子どもたちの嫉妬心を放置するとどうなる?

子どもの抱える嫉妬心は、その子や親、保護者、そして友人も苦しませる原因となります。そして嫉妬が長引けば人間関係が蝕まれるほどの深刻な事態につながりかねません。
子どもたちの嫉妬心を放置するとどうなる?
Sergio De Dios González

によってレビューと承認されています。 心理学者 Sergio De Dios González.

によって書かれた Pedro González Núñez

最後の更新: 21 12月, 2022

昔々、自分こそ世界の中心なのだと感じている一人の子どもがいました。両親の注目を浴びられるのは自分だけなのです。ある日のこと、その子は弟が生まれることを知りますが、そのニュースには対して驚きませんでした。幸運なことに、両親はすぐに子どもたちの嫉妬心をケアしてあげねばならないということをわかっていたからです。問題がエスカレートしないように、できる限り早い対策が必要だということを二人は知っていました。

しかし、圧倒されてしまった親たちはこの問題にうまく対処できず、上の子の嫉妬心は慢性的になってしばらくすると強まってさえいきました。そのため、その子と弟との関係性は悪化していったのです。そしてこの状況を前に、一家全体が徐々にお手上げ状態となっていきました。

このような話に聞き覚えはありますか?架空のストーリーのような書き方をしましたが、実はこのシチュエーションは非常によく見られるもので、関わる人々に多大な痛みや苦しみを生み出しているのです。きっかけとなるのは弟の誕生だけではありません。子どもが嫉妬心を抱くのには、他にもたくさんの理由が隠れている可能性があります。

では、これに対してどういった対策を取っていけば良いのでしょうか?自分が嫉妬していることを子どもが自覚できている場合もあればそうでない場合もありますが、嫉妬心が存在すること自体は事実です。まずは何より、嫉妬心が生まれるのを防ぐための予防対策を講じる必要があります。そのあとは原因を見極め、嫉妬が引き起こす症状を分析し、最後にもし自分たちの手に負えないほど問題が大きくなっている場合には専門家の助けを求めてください。記事を読み進めて、子どもたちに見られる嫉妬心とはどんなものなのか、そしてなぜこの感情が生まれるのかについて詳しく見ていきましょう。

子どもたち 嫉妬心 放置

子どもたちの嫉妬とはどんなもの?

嫉妬は、フラストレーションに繋がる主観的状態であると定義されています。これは、自分の愛する人たち、つまり親や兄弟姉妹、恋人、親戚、さらにはペットなどから愛を返してもらえていないという思い込みによるものです。しかし人は、このような相互関係の欠如が嫉妬心の背後にあるとは信じていません。彼らが気づくのは主に、他人からの注目度の強弱や頻度が変化したことだけなのです。

さらに、嫉妬が顕在化されておらず、その子が以前と同じくらいの注目を、さらには新たな弟(妹)に向けられる以上の注目を受け続ける場合もあります。それでも、嫉妬心を抱いている人の心の中にはリアルな痛みが存在するのです。これは、特別なケアが求められる臨床的障害が原因の可能性があります。

子どもは、羨ましさや恨みの感情による痛みを味わうかもしれません。しかし、良くない結果を引き起こす恐れがあるのは認知の歪みという現象なのです。

“あなたに嫉妬している人々を決して憎んではなりません、そうではなく彼らの嫉妬心を尊重してあげてください。彼らこそ、あなたが自分たちより優れていると考えている人々なのですから”

-発言者不明-

兄弟姉妹間の嫉妬

これは子どもたちによく見られますが、大抵の場合原因は環境要因や発達に関わる要因です。また、遺伝的要因も考えられ、これらの要因にけしかけられた子どもは嫉妬心を起こします。そしてそのせいで将来的に深刻な影響が出てくる場合もあります。

愛着形成期における嫉妬心

これは子どもの年齢によって変わってきます。特に注意が必要なのは、上の子がまだ幼い時、つまり2歳〜5歳の時に弟あるいは妹が生まれる場合です。この時期は子どもの愛着が形成される期間に当たるためです。

子育てスタイル

保護者の教育スタイルは、家庭内の雰囲気と同様に、子どもの成長や発達と、自らの嫉妬心に対する子ども自身の反応の仕方に関して考慮しなければならない重要な要因となっています。

環境要因

子どもを取り巻く環境、彼らの経験、社交能力、我慢強さ、そして潜在的な感情面の欠陥なども重要な要因です。

嫉妬心が子どもにもたらす症状

いくつかの指標により、我が子が嫉妬心を抱いているかどうかを確認することができます。その中でも特によく見られるのが以下のような症状です。

  • 何の理由もなく起こる気分の浮き沈み。
  • 突然泣き出すなどの、不満を抱いている兆候。
  • おねしょや食欲不振など、それまでなかった行動の出現。
  • ジェスチャー表現や言語表現の変化。
  • ネガティブな態度、頑固さ、反抗。
  • 自らのミスを几帳面に否定し、他人のせいにする傾向。
子どもたちの嫉妬心を放置するとどうなる?

子どもの嫉妬を阻止するための対策

子どもの嫉妬を阻止したいのであれば、いくつか有効な対策を頭に入れておかねばなりません。以下のようなポイントを重視しましょう。

  • 嫉妬心の出所を探ってください。子どものことや子どもの置かれている状況に詳しくならねばなりません。嫉妬が始まるきっかけがわかっていれば、あとはそれに応じて行動すれば良いだけです。
  • 全員を関わらせてください。嫉妬を特定したら、それに対する一連の行動計画を立て、子どもの発達に欠かせない人々全員にその計画を順守させねばなりません。
  • 家庭内に子どもが複数人いる場合は、その子一人を特別扱いしてはなりません。
  • ポジティブな行動を強化しましょう。子どもが正しいことをしたらそれを強調してあげ、ネガティブな行為にはあまり触れ過ぎないようにしてください。
  • かんしゃくや故意の反抗といった嫉妬がらみの行動には関心を向けないようにしてください。
  • 家族で行うアクティビティやグループでのゲームを増やしましょう。
  • 嫉妬がらみの症状には穏やかに対応し、できる限りネガティブな言い方や責めるような口調は控えてください。
  • 子どもが全てを悲観的に捉えている場合には、彼らの持つ特権について思い出させてあげてください。例えば、弟や妹への嫉妬があるようなら、遊び相手になる、などの幼い兄弟を持つメリットを伝えてあげましょう。

嫉妬心は痛みの元になりかねませんし、対人関係にも弊害が出てしまいかねませんので、何とかやめさせてあげることが重要です。

自分たちの手ではどうしようもないのであれば専門家に助けを求めましょう。どんな行動を取るべきか教えてもらえるはずです。


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  • Dalloz. D. (2003). Los celos. Madrid: Ediciones Internacionales Universitarias.

  • Polaino-Lorente. A. (1991). Hijos celosos. Barcelona: Ediciones CEAC.


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