人間開発とその特徴とは?

13 5月, 2020
開発という概念はとても幅広く、これが部分的に限定されるのは、この言葉を人と関係する次元で適用する時のみです。この記事では、人間開発とは何かという疑問にお答えします。

人間開発とは社会的に構成された概念で、そこには観念的内容と文化的意味合いが含まれています。そして、世界中にあるすべての地域社会が、その社会の信じる幸福という概念に向かって前へ進もうとしています

人間開発は人の生活状態の進度を表します。しかし、「開発された」あるいは「まだ開発されていない」という段階があるわけではありません。すべての人、すべての社会が、前進、後退、あるいは停滞のいずれかにあります。人間開発は終わることのないプロセスなのです。

そうでありながら、「先進国」と「発達途上国」の違いなど、私達は意味論的矛盾とぶつかることがあります。そこで今日は、この要素のひとつである人間開発という概念を分析します。それは人間開発が多次元的な概念だと理解されるためです。ですので人間開発は、奪うことのできない人権だと考えられています。

「人間開発の結果を予測することは不可能だ。できることと言えば、農家のように成長を始める場を作ることである」

-ケン・ロビンソン-

人間開発

 

概念的開発

人間開発は比較的新しい概念です。始まりは20世紀半ばごろですが、さらに60年もの議論を重ね、一次元の(経済的)概念から多次元(経済、社会、政治、文化、環境)を含むようになりました。

構造の変化のプロセスとしての開発の概念が起こったのは、第二次世界大戦後です。国が伝統的な(農業)経済から、現代的(都市や産業)経済へのと変わる中での変化の過程が人間開発です。このアプローチは、収入拡大の比率から測定されました。

しかし、この真の経済的開発の概念の中にはいくつか問題があります。

  • ひとつめは、経済が成長すると、社会の一般的幸福が高まると考えられていることです。また、経済の成長は収入の多い人(投資を行い、成長の利益を得る人)から収入の低い人へ流れると思われがちです
  • ふたつめは、前進とは先進国での経験を後進国で再現することだという仮定から派生した「歴史主義」の傾向です。産業化は経済的前進への「普遍的な道」だと考えられています。経済成長を人の生活状況を高める方法としてではなく、開発の最終目的として捉えているのです。

 

経済

お分かりいただけたように、経済学者の中には、開発ストラテジーの中の経済成長の優先を批判し始めている人もいます。そして、健康を高めるには、社会的あるいは政治的変化を促す必要があると主張しています。しかし福祉ストラテジーとして適切なのは、産業化でも経済成長でもありません。これに再分配が伴う必要があります。

現在は、人間開発が多次元的概念であることが理解されつつあります。実際、幸福を測る道具として、収入以外の指標も使われ始めています

その結果、人間開発指数(HDI)が生まれました。これは、健康(平均寿命)、教育(平均および期待される就学年数)、生活水準(国民一人当たりの所得)の3つから計測されます。

人間開発指数は、一つの指数によって人間開発における複雑な多次元的情報をまとめることを可能にした有用な方法だと証明されています。そのため、メディアや世論でよく使われています。

人間開発

 

今日の人間開発

60年の教義論争の末、人間開発は「自分が大切にする目標の達成、また、共存する地球において持続可能で公平な開発に積極的に参加するために、長寿で、健康かつ創造的な人生を教授するため、人々の選択肢を拡大すること」(UNDP)とされています。人は受益者であると同時に、集合的にも個人的にも人間開発を進める仲介役でもあるのです。

お分かりいただけたように、開発は人の利益のために人により進められる過程です。そこで、人間開発のポリシーは参加型で、その利益は再分配される必要があります。そして最後に、私達が共存し、限りある世界におかれたコミュニティの成長の中で生じる大きな問題を、公平に解決へと導くことが重要です。

  • UNDP, https://www.undp.org/content/undp/es/home/blog/2017/3/21/Human-development-means-realizing-the-full-potential-of-every-life.html
  • UN, https://www.un.org/es/card/49149
  • Desarrollo humano, https://desarrollohumano.org.gt/desarrollo-humano/concepto/