言葉の素晴らしい力

2018年12月22日

2004年に江本勝さんが、言葉の持つ力を示すためにある実験を行いました。実験は、火を通したお米を3つの同じ大きさの容器に入れて行われました。容器の内、1つにはポジティブなラベル、もう1つにはネガティブなラベル、そして最後の1つにはニュートラルなラベルを付けました。

彼は、1ヶ月の間毎日、ポジティブなラベルをつけたお米へ、前向きで心地よい言葉を言い続けました。ネガティブなラベルの容器へは、反対に侮辱や軽蔑、冷ややかさ、憎悪を言い続けました。1ヵ月後、心地よくて前向きなメッセージを受けたお米は、見た目の変化がなく、悪臭もありませんでした。一方で、不快な言葉や侮蔑を受けた容器は、カビだらけで、お米は黒くなって悪臭が発生しました。

言葉の力

この実験は、言葉と私たちが発するメッセージの力を示しています。こうした変化が、お米という単なる食べ物で起きるとしたら、私たちが毎日のようにコミュニケーションしている周りの人々には、どれだけ大きな変化が起きるのでしょうか?

この実験は、単なる疑似科学かもしれず、完全なる真実で科学的だと真に受けるつもりはありません。しかし、この実験が伝えるメッセージは、私たちが、書いた言葉や話した言葉が持つ素晴らしいパワーを発見するのに役立つでしょう

「全ての物事は言葉に含まれている…ひとつの言葉を動かしただけで、または、別の言葉が予想していなかった重要性を与えられことによって、アイディア全体が変化して、支配される。全ての物事は、川沿いを転がったり、家から移動したり、何かの発端となったりすることから得られる影や透明性、重さ、羽、毛を持っている…それは、古びたものであり新しく生まれるものでもある…」

-パブロ・ネルーダ-

私たちが使っている言葉の重要性

私たちが使う言葉は、私たちが現実を様々な異なった視点から見るように仕向けます。「これは不可能だ」と言うことは、「これは難しいかもしれない、けれど少なくともやってみるべきだ」と言うことと、全く異なります。メッセージを違う方法で使ったり伝えたりすることで、私たちが持っていたアイディアやそれについてどう考えているかが、ガラッと変わるのです。全ては言葉の力にかかっているのです。

サンキュー

何を言われるかよりも、どう言われるかを認識することが重要です。言葉は、私たちが何を考えるかを変えたり、目の前にあるものに対する新しい見方を与えたりする力があります。そして何よりも、安心や平穏をもたらす素晴らしい機能があります。

単純に考え方を変えたり、「できない」から「やってみる」と変更するために、言葉の上っ面だけを変えるのではありません。むしろ、言葉の力を意識して、どのように困難さだけを表す表現方法を使わないようにするかということです。「いつも」「絶対」「する必要がある」「しなければいけない」といった言葉を使うことを止めてみて、例えば「いままでは絶対にできなかったことだけれど、今日という新しい日にできるだけのことをやってみよう」というような助けになる言葉を使ってみましょう。

「現代科学は、ほんの少しの親切な言葉と同じくらい効果がある薬を、まだ作り出すことができていない。」

-ジークムント・フロイト-

自分自身の物語を書き直して見よう

言葉は、私たちの思考やアイディアを助け、形にしてくてくれる、素晴らしい道具です。自分の人生の脚本家になって、自分自身を制限せずに勇気づけるメッセージに満ちた台本を書いてみましょう。行うことはとても簡単ですが、実際に行ってみるか、行わずにいるかには、大きな違いがあります。

「もし生きることが楽しくないと感じているなら、どんな言葉を言っているかを棚卸ししてみるのが良いかもしれません。」

-ジョイス・マイヤー-

水辺の本

他者や自分自身へ言う言葉を変えてみて、適切で前向きな言葉を見つけてみましょう。もしかしたら、言い方を変えたり、言葉を変えたりするだけで良いかもしれません。もし役に立ったり、元気づけてくれたり、身になる言葉があったら、それが正しい言葉です。逆に、力をなくさせたり、制限をしたり役に立たない言葉もあるでしょう。そうした言葉は、他の人にも害をなすでしょう。そうした場合、自分自身へ語りかける方法を変える必要があるかどうかを、自分に問うことが必要でしょう。

お米への言葉の力を知ると、私たちの周りの人への影響が想像できます。私たちが使う言葉を選んでいるという点で、文字通り舌先で、他の人を良く扱うことも、悪く扱うこともできる力を持っています。私たち自身の生命に対して持っている力と全く同様なのです。人生には様々な選択肢があり、最も重要な選択肢のうちの一つは、どのように言葉の力を使うかなのです。