メンタルヘルスのために自分の意見を口にしよう

· 2019年3月17日

1978年、ニューヨークからポートランドへのフライト中、クルーメンバーの一人はとある機体の不具合に関して自分の意見を表明することを控えました。機長や副操縦士に意見することはしたくなかったのです。その結果、フライトは悲劇に見舞われます。

他人に同意できなかったり、意見を違えたりすることは、グループに属すことを心地よく感じる社会的な生き物である人間にとってストレスになります自分の意見を口にすることに恐怖を感じることがあるのは、このためです。人は、拒否をされることも、誰かに嫌な思いをさせてしまうことも、環境を不安定にさせてしまうことも好みません。

しかし、他人が自分を拒否したり、仲間外れにするのではないかという恐怖から自分の意見を表現しないことは、本当の自分から遠ざかる行為です。同じように、これによってグループやコミュニティーの停滞にもつながります。グループは、メンバーがいつも同意してしまっていると、進化することがありません。

「人という悲惨な種族は、良く踏みならされた道を歩く人が新しい道を示す人に石を投げつける。」

-ヴォルテール-

世界の大きな飛躍というものは、周りの人が同意してくれなくても、自分の声をあげて意見を表現した人のお陰で成し遂げられています。マーティン・ルーサー・キング・ジュニアが人種主差別に対して声をあげていなかったら、市民権は変わることがありませんでした。ネルソン・マンデラなど、他にも歴史上例はたくさん存在します。

意見を口にすることは勇気の行い

意見を口にすることは勇気を必要とします。特に、その意見が他人のものとは異なる時です。人は、同意による相互の識別を求めます。グループを危機にさらすような人は、拒否されます。そのような拒否は、不承認の小さな行動から、グループからの排除まで様々です。

 

人

大半の人が自分の意見を押し付ける傾向があり、相手に挑戦するような意見を発する時、自分をスポットライトに当てることになります。そして数で負けている時、心理的な圧力を感じます。そのため、自分の意見を表現するためには勇気を持たなくてはいけません。

これは本能的な問題です。人は、生き延びるために他人を必要とします。肉体的・精神的な生き残りが、他人の存在にかかっています。完全に一人だった場合、生き残りは困難であるからです。大多数に反するためには、生き残りの本能に逆らわなくてはいけません。

この問題に関する研究

50年代、アメリカの心理学者であるソロモン・アッシュが、仲間からの圧力とその効果における様々な実験を行っています。彼は、大多数から離れることが、かなり難しいことであるということを証明しました。

彼の研究では、覆面研究者が誤った答えを周りに吹き込みます。結果は、研究した個人の37%ほどが、大多数の意見に従うことを好みました。自分が間違っているとわかっていてもです。

ソロモン・アッシュ

数年後、神経経済学者のグレゴリー・バーンズが、人が大多数から孤立した時に脳がどのように変化するかを研究しました。意見を違えることで、扁桃体がより活発に働きます。これは、恐怖などの感情を処理する部分です。しかし、グループに同意した人のストレスレベルは、それに比べて低い結果となりました。

意見を違えることの重要性

大多数に反する意見をするより、グループに適応するほうが感情的には楽になります。しかし、羊の群れのように他人に従っていては、全体主義を強化してしまうこととなり、集団としての進歩もありません。

カリフォルニア大学の研究者であるチャーラン・ネメス氏は、陪審員のひとりが大多数と意見を違える方が陪審員の評決は公平になる、と証明しています。これらの意見の不一致によって、事実や状況の再評価を促します。誰かが大多数の意見に反する時、その意見に同意した人は、自分の考えを証明するためにより多くの証拠を集めようとします。それはとてもポジティブなことです。

男性

意見を口にすることはとても重要です。自分自身に誠実であるということだからです。間違っているかもしれません。しかし、それは大事ではありません。最も基本的なことは、自分の意識に従って、異なる考えを持つ権利を取りもどすことです。

社交的な種族として、異なる考えを持つ人に耳を傾け、どれくらいの人が自分に同意してくれるかを気にせずに、最も筋の通った議論に焦点を置くことが重要です

  • Delgado Herrera, O. (2006). El grupo de referencia y su influencia en el comportamiento del consumidor. Saberes. Revista de estudios jurídicos, económicos y sociales (2003-2014), 4, 20.