目的をもって生きることの大切さ

22 7月, 2020
今日、明日、そして、明後日と日々は過ぎていきます。将来、目的を作りつづけ、自分の優先順位を頭にいれ、真の希望を与えてくれる明確なゴールを持つために、そして前へ進むために目的を失わないようにしましょう。

前へ進み続けるために、心の中にいつも目的を持って生きましょう。目的を持つことにより、毎朝布団から出る理由ができます。今日は昨日よりいい日になると信じるモチベーションやエネルギーが湧いてきます。そして、すべてに価値を見出すのに必要とされる意味が人生に与えられるのです。メンタルヘルスや個人の成長において、目的をもって生きることより大切なことはほとんどありません。

気分のムラがある人や精神障害を抱える人と話すと、これが際立ってきます。多くの人が目的がないと言うのです。こういった人の生活は完全な虚空の中に漂っているような状態で、日々の生活に希望や意味がありません。

趣味があったとしてもそれを楽しめないということさえあります。また、パートナーや友人、家族がいても、空虚感を感じてしまうという人もいます

このような状態は壊滅的とも言え、強さを取り戻すためには繊細で長期に渡ることが多い心理療法が必要とされます。また、思考を作り直し、生きるために感情のバランスを取り戻し、将来の目的を明確にする必要があります

目的を作り直す

目的を作り直さなければならない時が来るのは普通なんだということを、ここではっきりと示しておきましょう。過渡期は誰にでも訪れ、現実と向き合い、内に秘めた欲求や思考、感情を見直す時がきます。

恋人との別れ、喪失、退職、あるいは逆境と立ち向かう時などが、人生の様々な面を明確にするきっかけになります。

ですが、これは良いことなのです。人間は歩く物語であり、そこには常に書き換えられる特別な物語があります。目的を作るためのインクがインク壺に残っていれば、そこには希望が持てます。

目的 生きる

前へ進む目的、メンタルヘルスの柱

2016年、人間として開花するための概念を深めることをねらいとした研究プロジェクトが、ハーバード大学で始まりました。これは、私達の幸福や健康を高めるものと考えることができます。幸福を掴むため、人生のどんな状況にも向き合うことができるよう心理ストラテジーを使い、何よりレジリエンスを高め、乗り越える力を付けます。

この研究プロジェクトが始まって数年が経ちました。そして、これらの目的を達成するために欠かせない要素として明確になっているもののひとつに、目標達成に取り組むことの必要性があります

ビクトール・フランクルが言うように、人生の意味をもつことが、メンタルヘルスと直接関係します。これは、2019年の『American Journal of Epidemiology(アメリカ疫学機関誌)』にも掲載されたものを代表とする補足研究により、確認されています。

Ying ChenやErik Kimなどの医師が行った研究によると、目的をもつことは、心の健康、精神的バランス、自尊心、感情プロセスに直接的に影響します。人の存在に与えられる意味や目的は、内なるサポートとして働き、負荷を和らげ、恐怖を取り除き、また、バランスや希望を取り戻すのに役立ちます

目的を持つこととは?

クオリティオブライフを高めるために目的を持つことが重要であるのはお分かりいただけたでしょう。それでは、目的とは一体何でしょう

まず、目的と目標は違うということを理解する必要があります。目的を持つということは、例えば大きな家が欲しいということではありません。また、今よりいい仕事に就きたいというものでもありません。あるいは、理想の体重を目指す、またはジムに通い続けることでもありません。

これはそれよりももっと深いものです。人生の目的は、単なる欲求を超過します。あなたを支え、自分の場所を見つけるのに役立ち、努力する目標を与え、心に希望をもたらし、モチベーションを高めるエネルギーになるものです。

心理学者のミハイ・チクセントミハイは、著書『フロー体験:喜びの現象学』の中で、目的をもつことは自分にとって意味のある、自分を超える何かにあなたを向かわせる、確固たる意図を心の中に持つことだと言っています。

例えば、人を助けることがあります。また、本、歌、芸術作品など人を感動させるものを作るということも目的の一つになりえます。特定のトピックや分野の知識を得たり学んだりすることと関係があるかもしれません。あるいは、家族を幸せにしたり、大切な人の世話をすることも目的になります。

目的 生きる

常に目的をもって前へ進む

マーク・トウェインは、人生で最も重要な二つの時について語っています。一つ目は誕生です。そして二つ目は自分の存在に目的を与える、人生の意味を見つけた時です。

しかしご存知の通り、人生の意味を見つけることは簡単ではありません。心に火をつけ、心が高鳴るものを見つけるのは難しいものです。

それでもその時は必ずやってきます。情熱や意味を感じる時がいつかやってくるのです。そしてそれを明確にして前へ進む時、常に目的を持っておくことが大切です。なぜでしょう? それは、目的、情熱、人生の意味が見つかると、困難な時の支えになるためです。嵐の真っ只中でチャンスが訪れるでしょう。このチャンスは心に希望を抱かせ、困難に立ち向かう楽観さを与えてくれます。

一方で、前にも指摘したように、前に進むための決断はその時によって変化します。20歳の時と60歳の時とでは同じではありません。それが精神面か仕事であるかに関わらず、一つのステージを終え、新たなステージに入る時、あなたは人として成長しています。突然、新たなニーズ、新たな感情、新たな目的が現れ、ここから希望が生まれます。

夢を大きくし、あなたの選んだ道を輝かせる内なる炎をあなたも秘めているということを心に留めておきましょう。そして、その炎を絶やさないようにしましょう!

  • Chen, Y., Kim, E.S., Koh, H.K., Frazier, A.L., and VanderWeele, T.J. (2019). Sense of mission and subsequent health and well-being among young adults: an outcome-wide analysis. American Journal of Epidemiology, 188(4):664-673.
  • Cohen, R., Bavishi, C, & Rosanski, A. (2015). Purpose in life and its relationship to all-cause mortality and cardiovascular events: a meta-analysis. Psychosomatic Medicine, 78(2), 122-133.
  • Hanson, J.A. and VanderWeele, T.J. (2020). The Comprehensive Measure of Meaning: psychological and philosophical foundations. In: M. Lee, L.D. Kubzansky, and T.J. VanderWeele (Eds.). Measuring Well-Being: Interdisciplinary Perspectives from the Social Sciences and the Humanities. Oxford University Press, forthcoming.