ケンカや口論になる主な理由

ケンカや口論になる主な理由
Valeria Sabater

によって書かれ、確認されています。 心理学者 Valeria Sabater.

最後の更新: 21 12月, 2022

全く相手の話を聴きません。大声を出し始めます。話は進むことなく、お互いに相手のせいにします。ケンカや口論になる主な理由はいつも同じです。それでも、軽蔑やプライドであふれた無意味な衝突は起きます。そこには、共感が欠けているのです。

最近ケンカした、口論になった時のことを思い出してみてください。意見の違い、批判から始まり、お互いが自分が正しいと証明しようとしませんでしたか?相手に自分の視点を押し付け、相手が間違っており、その人の考えは不公平で欠けているところがあると示そうとします。

さらに、考え直すべきことがあります。それは、攻撃的な言動です。盾を持ち、自分を守り攻撃を仕掛けようとします。これは、恋人間のケンカによく見られるもので、「被害者」と言う立場から自分を守り、一方または両方が批難したり攻撃しあったりするのです。

「あなたの心の状態はあなたの運命である」

-ヘロドトス-

魔法の言葉「共感」がうまくできるようになると、問題は早く解決します。相手のことを考え、理解しようとするだけで、その衝突はより人間らしいものになり、学ぶことも多いものです。それでも、人は同じ間違いを繰り返します。感情に操られ、判断が鈍り、理性をなくし、距離を置いてしまうのです

フクロウ

ケンカや口論の主な原因は、共感と理解の欠落である

誰もが自分を分かってほしいものです。「真実」を人に疑われたり非難されると、人はそれを威嚇だと感じてしまいます。そして、怒りへと変わるのです。感情の均衡がとれていない状態で、すぐにケンカが始まります。

少し科学を忘れ、衝突に関する人気の本について見てみましょう。よくあるのは、口論で勝つためのハウツー本です。口論や意見の違いを戦いの場として見ています。ここには、必ず勝者と敗者がいます。これを正しく見直しましょう。

この世の中には、自己愛が強い人がいます。ただ、彼らがケンカの理由にはなったり、誰かにケンカをを吹っ掛けることはあまり多くないようです。口論の主な原因は、相手を理解しようとせず、現実的で有用、有効な共感に欠けていることにあるのです

ケンカになる理由

相手を理解し、現実を見た瞬間から、お互いに耳を傾け、相手のことを考え、口論は意味を持ち始めます。

誠意をもった人同士の口論だけが良いものだと考える人もいるでしょう。実際、公平でなかったり、本当に攻撃をしかけるようなケンカもあります。そうであっても、相手の身になり、そのケンカに意味があるか考えることは良いことです。ただ時間を無駄にしている場合もあるからです。

状況がどうであれ、共感が最高の出発点です。相手を見て、感じ、理解し、行動しましょう。

理解するために

ケンカや口論の主な原因が共感の欠落であることは、お分かりいただけたでしょう。それでは、嫌な状況の助けになり、解決に向かうための共感は、どのようにして身に着けられるでしょう? 次を試してみてください:

  • 誰かと意見が異なって嫌な気分になる時、なぜそう感じるのか自答しましょう。相手のコメントがなぜそんなに嫌なのか、自分の深い所まで探りましょう。単なる不公平な攻撃なのか、それともその批判の中には自分で認めたくない真実があるのか?
  • 自分の感情を理解したところで、2つ目は相手についても同じことをします。相手を感じ、理解し、新たな発見をしましょう。相手は、不安から人を責めているのか?自分が前に何か悪いことをし、それに対する怒りがまだ収まっていないのか?誰かを失う恐怖から、または、その人のことを思ってそうした/言ったのか?
  • 3つ目は、妥協です。感情に振り回されないよう、自分でコントロールしましょう。過去のケンカについて責めたりせず、妥協し、理解しましょう。状況を悪くするような言動は避けるべきです。
話し合い

自分を落ち着かせるのは自分です。また、共感し、解決しようとする姿勢を相手に示すことも大切です。

簡単ではありません。「内なる」働きかけが必要で、時間がかかる作業です。しかしこれができれば、人間関係をもっと楽しめるようになるでしょう。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。