生産性を底上げする秘訣5つ

生産性を底上げするということはただ自分の仕事ぶりを改善するというだけではありません。それが本当に意味するところは、生活の質を改善することにあります。
生産性を底上げする秘訣5つ
Gema Sánchez Cuevas

によって書かれ、確認されています。 心理学者 Gema Sánchez Cuevas.

最後の更新: 06 7月, 2019

生産性を底上げするというのは、もっと働くということではありません。実はその真逆なのです。より生産的になるということは、より少ない時間で多くのことをするということです。生産性を上げる最終目標は完璧な効率性をもって仕事をすることで、結果的にもっと自由な時間を持てるようにすることです。

 

仕事というのはストレスのたまるものです。そして、ストレスを感じると、生産性が落ち、ずっと疲れやすくなってしまいます。そうなると気分もひどくなってしまいます。仕事の外でもその悪影響を感じるようになってしまうかもしれません。ですが、そんな状況になると精一杯できることは、ただやり過ごすだけになってしまいがちです。

「必要なことから始めなさい。そして、できることをしなさい。するとたちまち不可能だと思っていたことができている自分に気付くでしょう。」

―アッシジの聖フランチェスコ―

とは言え、生産性を底上げするということはただ自分の仕事ぶりを改善するというだけではありません。それが本当に意味するところは、生活の質を改善することにあります。つまり、仕事に引きずられない自分になるということです。自分をしっかり労わって、より良い結果を出すということです。そこで良いお知らせがあります。生産性を底上げするのに役立つ秘訣があるのです。では、そうした秘訣を5つご紹介しましょう。

1.1日の初めに生産性を底上げする

生産性の高い日は良い1日になります。そんな日というのは、朝目覚める瞬間から既に始まっています。だから、朝少し早起きするのが良いのです。そうすることでおまけの時間ができるので、起きてすぐに急ぐなんてことになりません。

1日の最初に自分の時間を持ち、やる気を持つことが大切です。今日がどんな日になるかポジティブな方向でイメージしましょう。自分自身と話をして元気をもらいましょう。何をするのかハッキリした計画もないまま仕事を始めないようにするのです

2.重要なもの、フォーカスするものを探す

生産性を底上げするには、集中力が土台となります。それはつまり、特定のものにフォーカスするということです。作業で重要なものとフォーカスすべきものを明確にすることで、それが簡単になります。そうすることで自分なりの物事のやり方を見つけられます。

重要なものについてはテーマを設けると良いでしょう。例えば、月曜日にはこれ、火曜日にはこれ、といった具合にです。有名な「やることリスト(初めに何をして、その後何をするかといったリスト)」も効果があります。一番面倒なこと、退屈なこと、難しいことなど、何でもいいので一番やる気のしない作業を最初にすると良いと専門家は提案しています。そうすれば、その後はそれ以外の事に集中できるでしょう。

生産性を底上げする秘訣5つ

3.自分のパフォーマンスがピークの時間帯を認識する

私達はみな、感情的にも生物学的に異なったサイクルを持っています時間帯によって、もっと冴え、やる気のある時間というのがあります。数日間自分を観察して、その時間を認識しましょう。自分のピーク時間がいつなのかを知るためです。

一番活力がある時間を見つけるだけで、既に大きな一歩を踏み出したも同じです。次にその時間帯に一番労力のいる仕事をそこに調整しましょう。これは生産性を上げるのに最も効果的な秘訣の一つです。

4.時間と作業を分ける

時間と活動はどちらも分ければ、より管理がしやすくなります。できるだけ分割してしまいましょう。これは絶対失敗しない秘訣の一つです。行う作業それぞれに特定の時間を当てましょう。ただ、予期せぬことが起きたときのための時間もいくらか残して、自分のスケジュールをできるだけ守れるようにしましょう。

この作業をしている時は、自分の仕事をしっかり分析しましょう。作業を分割するために一番良い方法を見つけましょう。分割した作業それぞれに時間を当て、そのスケジュールを守りましょう。そうすることで、より整理が行き届き、達成感をよりコンスタントに感じることができるようになります。

また、そうすることで物事にかけなければいけない時間を過小評価したり過大評価することを防ぐこともできます。作業をステップごとに分けることで、全てにかかる時間をもっと意識できるようになるでしょう。

5.機械化&スマホから離れる

どの仕事にも機械的な作業というのがあります。あまり普段考えることはありませんが、どの仕事にも必ずそうした部分があります。課題となるのは、作業の中でいつも必ず全く同じ形でする作業を全て選ぶことです。それができれば、その作業を単純化する方法があるかどうかが分かるようになります。作業を同時に二つ以上できる方法がないかどうか考えてみましょう。

生産性を底上げする秘訣5つ

作業を機械化したい場合にはアプリが存在します。探してみましょう。それに伴って、1日の中でソーシャルメディアやスマホとは一切関わらない時間を設けましょう。研究によると、ウェブサイトを目的もなくただ見ている時間によって生産性を3分の1失っていることが分かっています。

こうした秘訣はどれも適用しやすいものばかりです。ルーティンを大きく変えることなく、より生産性を上げるのに役立つことでしょう。結局のところ、全ては少しの分析とより良い計画と、新しい習慣です。これらが実に違いを生むものとなるのです。


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