脳科学:恋は人を賢くする!?

18 8月, 2020
いくつかの研究により、恋は人を賢くするという結論が出されました。これは、脳に「愛の神経ネットワーク」があり、一連の認知機能を活発化、増大させる生化学があるためです。

人は恋に落ちると、どこか落ち着きを失うとよく言われます。しかし脳科学により、実はその反対であることが証明されました。恋は人を賢くするのです

人が恋をすると、脳や生理機能において様々な変化が起こります。そのため、この経験は特別なものです。

恋をしている人は誰しも、特に付き合い始めは、より目が覚めたような、精神的に現実との繋がりを感じた状態になります。また、より共感的になり思いやりが生まれます

恋によって、私達はより良い人間になるということです。さらに脳科学により、恋は人を賢くすることもわかったのです。その理由は、恋の化学は主に脳で起こり、恋に落ちることにより起こる変化は、認知機能を実行するエリアにまで及ぶからです。

「愛する人の愛を感じることは、命を吹き込む炎である」

-パブロ・ネルーダ-

恋 脳科学

恋は人を賢くする

恋は人を賢くするという結論が出されるまでに、シカゴ大学の研究チームにより、恋をしている複数の人の脳をスキャンする研究が行われました。その結果やそのほかのテストにより、恋をしている人はより速く考え、人のアイデアや行動をより明確に知覚し、創造性が高まることがわかりました

この結論を出すのに、研究員は電極を使用しました。参加者の手に電極を付け、いくつかの写真を提示します。この中にはパートナーの写真も含まれます。さらに、パートナーの名前を含む、様々な名前が挙げられます。

その結果、好きな人を見たりその名前を聞いたりした時、脳の12のエリアが活発化することが分かりました。特に激しい活動が見られたのは、角回と呼ばれる部位で、抽象的思考や創造性に関わる領域です。また、写真を見たり、名前を聞き終えた後も、この活動は止まりませんでした。

「冷静さを失う」のはウソ?

研究の結果は非常に決定的でした。恋をすると人は「冷静さを失う」のではありません。恋により、私達は本当により賢くなるようなのです

これに関し、このエリアが脳の他の領域とよく接続されていることから、角回は複雑な神経ネットワークを活発化することのできる小さな機械に例えられています。

角回は、数字や言語処理、非常に複雑な自伝的データなどの機能において、重要な役割を果たします。つまり恋と同時に、私達は自分の行動をよりよく理解する特別な力を取得します。これは、通常よりもより深いレベルで可能になります

この思考や知覚により、恋する人は人の行動をより深いレベルで理解できるようになります。人の性格をよりうまく理解し、感情をよりよく認識します。そこで、恋は私達をよりよい人間にすると結論付けられたのです。

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最初のときめきを超えて

これらの脳の活発化や反応が、夢中になるステージでの方が激しいことは明らかです。しかし別の研究によると、長く続く2人の関係においても同じ効果が見られることが分かっています。恋する限り、例えその恋が最初ほどときめいたものでないにしても、効果はあると言います。

これはカリフォルニア大学の研究により証明されています。平均21.4年一緒にいるカップルを対象とした研究が行われました。共通点は、今でもパートナーに恋をしているという点です。ここでも、上で示した、恋に落ちたばかりのカップルと同じような反応を脳に認めました

特に目立ったのが、脳内のドーパミンの増大です。ドーパミンとは、人の気分や認知活動に影響する神経伝達物質です。基本的に、情報の流れを修正や調整を行うのに役立ちます。また、ドーパミンの欠乏は、記憶、注意、問題解決の困難につながります。

これらの研究に基づき、恋は人を賢くすると結論づけることができます。この賢さは、認知機能に限定されたものではなく、より広い感情知能の世界も含まれます。

Lomar, J. (2017). La Inteligencia del Amor: Un viaje del temor al Amor. Borealis.