連想作用の力

13 11月, 2017

本を読んだり、映画を見たり、ニュースを見たり、悲しい出来事に関して話したりした後、同じことが自分にも起こるのではないかと不安になります。例えば、強盗に入られ、金目の物を盗まれた人について考えてみると、前思っていたよりこのような事件に巻き込まれる可能性が高くなったように感じます。主人公が殺人鬼が運転する赤い車に追い回されているホラー映画を見ると、道で自分の後ろに赤い車を見かけた時どう思いますか?これは想像でも、悲観主義でも、過大視でもありません。これは、連想作用と呼ばれるものです。この記事で、その効果についてみていきましょう。

連想作用とは?

辞書の定義を見てみると、連想作用とはシーン、イメージ、言葉、状況などに操られる心理学的なプロセスです。 もう少し深く見てみましょう。

 

腹話術

この用語が初めて使用されたのは19世紀です。ウィリアム・ジェームズなどの研究者は、連想作用という言葉をとても限定的な意味で使用しており、ひとつの考えが他の物を思い起こさせる、ということを意味しています。多くの素晴らしい話し手がこのアイディアをうまく利用しています。

数年後、クラーク・ハルなどのお陰で、連想作用の考えは広まりました。この説では、聞いたものや見たものに応じて、人はパターンや指示に従うとしています。悲しいニュースについて知った時、しばらくそのことについて思いを巡らせ、自分に同じことが起こる可能性を考えてしまします。

 

連想作用にはどんな力があるか?

このテクニックは、自分が危険な状態にあるとあなたに感じさせるだけではありません。特定の何かをあなたに言わせるために使うこともできます。いい意味でも悪い意味でも思考は驚くべきものです。様々なケースでわたしたちが望むように行動することを阻みます。連想作用の力は自由意志の考えと矛盾します。例を用いてみてみましょう:

 

1. 実際より自分が頭がいいと思わせる

ワシントン大学での研究で、何人かに錠剤をわたし、それによって知能レベルが上がると伝えました。実際には錠剤は偽薬で、知的能力が高まることはありません。それにも関わらず、参加者の賢さと注意レベルは増加しました。さらに、研究者が課した課題でより良い結果を出しました。

天才少年

2. 「病気」にさせる

人を部屋に入れて、珍しい煙霧機から煙を発生させ、これは毒性のガスだと伝えたら、息をのみ、死ぬと思い込んで、毒を盛られた人のような症状を感じ始めます。

極端ではない例でいうと、ジカウイルス感染症に関してニュースで聞いたあと、蚊を見て怯えて、もし刺されたらと考えただけで、実際に感染したかのように熱が出て関節が痛くなるといったようなことが起こります。

 

3. 仕事の効率が良くなる

ホーソン効果は、連想作用に関連する最もよく知られた効果です。観察されていると違うように行動するという考えに基づいています。例えば、上司が見ていると感じると、もっと一生懸命効率的に働きます。

オフィス

実際には機能していない防犯カメラを使った(「見られて」いる人はこのことを知りません)実験では、誰かが見ていると感じると何でもよくやることがわかりました。

 

4. ルーティーンを変える

連想作用の力は非常に強く、あなたの習慣を変えます。例えば、夜10時に帰ってきた人を強盗がおそったというニュースを見ると、9時30分には家に帰るようにするかもしれません。

 

5. 無実の人を糾弾する

警察が容疑者の面通しをする前に、「強盗はひげを生やしていた」と誰かいうのを聞くと、ひげを生やした人を容疑者として選ぶ可能性が高まります。たとえその人を一度も見たことがなくても、数分前には ひげのない人だったと確信していてもです。連想作用はそのようにあなたの記憶を変えてしまい、自分が実際に経験したことですら忘れてしまうこともあるのです。

わたしたちが決定を下すことができないとか、大きな力がわたしたちの意見を変えてしまうと言っているわけではありません。しかし、連想作用が日々の生活で及ぼす影響を理解し、どのように対処していくかを理解しておくことは重要です。自分が信じていることのほとんどは、ただの創造の産物に過ぎないかもしれません!