家族画テスト

· 2018年7月23日

家族画テストは、子どもの為の最も有名な感情評価法の一つです。これは子どもや少年が親密な関係をどのように捉えているのかを示します。関係やコミュニケーションの質を理解し、子ども達が家族関係についてどのような現実を構築しているのかを知ることが出来る、とてもシンプルな方法なのです。

この診断テストはこの60年で広く知れわたりました。精神科医のマイルス・ポロットが1951年に生み出し、今では5歳から16歳の性格を評価するのに最も一般的なツールとなっています。最近ではツリーテストや家族画テストなどの信頼性を疑うような専門家もいますが、その有効性はしっかりと研究されています。

 

「人生の中で最も幸運な出来事の一つは、幸せな幼少期を送ることである。」

-アガサ・クリスティ-

専門家はこのテストを行う時はその他のより一般的な方法と組み合わせます。インタビューや一般テストに加えてこのテストのような評価法を一緒に行うことで、正確な診断情報を得ることが出来るのです。実際に、この特定の評価方法は年々向上しています。なぜなら、子どもの感情や家族関係、そして感情の成熟を上手く理解するのに、シンプルで簡単な方法だからです。

お絵かき

家族画テストの目的

直感的にお気づきかもしれませんが、お絵かきはいつも子どもの多くを表現させる象徴的なツールです。お絵かきと遊びは子どもの心理診断をするには理想的なコンビなので、この方法は小児心理学者やセラピストにとって非常に便利なのです。このテストには次のような目的が含まれています

  • 幼児や思春期の子どもが家族に対して持っている問題を理解する
  • 感情的絆の質を高める
  • 家族関係の捉え方や感じ方を観察する
  • 特定の家族メンバーとの関係を認識する
  • 子どもの感情的、そして心理学的成熟を評価する
  • 家族のコミュニケーションスタイルを評価する
  • 子どもが家庭に対して心配していることを見つける

また、このテストで最も重要なのは感情的な側面です。この方法はただ子どもにお絵かきさせるように促すだけでなく、子供が絵を描いている間、カウンセラーは流動的な会話を育まなければいけません。一本一本の線を描いていく内に、子ども達は徐々に心を開いていくのです。つまり、お絵かきを通して子どもの感情や気持ち、そして悩みを解放出来るよう助けてあげることです。

子どもの絵

セラピストはどのようにテストを行うのか?

セラピストや心理学者は以下のように家族画テストを使用します。

  • まず、子どもに1枚の紙とカラフルな鉛筆を提供します。
  • テストをする場所は快適で、子どもが安全と安心を感じれるような場所であるべきです。
  • 次に、子ども達に家族の絵を描いてもらいます。
  • その時、絵の良し悪しの評価はしないことを伝えます。リラックスして絵が描けるようにしてもらいましょう。楽しんで描いてもらえるとより良いです。
  • そして、絵の形が出来てきたら、子どもに質問を始めます。
  • 多くの情報を得る方法に次のような質問があります。「これは誰?」、「この人は何をしているの?」「この人と仲が良いの?」、「この中で誰が一番幸せ?」、「誰が一番幸せじゃない?」

この時、セラピストは子どもが何かを描いている順番をメモしておきましょう。さらに、何かを消したり、×などのマークを描く、そして描くのを躊躇するような様子が見られたら覚えておきましょう。

どのように評価されるのか?

当初、このテストは精神分析的な焦点を持っていました。その結果、何年もの間テストの分析はエディプス・コンプレックスやフロイトの性心理発達段階を通して行われてきました。現在では、その解釈はより基準化され、カウンセラーは統計的な情報や子供の個人的な状況などの情報を使います。

家族画テストの評価ガイドラインはこのようになっています。

  • サイズと場所:大きな絵は安全と安心を意味します。反対に、小さな絵や人物は恐怖や不安を示します。
  • 曲線と直線:曲線のある絵を描くことはエネルギーや成熟を表現します。形が少なく、典型的で雑な絵は未熟さや抑制を表します。
  • 順番や距離:人物を描く順番は評価の上で大切になります。子どもは通常母親、または感情的に最も親密な人物を描くのです。また、人物と人物の距離も評価の上で重要な部分です。
  • 特定の人物の省略:一般的な一つのパターンとして、子どもが自分を家族の中に描かないことがあります。これは頭に入れておくべき評価基準で、同様に親のどちらか、または兄弟などが省略されているのは拒絶の象徴です。
子どものお絵かき

最後に、カウンセラーはこのテストだけを頼りにして診断をしないということを覚えておきましょう。家族画テストと一緒にインタビューや基本的なテストを組み合わせると、正確な評価を下せるのに十分な情報を得ることが出来ると言えるのです。

つまり、このようなテストは子どもの心の中にある窓のようなもので、お絵かきはその意味を持っているのです。白紙の紙を前に、恐怖や悩み、そしてその他の問題を子供が気軽に表現できるようにしてあげましょう。