心の病を持っている人が外出自粛中に抱える問題

2020年5月21日
うつ病、依存症、統合失調症、拒食症…心の病や精神病を抱え、外出自粛をしている人はたくさんいます。外出自粛における心の病の問題について学びましょう。

心の病を抱える人への外出自粛の影響は、あまり考慮されていない問題です。心の病や精神障害を抱える人の苦しみを私達はおざなりにしてしまっています

依存症、統合失調症、境界性人格障害、過食症や拒食症などの摂食障害を抱える人もいるでしょう。また、このような病を抱える人を支える家族についても、私達は配慮すべきです。

これに関し、ワシントン大学などの組織は、今のパンデミックが与える影響には、この状況が原因で発生するうつ病があることを警告しています。しかし、すでに心の病を抱えている人を考慮する人はあまり多くありません

心理療法士は、再発の増加を懸念します。専門家がこのような患者の状態を観察するよう出向く、フォローアップやサポートネットワークを作る緊急性が強調されています。

これが必要なのは、電話だけでは十分でないこともあり、深刻な結果を招きかねない問題やつまずき、危機的状況にあるかどうかを見るために、専門家が実際に患者と会う必要があるからです。

心の病 外出自粛

外出自粛と心の病の問題

パンデミックになる前に心の病に気づいていない場合、現在、本人はさらに孤独で無視されたような状態にあります

日々のルーティーンを失った人はたくさんいます。多くの人を支えていたサポートグループやセラピーはキャンセルされています。そして中毒の状態に戻ってしまった人もいます。

また、うつ病の再発に近い人もいます精神状態の安定に必要な薬を飲みたくないという子どもにどう対応していいか分からず、困っている人もたくさんいます。様々なケースがあり、外出自粛の影響は非常に大きなものです。

中国では、すでにこれらが考慮されています。最近、雑誌『ランセット』に掲載された記事では、Hao Jao医師とJian Chen医師が、見解を示しています。

心の病を抱える人は、コロナウイルス感染のリスクが高いと言います。免疫系が弱い人がたくさんいます。また、外出自粛をせず、感染のリスクを高めるような行動をとる傾向のある人もいます。心の問題は他の病気へ通じることがよくあり、感染への脆弱性が高まることになります。

さらに、患者が必要な時に、適切な精神的・医学的ケアを受けることが難しくなっているのも問題です

次に、外出自粛と心の病の問題要因を分析します。

心の病 外出自粛

無視される現実

外出自粛において、心の病を抱える人は、サポートや支援を求めることが難しいために外出自粛に耐えることが難しいようです。

例えば、多くの人は毎日散歩をしたいと思っています。しかし、制限が解除されつつある地域もありますが、外出できない国もまだたくさんあります。

太陽の光を浴びられないことも問題になります。特に、心の病や病気を抱えている場合、この環境は非常に厳しいものです。このように、考えるべき問題は他にもあります。

  • 今の状況は、恐怖症、強迫性障害、侵入思考の引き金になりえます
  • 何年もセラピーに通い、ストレスへの対処法を学び、日常的な心配や問題と向き合うストラテジーを身につけた人がたくさんいます。しかし、このパンデミックにより圧倒されてしまい、無力感に苛まれることがあります。
  • トラウマを抱えている人は、今の状況で追体験をする可能性があります
  • 自傷や薬物中毒の問題があった人は、この状況が再発の引き金になりえます。
  • 過去に精神病院に入院したことがある人は、外出自粛により、その時を思い出し、これがストレスになります
  • 大きな支えとなっていたセラピーや支援グループへの参加、ルーティンを実行できなくなります。

どのようなストラテジーが役立つか?

心の病を抱える人にとって、外出自粛は非常に大きな問題です。これに一人で向き合っている人もいます。また、家族と一緒にいてもどうしていいか分からないという人がいます。このような時に役立つストラテジーをご紹介します。

  • 同じルーティンやスケジュールで過ごしましょう休養、食事、運動、余暇活動など健康を保つための基本的活動を行いましょう。
  • 治療に携わってくれた専門家と一緒にルーティンを作りましょう
  • 助けを求めることは必要だと頭にいれておきましょう。自分が元気でいること、サポートに頼ることはいいことです。
  • サポートネットワークを作りましょう。家族、友達、隣人、公的支援、団体、心理療法士、医師が参加するネットワークを作り、見守ってもらいましょう。
  • 継続的に連絡を取りましょう。メッセージを送ったり電話することはあなたのサポートや助けになる日常的ツールです。
  • 呼吸法、読書、音楽、芸術など、過去に役立ったストラテジーを常に頭にいれておきましょう
こころの病 外出自粛

さいごに

あなたは一人ではないということを忘れていけません。また、身近な誰かが同じ状況にいるのであれば、どうやって支援したら良いか考えましょう。