恐れは成長のチャンス
恐怖心は、時として論理的なもののように見せかけることがあります。何かにチャレンジするような状況を避ける真の理由を見えなくしてしまうのです。その真の理由とは「未知への恐怖」です。
未知のものへの不安感があなたを動けなくしてしまいます。もしかすると、成長するチャンスすら逃してしまっているかも知れません。
恐怖心の裏にあるチャンスをつかみ取るには、自分自身を無理にでもその状況に放り込むしかありません。
実際、恐怖心をコントロールできるというのは気持ちの良いものです。また、不安症やその他の障害を予防することもにもつながります。恐れを好む人はいません。ですが、あなた自身のために、それを理解しコントロール出来るようになりましょう。
ピリピリと張り詰めた神経が和らぐのを感じ、健康に害を及ぼすこともなくなります。人として成長する道を見つけることも出来るでしょう。
状況をコントロールできるようになると、以前はこのことに恐れを感じ動けなくなっていたなんていうことは忘れてしまいます。試験、公の場でのスピーチ、人との交流などがその例です。こういった状況それぞれの裏には、モチベーションが存在します。
人として成長するモチベーションは、こういった新しい、またはストレスの多い物事へ挑戦するバネとなります。もう少し詳しく見ていきましょう…
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「恐れは常に物事を実際より酷く見せる」
―ティト・リビオ
たった1つのことが夢を叶える障害になる:失敗への恐怖
新しい状況に直面した時、なぜ複雑な気持ちになるのでしょう? それは体があなたを守ろうと反応するためです。不確かなものへの恐れの感情がそうさせます。自分自身を守るために逃げる準備をするという、体の自然な反応なのです。
身体的には上半身の血流が低くなり、下半身の血流が上がります。そうすることで素早く逃げることが出来るようになります。このように、こういった状況への最初の反応は、避ける、または闘うといった2つの選択肢に別れるのです。
こういった状況を避けるのは最初に起きる自然なリアクションです。ですがあなたには、自分自身とその思考を超えて、直観的な決定ではなく、より合理的な決断を下せる可能性が秘められています。その力は恐れや新たな状況の裏に隠れているチャンスを見つける源になります。
新しいことに挑戦する時、失敗を恐れるのは直観的なものです。これは先祖代々受け継がれる系統発生的遺伝によるものです。
ですが目標を達成したいという願望は、あなたの思考や感情の裏に隠れた、より個人的なものです。遺伝と思考の間で起きるこの葛藤が、成功と失敗を決定します。夢を叶えることが出来るかどうかを決定するのです。
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「投獄や貧困、死を恐れてはならない。恐れるべきは『恐怖』そのものである。」
あなたが恐れるものは、あなたを幸せにするもの
「本当に欲しいなら、自らの手で掴みに行かなければならない」とよく言いますが、なぜ人はそんなにも恐れるのでしょうか?
それは夢物語の中に身を置くことを心地良く感じているからかもしれません。不可能だと思われる物事を手に入れた時のことを想像するだけの方が簡単です。
また、夢をかなえるには思っているより努力が必要です。今の状況に身を置く方を好むことで、大きなチャンスを逃がしてしまっているかも知れません。
分かっているのは、あなたが努力すればするほど、出来る物、手にするものが増えるということです。恐怖を乗り越えたいのなら、こういった状況に常に身を置くことです。そうすれば欲しいものをいつか手にすることが出来ます。
恐れは単なる感情です。それを理解すれば、実際にそれが有効な機会というものは非常に稀であることに気づきます。
ほとんどの場合の恐怖の感情は、非合理的な不安と思考から成り立っています。それに気づくのが早ければ早いほど、より長く、楽しく価値のある時間を過ごすことが出来ます。
あなたが恐れる物事は、実は勝利と成長のチャンスなのです。
「人生は、解決すべき問題ではなく、経験すべき現実である」