落ち着きのない心を鎮めるには

2017年12月29日

わたしたちは狂ったようなリズムで生きています。注意すべきことがたくさんあって、リストは日々長くなっているように感じます。ストレスと不安がわたしたちの存在の大半を占めているといっても過言ではありません。過去には戻れません。でも、落ち着きを取り戻す方法はあります。落ち着きのないこころを鎮める方法です。

仏教では、こころは猿に例えられるといいます。猿が枝から枝に飛び移るように、いつも落ち着きがなく、こころは常にいろんな考えを行ったり来たりしています。それによってこころをかき乱され、混乱します。なぜわたしたちのこころは落ち着きがないのでしょう。どうやったら落ち着かせ、心の平安を手に入れることができるのでしょうか?

「沈黙は強さの源です。」
-老子-

金魚の被り物

象とハエの話

弟子と師匠が林を歩いています。弟子は自分のこころが常にそわそわしている事実にかき乱されていました。

弟子は師匠に尋ねました。「どうしてたいていの人のこころは落ち着きがなくて、ほんの一握りの人が平安を手に入れているのですか?こころを落ち着かせるためには何をしたらいいですか?」

師匠は弟子を見て微笑み、次のように答えました。「話をしてあげよう。」

 

象が木の横に立って草を食べていました。小さなハエが飛んできて、象の耳もとで不快な羽音を立てました。象は耳をパタパタさせてハエを追い払おうとしましたが、すぐにハエは戻ってきて、象は再び耳をパタパタさせます。2匹はこれを何度も繰り返します。

ハエを完全に追い払うことに何度か失敗した後、象はハエに向き直り、たずねました。「なんで落ち着きがなくうるさいの?なんで同じところにしばらくとまっていられないの?」

ハエは次のように答えます。「見えるもの、聞こえるもの、匂うものに興味をひかれてしまうんだ。僕の周りで起こるすべてに対して五感が僕に叫ぶんだ。どうしようもできない。君の秘密は何だい、象?なぜそんなに落ち着いて静かにいられるんだい?」

象は食べるのをやめて言います。「私の五感は私の注意を向けたりしないんだ。わたしは自分の注意はコントロールできているし、自分が望む場所に向けることができる。このおかげで自分がしていることに没頭できる。そして、自分のこころを落ち着かせ、集中させることもね。 さて、今私は食事を楽しんでいて咀嚼する必要がある。わたしは自分の注意をコントロールし、別のところへ向けないようにする。こうやって落ち着きを保っているんだ。」

 

必要ないものを排除する

落ち着いた心を保つためには、気が散ってはいけません。必要ないものを取り除くことは、本当に大事なことに集中するための鍵です。今という瞬間に注意を向けると、平安と落ち着きを得ることができます。

どうやったら不必要なものを取り除くことができるでしょうか?何が必要で、何が必要ないのでしょうか。こんなにうるさいのに、どうやって自分自身の中にある答えを聞くことができるのでしょうか。実際には、はじめの一歩は簡単です。ただ単に立ち止まり、沈黙を保つのです。動きがないところに、わたしたちは答えを見出し始めます。

「沈黙して、神のささやきをきこう。」
-ラルフ・ワルド・エマーソン-

落ち着きのないこころを落ち着かせる瞑想

瞑想はこころを落ち着かせるのにとてもいいツールです。瞑想によってこころの喧騒は軽減されます。呼吸に集中するのは、思っているより簡単です。また、より深い落ち着きを感じさせてくれます。

練習と忍耐で、自分の周りで何が起こっていようとも瞑想を通じて平安を見つけることができる能力を育てることはできます。瞑想することを学ぶと、仕事、交通機関、ストレスフルな状況、どんなカオス的な状況にいようとも、落ち着いていることができます。

「黙って座って、自分の心に浮かぶ考えを観察するだけです。単純に観察です。邪魔したり、批判したりはしないでください。批判した瞬間、純粋な観察の機会を諦めたことになります。『これはいい、これは悪い』と言った瞬間、考えるのをやめなくてはいけません。」
-オショウ-

 

 

感謝を養う

日々の生活の喧騒、ノイズは不満の感情の表われかもしれません。自分の喜びの感覚と満足感を改善するには、すでに手にしている素晴らしいものに気づき感謝することです。すでにあるものに感謝することで、物事を別の視点から見ることができます。

まず、感謝していることを書き出してみましょう。10個かそれ以上を素早くです。考えすぎずに、できるだけ早く書き出してください。何でも構いません。表面的なことやわかりづらいことから、最も深いこと、重要なことまで何でも構いません。書き終わったら、口に出して感謝のリストを読み上げてください。それらすべてが、もっと素晴らしく感じ、喜びであなたを満たします。そして、あなたは内面の平安を得ることが出来るでしょう。