「もうろう状態」とその影響とは?

29 8月, 2020
もうろう状態とは一時的に意識や注意力、認知機能に障害が生じている状態を指す言葉です。この状態になると、強い精神的な混乱、感覚の消失、空間および時間感覚の喪失、記憶喪失、そして不随意運動や衝動運動などが起こります。

意識というのは複雑な認知プロセスで、これに関する心理学の専門家たちの注目を集めるような興味深いトピックはたくさんあります。例えば、これまでに人間の意識を変容させてしまう疾患などが研究対象となってきましたが、特に広く研究されているのが「もうろう状態」についてです。

てんかんなどの疾患や薬物濫用などがもうろう状態の発生と関連していますこれは、意識が収縮しているような状態で、多くの場合不随意運動や衝動運動などを伴います。しかし本人はもうろう状態だった間に何が起こっているのかをほとんど覚えていません。

もうろう状態

もうろう状態とは一時的に意識や注意力、認知機能に障害が生じている状態を指す言葉です。この状態になると、強い精神的な混乱、感覚の消失、空間および時間感覚の喪失、記憶喪失、そして不随意運動や衝動運動などが起こります。

もうろう状態 影響

もうろう状態はその深刻度合いや特徴が多様で、意識が完全に変容してしまう場合もあれば、特定の注意力あるいは認知機能にのみ欠陥が生まれるパターンもあります。この違いは、意識に関連する多数のプロセスから生まれています。したがって、どの機能に損傷を受けているのかに応じ、人によって異なる症状が現れるのです。

もうろう状態はそれ自体が単独の病気というわけではなく、通常はより幅広い病理の症状の一部として発生します。中でも特に関連性が高いのが、てんかんと薬物濫用です。ただ、もうろう状態とそれに伴う症状は他の様々なタイプの脳損傷のサインでもあり得ることにも触れておかねばなりません。

もうろう状態は、事前の警告サインなしに突然発生して進行していく場合がほとんどで、その後の継続期間は各患者によって変わってきます。数時間続くこともあれば、深刻な症例では数日間継続することもあるようです。そしてもうろう状態の終わりは明確で、患者は通常の意識状態に戻ることができます。

したがって、突然の始まりと終わりがもうろう状態の主要な特徴だと言えるでしょう。それはまるで、電気をオンにしたりオフにしたりする電源スイッチが押されるような具合です。

もうろう状態に伴う症状

もうろう状態を定義付ける最も特徴的な症状がこちらです。

  • 重大な意識障害。患者の脳波は覚醒状態の中でも異常に低い状態となります。
  • 深刻な注意力の変容。この発作が起きている間、患者は刺激に対して反応することがほとんどできません。
  • 不随意運動や衝動運動手の動きや顔の筋肉の収縮が、衝動歩行などの他の行動とともに現れます。興味深いことに、こういった動作は特定の目標によって動機付けられているわけではありません。ただ無意味に繰り返し起こるのです。
  • 一時的な記憶喪失。患者は発作が起きている間のことを記憶できません。しかし、記憶が残っている場合でも起こったことのほんの一部しか覚えていません。
  • 幻覚や妄想が起こる可能性。一部の患者は幻聴や幻視を経験する他、支離滅裂な思考を妄想として経験します
  • 方向感覚の完全な喪失。患者は方向感覚を完全に失います。自分がどこにいるのか、あるいは今が何時なのかが全くわからなくなるのです。
  • 普段とは異なる態度を見せる。汗をかいているように見えたり、興奮状態に見えたり、攻撃的になる場合もあります。
もうろう状態 影響

もうろう状態は、ほとんどの人が聞いたこともないような様々な心理・精神疾患の患者に現れます。そのため、実はこの意識変容状態について研究することで、役立つ情報を発見できるかもしれないのです。

もうろう状態の原因、症状、そして影響を知ることで、治療や治癒の可能性はぐっと広がります。それが実現すれば患者の生活の質を向上させることができるでしょう。

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