恋愛中毒:感情的な愛着の奴隷
恋煩いというのは存在します。その被害者もたくさん存在します。自分への尊敬や尊厳を犠牲にして、害のある破滅的な恋愛におぼれ込む恋愛中毒というものがあります。明らかな感情の未熟さで、愛情を危険な辛いものに変えてしまうような人です。
恋愛中毒者は、健全で幸せな関係を築けません。自分を人質のような状況に置いてしまうんです。毎日の生活の中で、このようなカップルは、価値観、モラル、感情、原理を犠牲にする苦しみのサイクルに自分たちを閉じ込めてしまいます。
そのため、他の中毒と一緒で、激しい必要性によってたきつけられた習慣を壊すのは簡単ではありません。それは誰かの一部でいて、誰かに依存して、完全で強化されて成功しているように感じる必要性です。この力学に脳が慣れてしまうと、「害のある愛」は毒性のある薬になってしまいます。サイクルを壊すのが困難になるんです。
恋愛中毒者を見極める方法
恋愛中毒者は、普通の人と比べても遜色ありません。キャリア、趣味、好きなもの、情熱、徳、欠点もあります。一つはっきりさせておきたいことがあります。恋愛中毒は、年齢や地位によって選ばれるものではなく、気づかないうちに誰でもなり得るということです。もしかして、自分の今の恋愛も明らかに中毒的な傾向があるのかもしれません。
恋愛関係を構築する要素を深掘りしてみると、いくつかのことに気づくかもしれません。まず、恋愛中毒には2つの種類があります。一つ目は、常に彼氏や彼女がいないとやっていけない人です。こういった人は次のように考えています。「愛する人に恋に落ちるのではなく、自分が愛せる人に恋に落ちるものだ。大事なのは、誰かを愛して、付き合う人がいること。」
2つ目の恋愛中毒は、クマを捕獲するための罠のように働きます。新しい交際を始めた途端に、虜になってそこから出られなくなってしまうんです。もし害のある関係だったとしても、尊厳の基本を冒されていても、抜け出せなくなります。この2つのタイプは似たような特徴があります。一人ぼっちの恐怖、低い自尊心、愛情や他人から受け入れられることの追求です。何が何でも交際関係を保つために極端な行動に出ることもあり、物事がうまくいっていないと異常に不安になります。
これらすべての恋愛中毒の傾向が、酒や薬の中毒と同じような症状を見せます。脳がこれ程の依存的な愛着、パートナーが与えてくれる栄養を必要としてしまうということです。欺瞞の害のある恋愛関係だったとしてもです。こうすることで、少しずつ自分のふるまいがコントロールできなくなります。極端な場合は、不安症、拒食症、自殺未遂なども起こりえます…
恋愛中毒者がサイクルを破るためにすべきこと
手にたばこを持っていたら、吸わずにいるのは難しいですよね。同じように、自分に同じ考え方を与え続けていたら、中毒的な恋愛関係から抜け出すのは困難です。この感情的なニコチンは、自己愛を破壊します。
間違った人、最も「害のある人」にいつも恋に落ちてしまう、とカウンセリングに来る人もいます。脳が同じ害のある罠にはまるようにプログラムされているかのようです。過去や悪い経験から学ぶよりも、同じような状況に何度も何度もはまります。どうしてこんなことになってしまうのでしょう。恋愛中毒者にとってこのようなふるまいをやめることはなぜ難しいのでしょうか?
この感情的な依存からまだ何も学んでいないからです。まだ影響を受けやすく、自尊心が低いままで、不健全でも愛情を必要としてしまうんです。この場合、カギとなる問題に取り組む必要があります。それでは、問題を見てみましょう。
感情的依存に向き合う方法
- 自分の恋愛中毒とその影響に気づくことが必須。自分に正直になって、すべてが大丈夫ではない時は、それを認める。目を開いて現実を受け入れる。
- すべての人間関係の感情的・物理的中心は、敬意と自分への尊敬であることを理解する。この2つがなければ、誰かを愛することにも、誰かに愛されることにも準備ができていない証拠。何かを尊敬できないとき、それはダメになり壊れる。
- 感情的な愛着は、どんな犠牲を払っても誰かが傷ついても、相手にそばにいてほしいというニーズとして現れる。極端な愛着は、人をだめにする。人のポテンシャルを台無しにする。
- 人は自分の欲しいものをニーズとして扱うが、「愛されたい」というフレーズの裏には、理解すべき欲望が隠れている。認識されたい、認められたいという気持ち、あるいは孤独からの防御のために、これを満たしてくれる人質を取る必要はない。必要なのは、問題を指摘してくれる人。
恋愛中毒の人は、思い切ってシンプルな質問を自分に投げかけなくてはいけません。害のある愛を本当に求めているのか、それとも精神的な健康を求めているのか?2つ目を選んだら、もう進むべき道は見えています。パッと見簡単に思えますが、たくさんの努力が必要です。自分の自尊心、強く勇気のある威厳など、自分を解放し、自分自身とのつながりを高めるものです。そうすることで、人質ではなく、自分で何かを構築しようとする自由な人になれます。