」と思わないようにしましょう。

「相手の満足や安心が、自分の満足や安心と同じように特別になれば、そこには愛の状態が存在する。」

-ハリーS.サリバン-

ケンカするカップル

 

問題2:「バケーションをうまく使っていない、何もしない」

バケーションの時間を有効に使っていないと感じ、お互いにイライラするカップルがいます。家にいる、家族に会いに田舎に行く、小旅行に行く、どれもがっかりする結果に終わります。このような場合では、両者が相手がバケーションの計画を立てるのを待っている、または、相手が率先して計画や散歩、短い旅行について提案してくれるのを待ってしまうことで衝突が生じます。

カップルで、一人が「提案や主導」の役割をすることがあります。これは、もう一人が「従い、関わらない」ことを意味します。休みの間にしたいことを提案しづらいと思っているからかもしれません。そのため、もう一人が提案し、計画することになるのです。「提案や主導」をする人が、これに疲れてきた時、衝突が生じます。そして、今までに経験がないため、その方法を知らない人に、バケーションをうまく使う責任がのしかかるのです。

つまり、バケーションをうまく使うことに対する責任をお互いに押し付けあいます。(それぞれの理由で)誰も状況をコントロールしていないため、何をするかしないかで揉めて、苦い時間を過ごすことになってしまいます。そして、あそこに行かなかった、提案しなかったなどとケンカになります。また、提案したけど、それに向けてお互いに何もしなかったということもあるでしょう。

 

問題3:「突然、悪い部分すべてに気づく」

好きまたは嫌いな、パートナーの態度や行動があるのは普通です。自分のパートナーがどうあるべきか、何らかの期待をするのも異常ではありません。長い時間一緒に過ごせば過ごすほど、その「欠点」にイライラすることは、一般的なことです。そして、パートナーと一緒にいる時間が長いと、普段より更にイライラするものです。このようにして、寛容になって受容する代わりに、より影響を受けやすくなってしまうのです。

例えば、パートナーが朝起きるのに時間がかかることにイライラする人がいます。バケーション中に何が起こるかというと、それを嫌う気持ちがより強くなります。それは、その習慣のせいで朝に何もできないように思え、見たい場所に行くのが遅れたり、あなたのペースを遅らせ、バケーションをうまく利用できていないように感じるからでしょう。

ここで、衝突が発生します。あなたの好きな部分ではなく、嫌いなパートナーの特徴に目が行くようになってしまいます。バケーションでは、私達は皆、人に対する要求が大きくなります。それは一年中バケーションを心待ちにし、お金と時間を費やすためです

そのため、不満への耐性が減ってしまうのです。すべてが完璧であってほしいと思い、普段であれば受け入れるものも嫌になってしまうものです。

 

パートナーとの休暇で、危機は避けられない?

いいえ、避けられます。多くのカップルがここで試されるのは事実です。それでも、関係は健康的で安定したものであるべきです。普段より多くの時間を一緒に過ごすため、ケンカはあるかもしれませんが、それは必ずしも危機に直面しなければならないということではありません

夏の間の危機を避けるための一番の方法は、自分に働きかけることです。これにより、より良い関係を維持することができます。次に、関係をより良く成長させるための実用的なアイデアをご紹介します。

反対を向いて座るカップル

 

この夏、パートナーとの衝突を試す3つのアイデア

1.あなたの好きな、パートナーのポジティブな部分を探し、それを伝える

パートナーの好きな部分を見つけるために、五感を働かせることがとても大切です。人は、ポジティブなことよりもネガティブなことに注目する傾向があります。この傾向と積極的に戦い、あなたとパートナーをつなぐ絆に栄養を与えましょう。

「心に従い、ただ、脳も忘れずに。」

-アルフレッド・アドラー-

パートナーの好きな部分を伝えることは、非常に大切です。また、パートナーにとって、あなたの好きな部分を伝えることはとても心地よいものです。綺麗だと言われると、ポジティブなエネルギーが高まり、あなたの最も良い部分をより輝かせるでしょう。

 

2.積極的傾聴、共感、アイコンタクトで、良いコミュニケーションを

意見の違いを適切に表現するために大切なのが、コミュニケーションです。また、力強く、親密に結ばれた関係を作る一つの方法です。効果的なコミュニケーションのために、積極的傾聴を使い、共感的であり、アイコンタクトを取りましょう。あなたのすべての感覚が相手に向いていることが、相手に伝わるようにしましょう。

向き合うカップル

 

3.「自由になれる」時間をお互いに取れるようバケーションを計画する

バケーションだからと言って、常に一緒にいなければならないことはありません。相手を心配することなく、自分の空気を吸う時間をとることは、カップルにとって健康的でポジティブなことです。ひとりでいられることは、自信や自尊心の最高のレシピで、それをパートナーとの関係に反映することができます。個人的な親交のため、また、一人でいる時間を作りましょう。自分の感情や個人のニーズとつながることができるでしょう。

最後に、人間関係は大切にするべき人生の一部であり、一生育んでいくものです。あなたとパートナーとの関係は、夏に試されるでしょう。しかし、堅い関係を築き、ネガティブなことよりポジティブことが多ければ、一回のケンカが二人が上手くいっていないことを意味することもなく、また、必ずしも別れにつながることもないでしょう。