気になることがある時はその時に言おう
何があなたにとって気になっているのか、あなたを圧倒しているのか、あなたを傷つけているのかを示すべき最善の時は今です。そうしたことがあなたにとって耐えられないものになり、終いには本当はしたくもない攻撃をしてしまう前に、最善の言葉を持って自分をしっかり主張することができるのはこの瞬間のみなのです。
適度な自己主張をすることは難しいことであったり、わがままなことだとさえ思ったりする人がいます。他人に害を与えることなく自分を肯定し主張することは、自分の人権と感情の権利を守るのに最も効果的なアプローチです。向き合っている人を尊敬する方法を知ると同時に、アサーティブに接するのです。
新聞紙「ガーディアン」の記事にも掲載された考慮すべき点は、学校や大学といった場所でアサーティブネスを発達させていく必要性です。アサーティブな子供、学生、または大人はそうでない人よりももっと自由で尊敬の念を持っている幸せな人です。
気になっていることを言うこと:人の尊厳の問題
尊厳は、相手が期待するように喜ばせることができていないという心配や恐れ、または相手が期待通りになれない心配や恐怖を常に上回るものであるべきです。
アサーティブに行動することは良い自尊心を持つ事の一部です。それは今日私達が暮らす複雑な社会的の中で、自分を再度主張する決定的かつ礼儀正しい能力です。同時に明白なのは、まるでジャングルにいるかのように自分の権利を攻撃的に主張することはできないということです。重要な鍵はバランスであり、尊敬であり、方法を知る事です。
皆に好かれる必要性?
ストレスと苦しみの源の中でも、皆に好かれ、他の人が自分に期待するものに合わせる必要性ほど大きなものはありません。それは健全な習慣ではありません。その行為を根源に生まれる疲弊感は莫大です。
こうしたタイプの戦術の裏には、絶えることのない承認欲求が必ず隠れています。それは、「他人が私のことをどう思っているかが自分がの意見より大事だ」という間違った概念に従っていることも意味します。
自尊心の第一法則は、他人に受け入れてもらうより先に、自分自身を受け入れなければいけないということです。これには、いくつかのしこりをほどく勇気が必要になります。
- 自分の感じ方や物の見方を受け入れない人に自分を縛っているしこり。
- 承認と自己満足の必要性に自分を縫い留める糸を切る勇気。あえて自分のために考え、他の人と自分の世界観や幸せの解釈を共有する必要はないということを受け入れる覚悟。
- 人に何を言われるか分からないという恐怖や受け身のしこりをあえて砕く覚悟。
自分の気持ちをアサーティブに表現する方法
何か気になることがありながら沈黙を守っていると、それがかさぶたを作ります。苛立ちを次から次へと飲み込んでいくと、終いには、自らの毒によって病気になってしまいます。ですから、最終的に怒りや不満にまかせて反応することを選んでしまうと、他の人は全てを静かに許していた私達のことを混乱した目で見るようになります。
アサーティブであることは自尊心の方角を示すコンパスです。 私達に尊厳を与え、自分の権利を守ってくれる声です。そのため、適切な対策を開発し、自分の行動の中に取り込んでいくことが必要不可欠です。
以下はいくつかの基本的なガイドラインです。
- 「~したい」「~がほしい」「~が好き」「~と感じる」といったような動詞を自分の日常の言葉に挿入しましょう。そうした動詞を使うたびに沸き起こる感情や気持ちに気づきましょう。
- 混乱するような状況に遭遇した時は、見落とさないようにしましょう。もし何か気になったり、心配になったり、不安になったりすることがある時は、「その時」にそのことを明確にするように努めましょう。
- 相手の良い面を認識しましょう。あなたを豊かにし、あなたが良いと思うような、カントが言う「普遍的な作業」の描写といえる行動の強化を相手に与えましょう。
- 怒りや激怒がたぎるような状況を経験したら、新鮮な空気を吸いに行き、呼吸し、あらゆる感覚を「私は・・・だから腹が立っている」「私は・・・だから侮辱されたように感じている」というようなフレーズを適切に使うことで言葉に変換しましょう。
- 叱り過ぎたり、皮肉を言ったり冷徹になったりしないようにしましょう。自分の権利や要求について話し、相手の話を聞き、自分を守ることを怖がらないようにしましょう。他人を尊敬するように自分を尊敬しましょう。賢く、尊敬に値する人でありましょう。
アサーティブであることは知的と防御による武器です。賢く使うことができれば、自分の自尊心を助長してくれる最高の活力になるのです。