ストレスは女性にどう影響するか?

2019年1月14日

男性か女性か、貧乏か富裕か、若年か老年かなどには関係なく、人はストレスや不安障害襲われます。分かっていることは、ストレスが男性と女性では異なる影響がでるということです。感情的な反応が異なり、精神的、認知的、ホルモン、代謝の症状も異なります。

おかしなようですが、ここ数年、性別により異なる症状が現れると認識される病気が増えています。例えば、心筋炎の症状は、男性と女性で異なるようです。このせいで、心筋炎を、ただの消化の問題や不安で呼吸が短くなっているだけだと考える女性がたくさんいるのです。

ストレスに関しても、ほぼ同じです。ストレスに皆が苦しみますが、男女で異なる体感をするようです。ケンブリッジ大学が行った研究などによると、100人中4人が何らかのストレス(急性または慢性)に苦しんでいます。さらに、不安障害は女性に多い障害です。ところが、平均的な女性は男性に比べ、このような状況に上手く対処します

女性はこのような状況の影響をより受けやすく、幅広い様々な症状が現れます。しかし、平均的にこのような症状からの回復も早く、一方で男性は慢性的なストレスを受けやすく、助けを求めたがりません

「ストレスは、少なくとも一時的に、免疫抵抗力を抑制する。それは、おそらくより緊急なもの、生存に関わるものを優先し、そのためにエネルギーを貯えるためであろう。」

-ダニエル・ゴールマン-

海と影

 

ストレスはどのように女性、また男性に影響するのか

アメリカ心理学会(APA)は、ストレスが人に与える影響を年単位で調査しました。2010年、性別とストレスには相関があるという研究が発表されました。その結果は非常に目を見張るもので、現実をあらわにするものでした。目にみえることがあまりないながら、繰り返されている現実が浮かび上がったのです。

これらのデータは、ストレスが生活に与える影響について私たちを考えさせます。

  • 女性は男性よりストレスを抱えやすいようです。これは、気まぐれでも偶然でもありません。この裏には、生物学的原因があります。行動脳科学者リタ・バレンティーノ博士は、雑誌「Molecular Psychiatry(分子精神学)」の中で、女性は生化学的・精神的変化を促すコルチゾールに敏感で、男性よりもその速度も速く、そのためにストレスが影響しやすいと発表しました。
  • 調査した女性の半分以上がこの5年間でストレスレベルが増加しました。
  • 男性のストレスの原因は仕事です。女性は、経済、家族、十分な時間がないことです。
  • 精神的なものから認知的、感情的なものまで、女性はより幅広い症状を体感します
  • さらに、女性は、ストレスや不安の状態を、男性より早く認識する傾向があります。また、友達や専門家に助けを求めることが多いようです。
  • 男性は、ストレスに気づくまでに時間がかかり、また、無視する傾向があります。男性は、ストレスに対処するストラテジーが少なく、静かに苦しみやすいようです。
頭を抱える男性

 

ストレスの女性に対する影響に関して、考えるべき興味深い事実があります。女性は、ストレスに対し弱い傾向がありますが、素早く反応し、ストレスに対応する様々なストラテジーをもっています。また、助けを求め、ストレスを認識し、コミュニケーションを取ることが好きです。反対に、男性はひとりで対処しようとします。

起こっていることを認めず、助けを求めない姿勢は、若い男性が仕事のストレスにより早死にする主な原因となっています。これは、「British Heart Foundation (英国心臓財団)」の研究によって示唆されています。

 

ストレスがどう女性に影響するか

二つの要因により、男性と女性はストレスによる影響が異なることが分かっています。一つ目は、コルチゾールです。ストレスへの反応として体が放出する糖質コルチコイドに対し、女性はより敏感です。それに対する反応も違います。女性は早く症状に気づき、積極的に対応しようとします。

先にも述べた通り、ストレスに関し幅広く様々な症状を体感します。

  • 不眠症
  • 抜け毛
  • にきび
  • 生理不順
  • 代謝の変化:体重増加または減少
  • 生殖に関する問題
  • 心臓病や痙攣のリスク
  • ミシガン大学の心理学部の研究によると、女性はうつ病にかかるリスクが高い
  • 過敏性腸症候群など消化の問題
  • 免疫系の衰弱
  • 性欲低下
ストレスの影響

女性と男性のストレスの影響の違いよりも、ストレスを認識する方法を知ることが重要です。このプロセスと健康への重大な影響を学ぶことで、生活に変化を与えたり、専門家へ相談しやすくなるでしょう。

今日の心配を明日まで抱えないようにしましょう。胸のプレッシャーを無視してはいけません。