モノアミンの働き

08 2月, 2020
モノアミンの存在は絶対に欠かせません。その働きは非常に重要です。この記事で、モノアミンとは何かを学びましょう!

神経伝達物質は人間の健康に必要不可欠です。例えば、神経伝達物質のおかげで脳は体の部位に信号を伝達することができます。今回お話するモノアミンは、神経伝達物質の神経生理学的分類に入ります。

モノアミンは、中枢神経系全体そして末梢神経系にもはりめぐらされていることが特徴です。基本的には神経伝達物質ですが、様々な神経調節機能があります。

モノアミンは私達が行う複雑な活動の情報が含まれるシナプス性の材料を受容、放出します。非常に小さなものですが、注意、感情の状態、内臓機能などを調整しているのです

 

モノアミンの働き

様々な精神病的障害は、モノアミン分類による神経伝達物質の調整阻害によって特徴づけられます。行動や気分に影響を与える精神薬の多くは、合成、貯蔵、分解のいずれかに影響を与えます

抗うつ薬には、モノアミン酸化酵素阻害薬 (MAOI)として働くものがあります。モノアミンの異化作用に必要な酵素です。

脳のいくつかの神経系でモノアミンは生成されます。モノアミン作動性ニューロンは、脳領域の大部分の機能を調整します。これは、脳の特定の活動を増長、減少させることにより行われています。

モノアミン 働き

 

モノアミンの種類:カテコールアミンとインドールアミン

モノアミンは2つに分類されます。ひとつ目はカテコールアミン、そして、もうひとつがインドールアミンです。カテコールアミンには、ノルエピネフリン、ドーパミン、アドレナリンの3つがあります。神経伝達物質であるセロトニンとホルモンであるメラトニンがインドールアミンの分類に入ります。

 

カテコールアミン

チロシンの代謝作用の中でカテコールアミンは作られます。カテコールアミンの異化作用には、2つの主要酵素、モノアミン酸化酵素(MAO)とカテコール-O-メチル基転移酵素(COMT)が関わります。MAOは神経終末に、COMTはすべての組織に存在します。この2つの酵素の放出が、向精神薬治療の多くの目標となっています。

ドーパミン(DA)

神経伝達物質ドーパミンは、食事で摂取するたんぱく質のひとつであるアミノ酸チロシンから、特定の神経細胞で合成されます。筋肉の動き、組織の成長、免疫系の働きに影響します

脳のドーパミン性ネットワークと探索、監督、快楽の探求、罰の回避などの行動には、近しい関連性があります。また、運動や率先して行う活動の低下が特徴のメランコリー型うつ病には、ドーパミン作動性活動の低下がみられます。

さらに、ヘロイン、コカイン、セックスなど快楽を与える活動や物質は、特定のドーパミン系を活発にします。Lドーパやアンフェタミンなどドーパミン値を高める薬物は、攻撃性、性的活動、主導性を高めます

モノアミン 働き

 

アドレナリン(A)

エピネフリンとも呼ばれるアドレナリンは、様々なプロセスを調整するために人間が使う汎用性のある物質の一つです

ホルモンの一種で、血液を介し体の様々な部位へ到達し、働きます。また、神経伝達物質であり、神経伝達の仲介としても働くことを意味します。

アドレナリンは、ホルモンおよび神経伝達物質で、警告や活動が重要になる時に放出されます。つまり、アドレナリンは、体が素早く反応するよう体を備えさせるのです。特に脅威を近くで感じると、体はアドレナリンをより多く放出します。

 

ノルアドレナリン(NA)

主なノルアドレナリン作動性ニューロンは、青斑核や脳幹にあります。まだ、同時に終脳や中脳に散在的に送られます。これらのニューロンは、睡眠調整において重要な役割を果たします

マウスを使った実験では、ノルエピネフリンニューロン(青斑核)の基礎の破壊があると、恐怖の全消失につながることが示されています。人間では、ノルエピネフリンの減少は新たな知識や繋がりの習得に影響します。また、カフェイン摂取は、脳のノルエピネフリンを増加させ、繰り返しの、退屈な、やりがいのない作業を行う力を高めます

うつ病の人へチロシンを投与すると、ノルエピネフリンの分泌が高まります。この治療により、うつ病の快楽主義的要素を向上させます。

まとめると、ノルエピネフリンは目覚め、学習プロセス、社交性、感情的手がかりへの繊細さ、性的欲求を刺激するようです。反対に、ノルエピネフリンの放出や同化が阻害された場合、後退、孤立、やる気を失う、落ち込み、性欲の低下が生じることがあります。

 

インドールアミン

インドールアミンはインドール系を含む神経伝達物質です。この分類には、セロトニンやメラトニンがあります。

モノアミン 働き

 

セロトニン

セロトニン作動性ニューロンが多い部位が妨害されると、行動に対する反射性管理の抑制につながります。つまり、衝動的になり、結果を考慮しない行動をもたらしかねません

マウスがエサを取ろうとする時に電気ショックを与えると、12回の試行後ラットはエサを取ろうとしなくなりました。しかし、セロトニンの値が低いと、200回の試行後も同じ行動が続きました。

マウスとラットは通常、同じカゴの中で問題なく共存することができます。しかし、セロトニンの値を非常に低くすると、ラットはマウスを徹底的に殺そうとします。またセロトニンの剥奪は、性的活動の抑制を解除します。

セロトニンの値が低い人は、衝動的、攻撃的、非常に暴力的行動と繋がる傾向があります。特に自殺の攻撃性に現われます。

セロトニンの値が低い子どもが、最も犯罪や自殺行為を示しやすいことが、シカゴ、イリノイ大学マークス・クルース教授の研究チームにより示されています。

 

メラトニン

メラトニンは睡眠に影響するホルモンです。脳のメラトニンの生成、放出は、時間と関係しています。基本的に、暗い時に増加し明るい時に減少します。メラトニンの生成は年齢と共に低下するということも覚えておきましょう。

メラトニンは経口摂取できるよう、サプリメントにもなっています。メラトニンサプリメントの多くが、研究室で作られており、不眠症や時差ぼけなどの睡眠障害に多く利用されています。