親が子どもを責める育児スタイルを使うとどうなる?

25 8月, 2020
子どもたちには進むべき方向性が必要であり、親がそれを示してより強い自分へと成長させてあげるべきです。しかし子どもを責めるような育て方はその理想とは正反対の育児スタイルです。

現在でもなお、それが自分たちの育児のスタイルだからといって、子どもを責めることを正当化する親たちがたくさんいます。報酬と罰を与えることが適切な教育の土台であると信じ込んでいるのです。これは特に幼年期の子どもに関しては事実です。しかし同時に、乗り越えるべきものであるということを理解しなければなりません。

責められることは、精神的な苦痛に繋がります。これは象徴的で社会的な罰則から生まれるものですが、子どもたちの責任感を育てるのには役立ちません。また、自律性を促すことも、その価値観に従うべきかを決断させることにも繋がらないのです。子どもを育てるにあたって子どもを責める方法を採用しても、教育することはできず、ただ条件づけてしまうだけです。

“無視や放置は奴隷を生み、教育は自由を生み出す”

-ディエゴ・ルイス・コルドバ-

責める育児を用いれば子どもを操りやすくなることは確かです。権威ある親としての仕事も楽になるでしょう。その子の心は恐怖や道徳的な条件付けでいっぱいになって、より言うことを聞かせやすくなるのですから。子どもたちは弱体化して指示に対してより素直に従うようになります。さらに恐怖心が強すぎるあまり、規範の中でしか動こうとしなくなるでしょう。そして自由で陽気な人間ではなく、ただ従順なだけの人間へと育っていきます。

子どもを責めるような育児スタイルは、その子の自尊心を閉ざしてしまう

子どもたちには進むべき方向性が必要であり、親がそれを示してより強い自分へと成長させてあげるべきです。しかし子どもを責めるような育て方はその理想とは正反対の育児スタイルです。このような育児法の目的は、自分たちが行うことや感じること、願うこと、そして考えることは受け入れられないことなのだ、と子どもたちに信じ込ませることなのです。

子どもを責める育児スタイル

一つ例を挙げて理解を深めていきましょう。ある子どもは、自分の好みではない苦い味のする野菜が食べたくないとします。すると親は、ただその子を責めるような視点から、文句を言わずに野菜を食べろと伝えます。しかし、もし子どもをより強い子にしてあげようという視点を持つ親であれば、「野菜はすごいパワーを与えてくれるからチャンピオンも野菜を食べているんだよ」といった言い方をするでしょう。

親を煩わせるために行動を起こすような子どもはいません。反対に、子どもというのは親を喜ばせたり誇らしい気持ちにさせようとして行動するものです。子どもたちが特定のルールや規範に適応できないのは、彼らの道徳心がまだ成熟していないからなので、親たちがそういったルールがなぜ存在し、どんな理由で生まれたのかを理解させてあげる必要があります。

子どもを責めると、良心の発達が妨げられる

子育てとは、単に子どもたちを盲目的にルールに従わせることではありません。しかし子どもを責める育て方はまさにそこに直結してしまいます。この育児法で育てられた子どもたちは、権力のある人物に命令されたらその通りに行動しなければならないのだ、と信じるようになるでしょう。さらに、全てのルールは疑いようもなく正当であり、したがってそれに背くことは非道徳的振る舞いなのだと思い込むようになっていきます。

これによって親たちが成し遂げるのは、ただ願望と責任感との間に溝を作ることだけです。問題なのは、そのせいで子どもたちの批判力が劣化してしまうことでしょう。このため、自身の行動に関する子どもたちの真の良心は発達しません。

子どもを責める 育児スタイル

良心は、どう行動すべきかを自分自身で選択できる時にこそ発達していきます。善悪の判断力が豊かな人物を操作したり打ちのめしたり、利用したりするのは困難です。一方で、責められて条件づけられてきた人物は、自身の価値観を理論化できるレベルに達することが決してありません。権威ある人物の承認がないと自分の行動にすら確信が持てないのです。

責めない育児

生まれたばかりの人間は自己中心的であり、小さな子どもや幼児にとって、自らのニーズを超えた視点から世界を見ることなど不可能です。この段階では、親たちがそのニーズを満たしてやり、安全な環境にいるのだという感覚を子どもに与えてやらねばなりません。こうすることで、子どもたちの自信や自己愛を育むことができます。

ルールや規範を教えていく長い道のりが始まるのは、離乳とトイレトレーニングがスタートする時期です。もちろん、制約があることで子どもは欲求不満になり、拒絶される場合もあります。それは、子どもにとって自分が世界の中心ではないということを理解するのは困難だからです。そのため問題が生じることもあるはずですが、それをどんな状況であっても「責める育児スタイル」に繋げてしまってはなりません。

子どもを責める育児スタイル

この長い過程の中では、子どもたちに自身の行動がどんな結果を生むかについて考えてもらえるよう、親たちが導いてあげることが理想的です。したがって、自らの感情や願望、制約、そしてそれらの背後にある理論を認識するよう教えてあげることも重要になります。選択の仕方と決断の仕方との間にある差は、ゆっくりと広げていかねばなりません。これを完璧にこなすことのできる親など一人もいないかもしれません。しかし、その意図はいつだって真心のこもったものでなければなりません。