内向的行動のタイプとは?

15 7月, 2020
Jonathan CheekやJennifer Grimesなど学者は、内向的な行動を分類し、その行動に様々なタイプや傾向があることを示しました。こういった研究から、今までの内向性という定義が正確ではなかったことが分かります。

内向的な行動とは、単に人が社会の中で身につける態度ではありません

これは、スーザン・ケインのウェブサイト『Quiet revolution』の中にある内向性・外向性の10のテストをみると分かります。このテストで描写される内向性の特徴では、内向性の定義がアップデートされていることが示されています

内向性の研究は、今「一人でいることが好き/人といることが好き」という典型的な比較を超えたものになっています。内向的な行動には、外向的な行動と同様あるいはそれ以上のニュアンスが含まれます。

内向的な人は、通常はあまりない社交性に関する特別な好みをもっている人がいます。家にいることを好むのは、これが理由になっているかもしれません。

人と一緒に過ごすことを楽しみますが、外向的な人とは違った楽しみ方があります。そして好みの活動の傾向も、他の人と同様時と共に変わります。

内向的 行動

内向的な行動とそのタイプ

1920年代、カール・グスタフ・ユングは、内向性と外向性の違いを説明しました。しかし、これが心理学で幅広く使われるようになったのは、1940年代になってからです。

この研究は、主に人格の分野で行われました。また、分類にはなっていませんが、ユングは3つ目の人格タイプを認めています。

それは現在、両向性とよばれるものです。両向性は、内向性と外向性の間に位置します。様々な意味で、両者のいい所をもっています。そして両向性の人は、状況によって、内向性あるいは外向性の長所を引き出すことができます。

Jonathan CheekやJennifer Grimesなど多くの専門家が、内向性のタイプの識別や研究に時間を費やしています。最初にご紹介する社会的内向性が、一般的に最もよく知られているものです。

1.社会的内向性

よく知られた内向性の観点に最も近いものがこれです。外に出かけるより、家で読書をするのを好むような人達です

社会的内向性をもつ人は、生活の空間や近しい関係を大切にし、ライブに行くよりも一生の友達とご飯に行くことを好みます。

このような人達は、人見知りと同じだと思われがちですが、これには大きな違いがあります。人見知りの人は注目を浴びる(その可能性がある)と考えると不安になります。一方で、社会的内向性をもつ人は、刺激や変化がさほど大きくない少人数の集団で心地よさを感じます

2.内省的内向性

CheekとGrimesが分類したもうひとつのタイプが「内省的内向性」です。このタイプの内向性をもつ人は、焦点が自分に向きます。社会的内向性の人とは違い、内省的内向性の人は交友関係にも問題がありません。

このタイプの主な特徴は、内なる世界が広大であることです。ファンタジーの世界でさまよい、想像力をもち、非常にクリエイティブです

Cheek教授は、内省的内向性のある人は「神経症的ではなく、想像的あるいは創造力をもって、内的ファンタジーの世界をさまようことが可能である」と説明します。

ハリーポッターに登場する魔女ルーナ・ラブグッドを例に挙げています。彼女の内的な狂気が、彼女を混乱させ、また神秘的にしており、内省的内向性が完璧な例だと言えるでしょう。

内向的 行動

3.抑制的内向性

Jonathan Cheekが提案する3つ目のタイプは、思考というより行動から定義されます。「抑制的内向性」のある人は、何かをしようと考える時人より遅いペースで行います。また、物事をより慎重によく考えてから行います。

抑制的内向性の人は、考えてから話したり行動する傾向があり、始めるのが遅くなります。Cheek教授は、「これまで、内向性をこのように考えたことはなかった。将来の研究で、抑制的内向性に関して何が分かるか、また他のタイプとどう関連しているかに興味がある」と言います。

抑制的内向性の人は、何をするにもまず時間をとり、その日にすることすべてを計画し、状況をコントロールしようとします。(次に説明する)不安性内向性とは異なり、不安になるというものではありません。抑制的内向性の人達は、世界を注意深く分析し、衝動的な行動はしません。

4.不安性内向性あるいは社交不安?

もうひとつのタイプとして、Cheek教授は不安性内向性をあげています。「知らない人が周りにいると周りが気になる」あるいは「友達グループといても、孤独や不安を感じる」などという人です。

このような人達の中には、内向的な人と社交不安の人がいて、見極めが難しい所があります。

まとめ

内向的な人は一人でいることを楽しみ、たいてい内的に活発です。個人の成長により慎重になり、過剰な刺激のある状況に疲れを感じます

人により特性の優劣は様々ですが、一般的に似たような性格をもっています。

内向性の様々な要素に関し驚くべきことは、内向的な人が非常に豊かでありうるということです。外向的な人は、自分達の生き方が心理学的にもっとも健全であるという考えからメリットを得がちです。

しかし、CainやDemblingの研究によると、内向的な行動には様々あり、また適応可能であることが示されています。