セダンタリーライフスタイル:21世紀の問題

2019年6月24日
セダンタリーライフスタイルはリスクファクターであり、そこには多くの慢性病を引き起こす可能性が眠っています。実際、このライフスタイルが引き起こす結果は命の危険を脅かす重大なものなのです。

座ってばかりいる生活、「セダンタリーライフスタイル」は、21世紀の危険な流行です。このライフスタイルを送る人々は、ほとんどもしくは全く体を動かさないため、多くの異なる病気にかかるリスクを抱えています。専門家は、セダンタリーライフスタイルと肥満、糖尿病などの心臓血管の病気の関連性を強調しています。このような生活スタイルは、今や現代の伝染病と考えられているのです。

セダンタリーライフスタイルを送る人々は、多くの場合、自分の健康的問題を言い訳にして変わろうとしません。さらに、自分自身がセダンタリーライフスタイルを送っていることを認識していないのです。彼らは自分自身の健康状態が原因で、どのような身体的努力も行えないと考えています。しかし現実はその全く逆であり、彼らの健康的問題の根本的な原因は彼らの慢性的な運動不足にあるのです。

セダンタリーライフスタイルとは何か?

世界保健機関(WHO)によると、セダンタリーライフスタイルを送っている人というのは、週の運動時間が90分以下の人だといいます。さらにWHOの報告書では、世界の大人の人口の60%以上がセダンタリーライフスタイルを送っているといいます。そして、年間200万人もの人が運動不足によって亡くなっていることがWHOの計算によって明らかになっています。

セダンタリーライフスタイル:21世紀の問題

セダンタリー・ライフスタイルの本当の意味を理解するには、カウチポテト(座ってばかりいる怠け者)とこのライフスタイルとの関係性を切り離して考えなくてはいけません。確かに、カウチポテトはセダンタリーライフスタイルの一例です。しかし、世の中には仕事や個人的事情によって、一日中椅子に座っていなくてはいけない人が大勢います。そのような人たちはデスクに向かって、書類を作成したり、本を読んだりします。どのようなことでも、数時間同じ体勢でいることが求められる仕事は健康に悪影響を及ぼします。

1週間に一回のショッピングやゴミ出しは身体的運動にはカウントされません。身体的運動とは、全身機能の動きが求められる運動を実施することであり、つまり、筋肉を動かし、骨を伸縮させ、循環系を十分に機能させることが求められるような運動です。

セダンタリーライフスタイルが引き起こす結果

このライフスタイルは普及しているのに関わらず、その健康的被害が明るみに出た時、人々は見て見ぬふりをします。しかしそれを無視したからといって、事実がなくなるわけではありません。セダンタリーライフスタイルはリスクファクターであり、そこには多くの慢性病を引き起こす可能性が眠っています。実際、このライフスタイルが引き起こす結果は命の危険を脅かす重大なものなのです。一般的な副作用は以下の通りです。

  • 骨と筋肉の弱体化:言語も練習しなければ忘れてしまいます。筋肉や骨に関しても同じことが言えます。使ってあげないと弱くなり、弾力や強度が失われてしまいます。そして時間が経つにつれ、骨粗しょう症や萎縮症を引き起こします。さらに、肉離れや筋肉の断裂、筋痙攣のリスクも高めます。
  • 慢性疲労:セダンタリーライフスタイルを送ることで、身体的タスクをこなした時にすぐに疲れてしまうようになります。階段を上がることや、物を持ち上げること、屈伸などの簡単なことでも疲れてしまうのです。
  • 肥満:太り過ぎの人はほぼ全員、セダンタリーライフスタイルを送っています。消費するはずのカロリーが燃やされない場合、体は食べ物から摂取した脂肪を蓄えてしまいます。これにより、体重が増加してしまいます。
  • 同時に、肥満は高血圧などの循環系および心臓血管系の問題のリスクを高めます。それだけでなく、動脈や静脈にコレステロールが蓄積すると心臓への血流が減少します。結果として、心臓は全身すべての部分に血液を適切に流すために、より多くの労力を必要とします。心臓が余分な労力を使うことで、血栓症や心臓発作を引き起こす可能性が上がります。
  • メタボリックシンドロームとセダンタリーライフスタイルには強い繋がりがあります。そこには、虚血性心疾患やII型糖尿病のような慢性疾患の前兆である危険因子や障害が潜んでいるのです。

小児肥満

セダンタリーライフスタイルは大人だけの問題ではありません。子供達は大人の行動を真似する傾向にあるため、このライフスタイルは子供にも悪影響を及ぼします。親がテレビの前で過ごし、ソファーからベッドに移る時だけしか動かないのであれば、子供達もその習慣を身につけてしまいます。

テクノロジーの発展により、子供たちがスクリーンの前に座ってより多くの時間を費やすようになったことはわざわざ言うまででもありません。外で遊ぶ時間が少なくなり、テレビの前やビデオゲームをする時間が多くなりました。子供たちを健康的な大人に育てるためにも、活動的な趣味は必要不可欠です。

運動が一番の薬

決して、一晩でプロのアスリートになれということを言っているのではありません。セダンタリーライフスタイルを送っている人は多くの場合太っています。もし体型を改善したいのであれば、少しづつそれに取り組んでいく必要があります。さもないと体が痛み、すぐに元のライフスタイルに戻ってしまいます。友達やパートナーと一緒にエクササイズに励むのも良い手段です。そうすることで、運動に対する本質的なモチベーションを高めることができます。

運動した翌日や数日間は体がこわばっているかもしれません。しかし、自分の体が身体活動に反応していることも気づくはずです。体が軽く感じ、エネルギーがみなぎり、気持ちも良くなるでしょう。そして最も重要なのは、運動により長生きが出来るようになり、生活の質が向上するということです。

セダンタリーライフスタイル:21世紀の問題

ソファーから降りましょう

清掃、ガーデニング、アイロン掛けなどの家事を定期的に行うことは、家を出ることなく活動できる方法です。また、テレビを見ている時間を使って軽いストレッチをしたり、エアロバイクに乗ることもできます。近所を散歩することや子供と一緒に学校へ行くこと、店へ行くこと、犬を散歩させることなどはすべてアクティブに行動するための素晴らしい方法なのです。

仕事におけるセダンタリーライフスタイルを避けるためには、1時間ごとに休憩をとり、席から立たないとできないようなことをしましょう。例えば、水筒に水を入れたり、ストレッチをしたり、ランチの後に数分間、散歩したりすることなどです。その他にも、エレベーターの代わりに階段を使ったり、電話している最中にオフィスを歩いたりするのも良いでしょう。

皮肉なことに、セダンタリーライフスタイルを送ることは疲れの元になるのです。通常、深刻な結果が表れるまで健康の問題があることには気づきません。だからこそ、若い頃から健康習慣の重要性について意識を高めることが重要です。