見過ごされがちな鬱の7つの兆候

見過ごされがちな鬱の7つの兆候
Gema Sánchez Cuevas

によって書かれ、確認されています。 心理学者 Gema Sánchez Cuevas.

最後の更新: 06 3月, 2019

良く研究されている兆候の以外にも、鬱の兆候はたくさん存在するということを理解していなくてはいけません。鬱とは全く関係なさそうな姿勢、精神の状態、ふるまいも、もしかしたら鬱と深く関わっているかもしれません。

鬱は様々な方法で、異なる激しさで、多種多様な形式で起こりえます。涙を流す人たちだけが鬱というわけでも、笑っている人がすべて幸せなわけでもありません。だから、この病気は必ずしも明白ではないのです。

鬱の症状の中には、見過ごされがちなものがあります。これらの兆候を持つ人すべてが鬱というわけではなく、この病気の存在を示唆する兆候であるというだけです。しかし、これらはすべて文脈で精査されるべきです。本記事では、良く見過ごされてしまいがちな7つの鬱の兆候をご紹介します。

1. どんな病気にも関連していない身体的不調

はっきりした理由もなく突然現れる筋肉の痛み、片頭痛、 頻繁な消化不良、突然のめまいなどです。医者には行ってみるものの、体に異常はありません。しかし、この痛みは消えることがありません。

 

痛い

身体的な不調を経験していないのに、健康上の何かがおかしいと感じることもあり得ます。例えば、ヘルペスが白血病の兆候であると考えたりします。あるいは、心音が早くなったから、自分は心臓の病気を患っていると思い込んだりするのです。

2. 他人との約束を取り消したり先延ばしたりする

鬱状態の人は、人と会ったり出かけたりすることをやめてしまいます。故意にそうしているわけではありません。実際には、自分を他人から孤立させたいとは思っていません。外に出るには疲労しすぎていたり、他のものに気を取られていたりするのです。

3. 動きが遅い

これは鬱の見逃されがちな症状のひとつです。鬱の人の脳は、穏やかで幸せな人の脳とは異なる動きをします。その為、運動機能が影響を受けて、動きが遅くなったりします。

雨

その人がスローモーションで動いているように感じられるかもしれません。さらに、刺激への反応も遅れます。話しかけたとき、相手の言ったことを熟考しないと答えられないように見えます。

4. アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎と鬱の関係は、まだ科学者によって確立されてはいません。しかし、ウィスコンシン大学が研究を行い、うつ病の人はこの病気を発症しやすいと結論付けました。

アトピー性皮膚炎は、かゆくて痛みを伴う皮膚の湿疹によって特徴づけられます。この病気の原因はまだわかっていません。ですが、研究者はこれが精神の状態に関係していると考えています。

5. テレビを見過ぎる:最も見過ごされている鬱の兆候

テレビを見過ぎたり、パソコンやスマホを使いすぎたりするのも鬱の兆候です。依存的な関係を構築していくようになります。逃避や自分を孤立させるための方法として、これらのものに興じます。

テレビ

テレビを何時間も何時間も視聴する人は、考えたくないのです。現実から気をそらさせてくれる何かが欲しいだけです。画面から離れられない時、自分の環境とつながりが持てなくなるまで夢中になります。

6. 性欲低下

長く性欲が低下していることも、見過ごされがちな鬱の症状です。しかし、これは慎重に精査されるべきです。性欲低下が自動的に鬱を示すわけではありません。

心に留めておくべき主な点は、普通程度あるいはいつも通りの性欲があるかどうかです。これを下回った状態が長く続く場合、何かが起こっている証拠です。鬱を患っている人にとって、性的な活動への従事はかなり困難な課題になります。

7. 頻繁に間違いをおかす

鬱状態の時、脳の動きが遅くなります。鬱の人は、集中したり、考えをまとめたり、計画を立てたりすることが困難になります。だから、日々の中で小さな間違いをおかしがちなんです。

鬱を抱えた人は、物忘れしたり、簡単に混乱したり、気が散りやすかったりします。新しいことを学ぶのも困難です。その人が、今という瞬間に存在できていないかのようです。

これらすべての症状は、鬱を抱えた人や周りの人から大抵気づかれません。もしこの記事で紹介した症状のいくつかに当てはまるのであれば、何が起こっているのかを追求してみたほうがよさそうです。

「人はうつは悲しみだと思う。人はうつを泣くことだと思う。それは間違いだ。鬱は、継続的な麻痺の感情だ。感情やウソに対しての麻痺。もう一度ベッドに戻るために、朝起きる状態だ。」

-作者不明-


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  • Estévez, A., & Calvete, E. (2009). Mediación a través de pensamientos automáticos de la relación entre esquemas y síntomas de depresión. Anales de psicología, 25(1).


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