メキシコの詩人オクタビオ・パスの魅力的な名言5選

2019年8月16日
この記事では、メキシコ人詩人のオクタビオ・パスによる素晴らしい名言を5つ紹介します!

偉大なメキシコの詩人、オクタビオ・パスはたくさんの有名な名言を残しています。これらは詩的で普遍的なものばかりです。

オクタビオ・パスによる名言の多くが、彼の詩や素晴らしいエッセイからの引用です。彼は、書くことを通じて自らをとても美しく、そして奥深く表現するので、手紙や記事などですら文学的な傑作と見なされることがあるほどです。

“目を大きく開いたまま眠りにつきなさい、両手で夢を見なさい。声に出して夢を描き、己の声が根を張り、幹をそして枝を育て、鳥や星を描くまで歌いなさい…”

-オクタビオ・パス-

この優れた詩人の偉大な点の1つが、オリジナリティに溢れているという点です彼をたった一言で定義づけることは不可能でしょう。彼は実験を愛し、それぞれの詩の中で毎回何か違うことに挑戦していたのです。

オクタビオ・パスの魅力的な名言5選

1. 観察者、そして観察される者

現実と非現実というのは、2つの複雑な概念です。これが、人間の頭に関してはさらに曖昧で理解しづらくなります。オクタビオ・パスは、ある名言の中でそれとなくこのことに触れています:“観察される者の非現実は、観察者の現実を作り上げるものだ”

この名言では、以下の4つの事柄に関する言葉で飾られています:現実、非現実、観察者、そして観察される者、です。この言葉の中で、彼は人間の観点からすると、物事にはそれらを見る者がいて、そしてそれらに意味を与える存在があって初めて現実となるのだ、ということを言っているのです。従って、私たちがそれを見ない限り、そこには何も存在しない、ということになります。

メキシコの詩人 オクタビオ・パス 魅力的 名言

2. 愛

オクタビオ・パスの作品の中で、愛というのは非常によく出てくるテーマです。愛に関する彼の素晴らしい名言がこちらです:“愛とは、自分とは別の生き物をなんとか理解しようとする試みのことである。しかしこれは、違いが屈服し合って初めて成立するのだ”

この名言には、彼の知恵が詰まっています。ここで言っているのは、真の愛というのは両方の人物が互いに対して同じように感じあうことでしか起こりえない、というものです。そうでないと、むしろ愛着や依存、あるいは習慣のような形になってしまうのです。本物の愛は相互的であり、強制したり恐怖によって生まれることなどあり得ません。

3. 生贄と祝福

オクタビオ・パスにとって、権力というのもまた大きなテーマの1つでした。彼がメキシコ革命中に生まれ、世界における自国の立場についての関心を強めていったことを考えると、これは不思議なことではありません。

その名言がこちらです:“生贄やお供え物は、神や何か神聖なものを宥め、恩恵を得るために行われる。贈り物や祝福も、同様に人々を宥めて利益を得るために行われるのだ”。ここでは、神々を怒らせないようにそれらを奉っていた古代の心情について話されています。生贄やお供え物が、そのための最善の方法だったのです。パスは、祝福もそれと同じであるが、対象が人間だ、と述べました。

4. 死

死は永遠のテーマであり、人生における厳しい現実です。また、理解したり受け入れたりするのがとても困難なものでもあります。最近では、話題にすることさえタブーのようになってきました。このことについて考えるのは気が進まず、このテーマ自体を避けてしまうのです。

オクタビオ・パスは、そのタブーを打ち破ろうとしました。この名言では、彼はこう述べています:“死を否定する文明は、結局生命を否定することとなる”ここで彼が言わんとしていることは、人は誰もが死ぬという真実を拒否したところで、待っているのはさらに浅い人生だけだ、ということです。

メキシコの詩人 オクタビオ・パス 魅力的な名言

5. 自分たちの歴史について知ること

歴史とは、単に教科書に載っているお話というだけではありません。また、生活に何の影響力も持たない古いおとぎ話でもないのです。歴史には、もっと重要な意味があります。今の私たちを作り上げ、今私たちが手にしているものを形作ってきたものなのです。歴史とは、私たちの人として、そして社会としてのあり方を織り上げるための、様々な糸のようなものと言えるでしょう。

オクタビオ・パスはこう書いています、“自分たちの歴史について知ることは、自分たちが類まれな存在であると気づくことである。この熟考の後、私たちは行動を起こすことができるのだ”。言い換えると、歴史観を持つことで、独特な存在になることができるということです。一度それがわかれば、行動に移すことができ、不確実な未来を確実なものにしようと挑んでいくことができるのです。

オクタビオ・パスは詩やエッセイの中で数多くの刺激的な名言を残しています。だからこそ、1990年にはノーベル文学賞を勝ち取ることができたのでしょう。彼は、我々の世界に光を当ててくれた天才作家でした。

  • Paz, O. (1989). Lo mejor de Octavio Paz: el fuego de cada día. Seix Barral.