仕事ストレスの最も危険な影響3つ

· 2018年11月30日

職場では毎日あらゆることを求められます。しかし、この要求が多すぎる場合、私たちは仕事ストレスを感じます。

この状況は短期的には精神的な健康(メンタルヘルス)に影響はありません。私たちの体はこのような状況に対応する適応能力や対処法を備えているからです。

しかし、このような仕事ストレスが長期に渡って続くとストレスの影響が蓄積され、対処しきれなくなってくるのです。つまり、心の疲労である「精神疲労」状態に陥り、仕事ストレスを感じるのです。こうなると精神的に燃え尽きてしまい、ストレスに対処することができなくなってしまいます。仕事ストレスによる精神疲労は、現代社会では非常に一般的な問題です。治療を受ける約6割の患者が極めて高いレベルの仕事ストレスを感じているといいます。治療が進み状態が改善すると、患者は職場でストレスマネジメントや対処法を取り入れるようになります。

ストレスマネジメントに取り組まない場合、変化は一時的なものになってしまいます。仕事ストレスの影響が再び強まる可能性があり、患者の状態は再度悪化してしまいます。本記事では、この問題を明るみするのと同時に対策をお伝えし、仕事ストレスの最も危険な影響を3つご紹介します。

ストレスに苦しむ女性

集中力と記憶力

仕事ストレスは神経心理学的に悪影響を及ぼすことが最も一般的です。ストレスは注意力、推論力、記憶力、意思決定力などの認知機能に害を及ぼします。

なぜストレスは精神機能に影響するのでしょうか。それは、長時間にわたって監視を必要とするタスクを頭が常に行い、それをコントロールしようとするからです。

合わせて読みたい:感情的疲労の扱い方

 

仕事ストレスがメンタルに及ぼす悪影響

仕事ストレスの影響は集中力の低下にも現れます。多くの場合、仕事ストレスを強く感じると、脳は複数の作業を同時にこなすマルチタスクモードに入ります。しかし、実はマルチタスクは脳の集中力を低下させます。マルチタスクは、複数の刺激源の中で作業をすることを強います。一つのことに集中しようとしても、脳はあらゆるタスクに「目移り」してしまうのです。一つのことに集中する「シングルタスク」をしようとしても、マルチタスクの習慣が強く出てしまい、常に気が散った状態になってしまいます。

注意力は心理システムに情報を追加するプロセスです。注意の的が変われば記憶も変わります。つまり、記憶するには注意を向ける必要があるのです。情報が正しく脳に入ってこないと把持(記憶)されることはありません。

このことから、仕事ストレスは注意力と集中力を低下させるのです。

 

不安感

ストレスは交感神経系に作用し、体がいつでも「闘争・逃走モード」に入れるようにします。ストレスの原因が生死を分けるほどの問題ではなくても、副腎皮質刺激ホルモンは分泌されます。その結果、ストレスホルモンとして知られるコルチゾール、アドレナリン、ノルアドレナリンの分泌、心拍数上昇、緊張状態、発汗、呼吸数上昇などの身体的反応が現れます。

体が常に緊張状態にあると、不安感が強まります。そして、仕事ストレスによる不安感が長期に渡って続くと苦痛や不快感が強まり、胸の圧迫、胃痛、心拍数上昇などの身体的反応が現れてしまうのです。

不安を感じる男性

こちらもご覧ください:情緒不安定:不安に乗っ取られるときとは

 

気分の変化と抑うつ症状

気分は簡単な式で表すことができます。「ポジティブな時間 – ネガティブな時間=気分(喜び・悲しみ)」という式です。仕事ストレスは「ネガティブな時間」を増やします。ポジティブに捉えることが出来ないと、「ストレスを感じながらいつも頑張って仕事をしているのに、何も得るものがない」と感じてしまうでしょう。

また、ストレスによってコルチゾールが分泌されます。このホルモンが多く分泌されることは、うつ病と直接的な関連があります。コルチゾールがうつ病を引き起こすのか、うつ病がコルチゾールの分泌を促すのかは分かっていませんが、その二つは直接関連しています。そのため、仕事量が多い、その仕事を終わらせるプレッシャーを感じている、ポジティブな時間を過ごせていない、コルチゾールが高いなどの状況が組み合わさると、抑うつ気分になりやすくなってしまいます。

本記事でご紹介した仕事ストレスの最も危険な影響は、その危険度の高い順でご紹介しています。つまり、仕事ストレスで一番影響を受けるのは集中力と記憶力ということです。その次に不安感が現れ、最後に抑うつ症状が出てきます。

仕事ストレスの対処法を学ぶことは重要ですが、一人で試してみても上手くいかない場合は精神科医に相談してみましょう。精神科医はあなたの能力を最大限に引き出し、ストレスを軽減する効果的な方法を紹介してくれるでしょう。