レオン・フェリーペの最も忘れがたい名言達
レオン・フェリーペの言葉はまるで彼の人生そのものです。驚きと喜びで溢れています。人間の心と社会の現実をしっかりと捉えられるような神秘的な繊細さを、薬剤師だった彼が持っていたとは最初は誰も想像しなかったでしょう。
この有名なスペイン人作家は、スタンダップ・コメディアンとしてスペイン中を旅しました。また、未払いの請求書が原因で刑務所に入っていたこともありました。これらすべての経験のおかげで、ユニークなレオン・フェリーペの言葉が生きてくるのです。
レオン・フェリーペはスペイン語圏で最も優れた詩人のひとりだと考えられていますが、彼の作品にそれに見合うだけの注目が向けられていないと言う批評家もいます。
この記事では、そんな彼の素晴らしい言葉をいくつか紹介します。
詩のエッセンス
次の言葉は、その厳しさと美しさで全ての人の心をつかみます。
「詩節を捨て、韻もリズムもアイディア自身も取り去ってみなさい。それらの言葉をすべて取り除き、それでもそこに何かが残っているなら、それが詩になるのです。」
この言葉は、詩を書くことに対するレオン・フェリーペの考えを表しています。彼は、詩とは人間の繊細さの最も純粋な表現であると信じていたのです。
人々の視点に関するレオン・フェリーペの考え
「光よ…私の涙がお前に届くとき、私の目の目的はもはや泣くことではなく、見ることだろう。」
これは悲しみと明解さの対比を表す優れた言葉です。この美しい言葉の中で、「目」は私たちの視点の比喩として描かれています。悲しい時、私たちの目は暗い部分しか見ることが出来ず、そのせいで泣くことが「目的」になってしまいます。しかし、一度視点が理性と合致すれば、その迫りくる悲しみは現実性と理解へと道を譲っていくのです。
ゴールに独りで到達するな
レオン・フェリーペの人生で興味深い点の一つが、彼がどれだけスペイン共和制の理想に情熱的だったか、ということです。スペイン内戦が始まると、パナマにいた彼は共和体制を支援するために祖国に戻る決断をします。
次の引用を読めば、世界に対する彼の視点と共和制への団結心が見て取れるでしょう。
「私は手綱を引きながら、少しずつ止まりながら前に進んでいる。なぜなら、大事なのは一人でたどり着くことでも早くたどり着くことでもなく、みんな一緒に時間通りに到着することだからだ。」
沈んでいく恐怖
レオン・フェリーペは、時折見える教訓的な詩や、良い人生を送るための鍵は行動と自由であると信じていたという点で、ウォルト・ホイットマンと比べられることがよくあります。
次のようなフェリーペの言葉があります。「沈むことを恐れてはならない。なぜなら、私たちが探している宝は海岸ではなく海の底に沈んでいるからだ。」この言葉は、失敗することや間違いを犯すことを恐れないようにと私たちに語り掛けます。つまりレオン・フェリーペにとって、海底の岩にぶつかってしまうことは、宝を見つける一つの方法でもあるのです。
存在と距離
「星が遠いとか、バラの花が散ってしまったとか、そんなことは関係ない。なぜならそこには明るさと香りがまだあるからだ。」
この言葉の中では、彼は様々なことに言及しています。一つ目は、「存在」とは物理的な意味をはるかに超えたものであるということです。誰かがそばに居ない、または何かが近くにない時でさえ、その影響力を感じ取れるとき、それらはそこに存在しているのです。
更に、大切なのはその影響力であると彼は言っています。それは星そのものではなくその明るさ、そしてバラの花そのものではなくその香りなのです。
レオン・フェリーペの言葉は神秘的で、私たちの内省を促してくれるものばかりです。
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- Rius, L. (1968). León Felipe, poeta de barro: biografía (Vol. 15). Colección Málaga.