強迫性障害とは

· 2018年9月1日

順序や自分のルール、清潔さなどにとらわれた生活を想像してみてください。経験はありますか? 強迫性障害(OCD)には大きく2つの特徴があります。心に生じる強迫観念とストレスを軽減するために行う強迫行為です。

OCDを抱える人の生活は、この強迫観念と行為に大きく影響されます。苦悩や不安を感じたり、誤解されたと感じやすく、その思いを消そうと強迫的・儀式的な行為を繰り返します。ここでは、このような考え、思い、不安を抱く人の日々の生活についてお話します。

強迫観念と強迫行為に、OCDを患う人の生活は大きく影響される。

 

不安はOCDの重大な要素

OCDを患う人は多大な不安を抱きます。影のように付きまといます。なぜでしょう?不安を抱き、それを避けたいという思いが交互に現れ、それが症状となり行動に出ます。その特定の行為をしている間は、不安が軽減されるのです。もしその行為が実行できない状況であれば、不安は増大する一方で、恐怖がそれに加わります。

例えば、手を洗うという強迫的行為をもつ人がいれば、手を洗っている間は不安がなくなります。しかし、蛇口の下に手を置いて一日を過ごすことは不可能です。さらに、肌は石けんに耐えられなくなります。

手を洗う

地下鉄など公共交通機関に乗り、触れたもの全てに存在する細菌を心配する人がいます。強迫的行為が実行できる状況ではないため、多大な不安を感じ、手を洗えるまで毎分不安は増大します。

正常な生活を送れるスペースも限られていきます。OCDを患う人は、強迫観念が現れる状況(この場合、汚い場所)や強迫的行為が実行できない状況を避けます。その結果、彼らの生活は家や家に近い場所、数人の友達などに限定され、社会的活動も限られます。

 

自分の思考に対する恐怖

OCDを患う人は、自分の心を恐れます。何かを考えると、それが現実になるのではないかと恐れます。それにより、考えてもいいこと、考えるべきでないことなど自分のルールを増やし、もしそれが出来なかったら、何かとても悪いことが起こると思ってしまいます。その根底にあるのは恐怖心で、強迫的・儀式的行為はその解決法にはならず、恐怖心が続くのです。

自分の思考を全てコントロールすることは不可能です。ピンクの象について考えないようにしようと思えば思うほど、ピンクの象が頭に出てきます。OCDを患う人は、他の人と同じように考えを持ちますが、その捉え方が異なり極端なのです。

 

何かを避けようとすればするほど、それが頭に現れるのが人の心理である

 

OCDを患う人は、恐怖につながるもの全てを心から消してしまいたいと考えます。それは不可能なため、自分の心を恐れるようになります。自分の思考をコントロールできないことを恐れるのです。心地よいことだけを考えようとしますが、それが出来ずに落ち込むのです。

強迫性障害

あまり成果の上がらない方法を使って自分の思考をコントロールしようとし、自分の心に縛られてしまいます。不安は増大し恐怖に変わり、そこから自分を快適な場所に戻す唯一の方法が強迫的・儀式的行為です。自分の心の牢屋にとらわれたように、儀式を行わないと何か悪いことが起こる、とコントロール不可能なものをコントロールしようと日々戦います

OCDを患う人と接する時、その行為について合理的に話そうとしてはいけません。彼ら自身、自分の思っているような悪いことは起こらないと分かっているのです。精神疾患ではなく、現実から逃げているわけでもありません。無理に物事をコントロールしようとしていることは分かっていても、不安や恐怖心が強く、いつものサイクルへと押しこまれ、抜け出すことができないのです。

OCDや不安障害を専門とする病院を勧めるのが一番良いでしょう。一緒に探し、最初は同行することもできます。OCDは単純なものではありませんが、日々の生活で苦しむ人へ、ネガティブな影響を減少させる効果的なセラピーもあります。