真実の愛はどんな事にも耐えられる

2017年11月30日

真実の愛は、2つの同類の魂が出会った瞬間に生まれます。成熟した2人が互いの尊厳のもと結びついた時、そして自由に愛し合い2人の世界を築き上げようと心に誓った時、愛は確かなものとなります。そこには信頼が存在し、恐れなどありません。心の中に気まぐれや疑惑の種を蒔くこともありません。確かな愛は痛みなどを伴うことなく永久に続きます。

愛に疲れ切り深い悲しみを経験することで、多くの人が真実の愛というものを信じられなくなりました。「永遠」という言葉すらもう信じる事が出来なくなっています。どうしてこうなってしまったのでしょうか? 私たちは全ての物事はいつか廃り、崩れ去ると信じられている世界に生きています。物事には全て有効期限があると考えらえてるのです。「リキッド・モダニティ —液状化する社会」の著者ジグムント・バウマン氏や、全てには終わりがあり、秀でる事は良い事ではないとされる社会への大きな失望を述べているスラヴォイ・ジェジク氏のような考え方に世の中は傾いて行っている傾向にあります。

「愛とは互いに向き合う事ではない。同じ方向を2人で見つめる事である。」

  ₋ アントワン・デ・セイント・エクスペリー ₋

 

私たちはみな社会的不満を抱えながら生きています。このような環境の中で、一体どうしたら永遠に続くものが存在するのだという事を信じることが出来るのでしょうか? 永遠の愛、安定した関係、終わりのない、2人が互いを諦める事のない関係が存在するという事を信じることが出来るのでしょうか?

フランシス・ベーコン氏は「人間は真実であって欲しいと願う事を信じようとする」と言いました。ですので幸せで安心感のある永遠に持続する愛を育むには、それが存在するという事を信じなければならないのです。愛する人に時間と努力を費やすべきです。愛する人、心を寄せる人に対する気持ちに終わりはないのです。

抱き合う男女

 

真実の愛は危機にも耐えうる

愛が危機にある時、それは2人にとって非常に辛い時期です。また、経済的危機の中にある時もそうです。例えば2,000年世代の多くの人たちには、自立する手段も財力もありません。未来に向けて関係を築くための確実な基盤を作り上げることが出来ないのです。失業中の人にとってそれは簡単な事ではありません。失業は不安定さや不安感を招き、自分の価値を認める事すら出来なくなります。人生の計画を立てる事もままならず、個人の成長に悪影響を及ぼします。これらは恋愛にも決して良い影響は与えません。

真実の愛は、困難を乗り越える事が出来ます。人生には苦しい事も辛い事も待ち受けていますが、愛はこれに向き合いバランスを崩さないよう前へ進むことを知っています。外側から降りかかるもの、そして内側から生み出されるもの、どちらもそうです。例え自分で自分を信じられなくなったり、希望や自己肯定感の喪失、信念が危うくなった時でさえ、真実の愛が失われることがありません。

良いパートナーとは、北極星や明るい夜空が家への道しるべとなる様に、あなたを正しい方向へと導く人です。

神経科学が愛について解明したところで、それを気に留めている人などほとんどいません。神経科学では愛は、ドーパミン、オキシトシン、ノルエピネフリンの影響だと言われています。ですが神経科学の導き出した現実は、愛の魔法や人が人を愛する理由などをほんの少しも解明していないので、誰も気にもしないのです。

キスをする二人の火山

 

真実の愛:思いがけず手に入れるもの、大切に育むもの

ステファン・ホーキンスはかつて「愛は物理学よりずっと複雑なものだ」と言っています。彼は、人は空を見上げ星を何時間も観察し続けるが、最も大切なことはここ地球にあるのだという事を忘れていると言いました。その気持ちが本物で、傍にいる人が一緒にいるべき人だという事をなぜだか人は見過ごしてしまったりします。なぜそうしてしまうのか理由は複雑で様々、時に不可解なものです。

 

「愛は欲望が全てはない。それを超えて互いを理解することである」

₋ フランソワーズ・サガン ₋

 

疑いようもなく愛は不思議なものです。村上春樹氏が「めくらやなぎと眠る女」の中で述べているように、愛にはまれにしか出会うことが出来ません。気持ちを正確に感じ取り、完璧にコミュニケーションを取れるような相手に巡り合うのは正に運であり、誰もが経験するとは限らないものです。

ですのでこういった幸運に巡りあった時、最善の努力を尽くすべきだとは思いませんか? 地に足を付け、心を真っすぐに、成熟した責任感のある人間として振る舞うべきではありませんか?

愛にはそれだけする価値があります。自分を特別な人間として扱ってくれる人に全てを捧げましょう。ただ純粋にあなたと一緒にいたいと思ってくれる人なら、その人はきっと優しく気遣ってくれることでしょう。炎はジリジリとゆっくり燃え続け、時間と、かみしめる幸せが愛を一層強くします。

抱き合う紫の男女