口論になった時によくしてしまう間違い3つ

口論になった時によくしてしまう間違い3つ
Sergio De Dios González

によってレビューと承認されています。 心理学者 Sergio De Dios González.

によって書かれた Alejandro Rodríguez

最後の更新: 21 12月, 2022

私達は、実に様々な人に囲まれて暮らしています。そのため、自分には理解できない人や、とにかく振り回してくる人とも共存しなくてはいけません。そうした状況になった時、私達はついつい口論になってしまうものです。もちろん、他人と口論しないに越したことはありませんが、口論が避けられない場合、口論の時によくしてしまいがちな間違いを避けることを知っておくと、便利かもしれません。

言い争いになると、同じ間違いを何度も何度も繰り返してしまう傾向にあります。このような間違いがあると話し合いが不快になり、同意を得るのが難しくなってしまいます。今日ご紹介する記事では、口論の時にしてしまいがちなよくある間違いについて、そしてそれらを避ける方法についてお話したいと思います。

口論になった時によくしてしまう間違いとは?

口論といっても、それぞれ内容は様々です。にもかかわらず、私達は同じ間違いを何度も繰り返す傾向にあります。口論になった時によくしてしまう間違いには以下のようなものがあります。

  • 自分自身と自分の考えを同一視してしまう
  • 喧嘩腰になる
  • 問題を必要以上に単純にしてしまう
口論する女性達

では、一つずつ見ていきましょう。

1.自分自身と自分の考えを同一視する

多くの場合、口論というのはその場の状況や出来事とは直接関係のないものです。また、物議を醸している話題について本来なら落ち着いて意見交換ができるところを、かっとなって怒ってしまうこともあります。よく口論になる話題には宗教、政治、フェミニズムや同性愛などの社会問題があります。

自分とは違う意見が存在するから怒る、というのはナンセンスな話です。ですが、ほとんどの喧嘩でそうした終わり方になってしまっているのです。「あなたが間違っている」と論破したい誘惑は大きなものです。問題は、この誘惑に負けてしまうことで起こります。そして、目標に達するのではなく、怒ってしまう結果となるのです。

どうしてこのようなことが起こるのでしょうか?ある学派によると、私達は自分の信念を自分自身と同じだと認識してしまうと言います。つまり、自分にとって大切な考えが誰かに批難されたりすると、あたかも個人攻撃を受けたかのように感じてしまうのです。この状態は不要な緊張を生み出します。

こうした状態を避けるには、意見の相違は尊重すべきことであっても、相手に対して失礼な態度を取ることは許されるべきことではないということを覚えておくと良いでしょう。そうした意味では、「自分とは違う意見があってもそれは悪いことではない」ということを相手に示すために、自己肯定の態度を取ると良いかもしれません。

「あなたの言うことには反対ですが、あなたがその意見を言う権利は死んでも守ります。」

―イブリン・ベアトリス・ホール―

2.喧嘩腰になる

他に口論の時によくしてしまう間違いに、口論による相違をまるで戦いのように取る態度です。喧嘩腰になると、そうした状況をあたかも勝利を収めなければいけないようなものとして見てしまいます。まるで、自分の考えが相手のものよりも「強く」なければならないと思うのです。そうなると、相手に自分の方が優位であることを示したくなります

これが問題行為であることはすぐに察しがつくでしょう。一つは、相手との関係が悪化します。そして、もう一つ言えることは、多くの場合、意見はただの意見だということです。自分が本当に正しかったとしても、相手を説得するのは非常に難しくなるでしょう。結局のところ、人がある考え方をするのには、そう考えるに至る理由があるからです。

ですから、通常は、相手がどうしてそのような意見を持つようになったのかということを理解する方がずっと生産的です。例え、相手の考えが自分にとって気分を害するものであっても、相手の言う事に耳を傾けることができれば、多くの事を学ぶことができるものです。とは言え、自分の考えを貫いてはいけないという意味ではありません。自分達のためにならないようなことをしてまで相手を論破しようとするのは筋違いだと言う事なのです。

喧嘩する男女

3.問題を必要以上に単純化する

最後に紹介する口論の時にしてしまう間違いは、物事を白か黒かで見てしまうことです。口論をしている当人にとって、何で揉めているかは明確です。真実は一つのみで、その他の意見は全て、全くの間違いなのです。

ですが、相手も自分の考えが正しいと思っています。どうしてそんなことがあり得るのでしょうか?現実が全く見えていないのでしょうか?それとも何か他に理由があるのでしょうか?往々にして、自分達が話し合っている内容というものは実に複雑だったりします。そのため、ほぼどの意見も部分的に真実です。

絶対的な真実を手にしている人というのはいない、ということを覚えておかなくてはいけません。そう覚えておけば、ほとんどの場合、熾烈な話し合いが落ち着くことでしょう。自分の意見を信じるのは良いことですが、謙虚になることも大切です。自分だって間違っていたり、間違えたりすることがある、ということを覚えておきましょう。

お分かりのように、この3つの間違いはどれも相手よりも優位に立ちたいと思う必要性から来ています。これらの他にも意見の交換を戦いへと変えてしまう原因はたくさんあります。ですが、その多くは、お互いを尊重すれば解決できるものです。健全な形で口論することがあなたにとって大切なことなのであれば、相手はあなたの敵ではないということを覚えておくと健全に口論ができるでしょう。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。