恋人と別々に暮らすということ

2019年11月19日
プライバシーや個人的なスペースを守り、また、一緒に暮らすことによって生じる問題を避けながら長期的な恋愛関係を維持することなど可能なのでしょうか?この記事を読み進めてその答えをご確認ください!

これまでずっと、同棲は恋人関係における最も重要なステップの一つであると考えられてきました。我々の社会では、個人的なスペースやルーティン、また時にはお金や物理的な物を共有することが、強固な関係性を持っていることを示すサインであると考えられています。

しかし、恋人と離れて暮らすという選択肢もあり得るのでしょうか?読み進めて詳しく見ていきましょう!

最近、同棲という決断を先延ばしにする人がどんどん増えています。ただし、だからと言って彼らが安定したカップルではないということではありません。これは、人々が一人きりで暮らす生活を楽しめるようになっているためでしょう。とはいえ、それ以外にも様々な理由があるようです。

最近行われたいくつかの研究によると、少なくとも西洋社会ではこれは広がりつつあるトレンドだそうです。つまり、これがある一つの国あるいは地域にのみ限定される現象ではないということです。実際、一人暮らしをしている人の35パーセントが、安定した恋人がおり、それでも相手とは別々に暮らしていると報告されています。

この数字に、男性と女性でほとんど差はありません。女性の割合が1パーセントだけ高いぐらいです。しかしここで重要だと思われるのが、年齢です。初めは驚かれるかもしれませんが、年齢の高い世代の人ほど、恋人とは一緒に暮らすべきだという社会的圧力の影響をあまり受けていないようなのです。

恋人 別々に暮らす

世代ごとの特徴

新たな恋愛関係を始める51歳以上の人の中で、将来そのパートナーと同棲する計画をしている人はほんの22パーセントのみでした。ほとんどの人が、恋人との関係に影響が出ない限りは自身のライフスタイルを維持することが非常に重要だ、と考えていたのです。

一方、31歳から40歳までの安定した恋人のいる人々の約半数が、今後2年間以内に相手と共に暮らそうと計画している、と述べています。若い年代では、カップルたちは付き合いたての時期には同棲しないことがその関係性において非常に重大な部分であると考えています。また、共に暮らすことよりも仕事面での生活や自身の成長をまず重視するようです。

パートナーと共に暮らしたがらない人々がいるのはなぜか?

一つの大きな要素が、その人物がそれ以前に恋人と同棲したことがあるかどうか、という点です。同棲経験がある人の方が、新たな恋人とは別々に暮らす選択をすることが多いのです。

同棲の経験により、一人暮らしをしている時の方がその関係性においてより自由を感じることができる、ということが理解できるのです。また、家事や家計の共有といったプレッシャーもあまり感じずに済みます。

別々に暮らしている恋人たちは、互いの親密さを失うことなくプライバシーも保つことができるのが良い、と述べています。彼らの多くがまた、破局時にもあまりピリピリとせずに済む、と感じています。

長続きするカップル

ここで一つ興味深いのが、恋愛関係に関するこの新たな捉え方は、関係性の質にも長さにも何ら影響しないという点です。10年以上別々に暮らした後でもまだかなりの割合の人々がその相手との関係性を維持しています。

またこれは、「パートナーを見つけねばならない」という過去の世代が受けてきた巨大な社会的圧力が変わり始めているということでもあります。あらゆる事実が、我々が恋愛に抱くイメージが様々な形で変化しつつあるということを示しています。

恋人 別々に暮らす

恋愛関係についての新たな観点

恋愛関係についてのこの新たな考え方は、まだ形作られている最中です。しかし、これをリアルタイムで経験している人々は、従来型の結婚生活を送っている人々と比べると、個人的成長や仕事面での成長における選択や機会といった面に関しては自由を得られている、と述べています。

また、恋愛という概念あるいは恋愛についてどう考えるかというのは主観的な問題であるという点にも言及しておくべきでしょう。つまり、この新たな考え方に反対する人は多くいるということです。結局は、これはその関係性や恋人たち次第なのです。

ここで、考え方のヒントを紹介します:これが将来見られることになるであろう恋愛関係の在り方なのだろうか?家族を作るまでは同棲を控えられることになるのだろうか?恋人が欲しいという願望と家族が欲しいという願いの明白な違いを我々はわかっているのだろうか?

最後の問いは、一つ目の問いとそこまでかけ離れたものには思えません。実際のところ、多くの人が長期的な恋人関係を望んでいながらも、家族を持ちたいとは少しも思っていないのです。今まさに、我々の社会では根本的な変化が起こりつつあることに疑いの余地はないでしょう。

  • Régnier-Loilier, Arnaud & Vignoli, Daniele. (2018). The diverse nature of living apart together relationships: an Italy–France comparison. Journal of Population Research. 10.1007/s12546-017-9197-0.
  • Connidis, Ingrid & Borell, Klas & Karlsson, Sofie. (2017). Ambivalence and Living Apart Together in Later Life: A Critical Research Proposal. Journal of Marriage and Family. 79. 10.1111/jomf.12417.
  • Kislev ,Elyakim (2019) Couple-ish: Living Alone, Having a Partner. A new study sheds light on the rising phenomenon of couples living apart. Psychology Today.