気難しい人:必要以上に物事を難しくするというアート

気難しい人:必要以上に物事を難しくするというアート
Valeria Sabater

によって書かれ、確認されています。 心理学者 Valeria Sabater.

最後の更新: 21 12月, 2022

気難しい人間はいつも問題を抱え、全てに反対意見を出し、雲一つ無い空に嵐を持ってくるような人です。彼らは傲慢で、そこにある平和を奪っていきます。また、複雑でこっちがとても疲れる存在なので、精神衛生を良い状態に保ちたければ、彼らを上手く対処する方法を身に付けなければいけません。

このようなタイプの人間は「迷惑メール」フォルダや、別次元の世界に投げ込んでしまいたくなります。しかし、それが家族であったり、職場にいたり、または友達グループにいる場合、私達はいつも難しい人と共存しなければいけないのです。

孔子は、他人の失敗を発見する事で喜びを見つける人間がいると言いました。もしそのような人が、恋人であったり家族なら、とても痛いところです。

不安定で一貫性がなく、操作的で、攻撃的なナルシストという風に私達が思う「気難しい」性格は、実際にはとても曖昧なものです。

必要以上に物事を難しくするという名のアートの世界を少し探検してみましょう。

眠る女性

気難しい人、または世界をネガティブな視点から見る人

私達は皆、気難しいものです。それぞれが恐怖や不安、フラストレーション、緊張を抱えています。気難しい人との一番大きな違いは、最終的に尊敬があって安定に機能する関係が築けないという点です。

また、最も目に見える違いは、明らかに感情が不安定な部分です。そして、この事実が根底にある問題を指しています。彼らは頑固で柔軟性がなく、コンスタントに間違いを見つけ、責める傾向があります。必要以上に物事を難しくするのです。

一つ覚えておかなければいけない大切なことがあります。それは、気難しい人が気分障害慢性うつ病や感情障害)、または他人との関係を妨げる人格障害などで苦しんでいるかもしれないということです。

ダニエル・ゴールマンは彼の著書「Emotional Intelligence」(感情的知性)の中で、それについて語りました。それは、私達が高いストレスのある状況を経験する時、最終的に考えることを止めるということです。そうなると、私達は何を優先すべきか分からなくなり、その状況をより複雑なものとして見るようになるのです。

重なる二つの男性の影

このことから、私達は何かをただわかりやすく単純に表現したいだけなのです。気難しい人という一緒に生活するのが困難な人たちは、根本的な問題を抱えていて助けが必要なのかもしれないのです。

しかし、私達も同様に脆い生き物です。辛い時期に気難しい人になってしまうのはとても簡単なことなのです。

難しい人と生活する際のヒント

これまでに述べた通り、私達は難しい人の持つ態度に敏感になりがちですが、そういった人を理解することは困難な時期を乗り越える為の良いアイデアです。

しかし、一部の人は彼らの持つナルシストな面に固執している場合があります。

「真実はとても単純なものだ:そこに辿り着くには、いつも複雑なルートを通らなければいけない。」

-ジョルジュ・サンド-

もしあなたがこのような人を知っていた場合、まず明確にしなければいけないことがあります。それは、彼らが彼らであることは変えられないということです。しかし、違う方法でコミュニケーションを取ることで、彼らの影響を和らげることは出来ます。

壁の絵から顔を出す犬

気難しい人とのバランスを維持する5つの鍵

最もおすすめする方法は距離を置くことです。それはただ「物理的な距離」だけではありません。時に、それを実行するのが不可能な時もあります。そうでなく、心理的、感情的なバリアを張るのです。これも難しいですが、その為に5つの鍵を紹介したいと思います。

  • いつも積極的な方法でコミュニケーションを取る。
  • 彼らの行動や発言が、あなたに影響を与える、傷つける、邪魔をする時、どのようにあなたが感じるかを明確にする。彼らがもたらすその影響の相手をしない。
  • 彼らの出来ないことを詳細に説明することで、彼らは特定の態度を繰り返さなくなる。
  • 彼らの行為に対して代替案を勧める。(次からは私の問題に固執しないで、もし批判ではなく解決法や提案をしてくれればもっと良くなると思う、あなたは出来るって信じている、など)
  • 最後は、落ち着きや理解を保つ方法としても役に立ちます。それは、境界線を引くことです。自分自身に安全なスペースを設けるのです。

一部の人間は物事を難しくしたり、他人の生活を難しくする傾向があります。次回からは、彼らの視点を理解してあげる努力をしてみましょう。そして、彼らに助けが必要なら手を差し伸べてあげましょう。もし、それが出来なかったら自分自身を守ること以外に選択肢はありません。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。