親切が迷惑行為となる時

2020年2月16日
親切を押し付ける人がいたら「ありがとう、でも結構です。」としっかりと断ることが大事です。意図せずに好意を押し付けていることも多くあるからです。

英語の親切(favor)という言葉はラテン語に由来し、「優しさを示す」ことを意味します。本来の意味は、他人を助け、慈悲を示すことです。しかし「親切」は時として「迷惑」になることがあります。

与える側は良かれと思って手助けしたことが、受け取る側にとってはひどい仕打ちとなることがあります。今回は親切について詳しく説明しましょう。

時には、求められていないのに他人を助けることがあるかもしれません。もちろん、そのような好意が変革の力を与えるので、手助けを受け取ってうれしく感じる人もいることでしょう。

しかし、さりげなく好意で行った親切が、 相手にとっては  「馬鹿にされた」  「能力を軽く見られた」  と屈辱を感じさせることになり、 感謝されるどころか恨まれてしまうケースも少なくありません。

親切 迷惑行為

感情のフィルター

感謝の気持ちの欠如は、認知的な歪みが原因である可能性があります。選択的抽象化またはフィルタリングは、ネガティブなものがポジティブなものよりも多く存在していると考えるように導く思考のゆがみです。

また、それらの状況に十分な注意を払っていない場合もあります。これらは、意図的であろうとなかろうと、悪い状況に導くこととなります。

人生は数学的に完璧なアルゴリズムではありません。したがって、当初は利益をもたらすかもしれない行動や状況だったのに、最終的に害を及ぼす行為になる可能性もあります。ほとんどの場合、そのような結果は意図せずに起こります。

感情のフィルターは、受信した情報や思考を通過させるさまざまなレンズで成り立っています。誰もがそれらを持ち、通常は無意識に自分の経験やその時に抱いている感情が、バイアスをかけます。この感情のフィルター、認知の歪みによって、親切に直面した時の態度も変わってくるでしょう。

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親切が迷惑へと変わるとき

迷惑行為は時として意図しない場所から生まれます。

人々は一般的に「助けてあげたい」人に好意的になります。しかし、これらの状況は、時として見下すような態度につながることがあります。助けられる側はこの行為をネガティブに受け取ってしまいます。

優位性が助けられる人に誤解をまねき、軽蔑へとつながっていくのです。誰かが助けを差し伸べる際、好意の中にそれらの感情が隠れている可能性があるからです。

恩を受け取る人にとって価値ある支援とはほど遠い状況を防ぐには、たとえ一見有益であるとしても、その助けに批判的であることが重要です。すでに迷惑を被っている場合は、次のことを実践してください。

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迷惑行為についての対処法

次のガイドラインを参考にしてください

  • 自分自身を許す:最初に、状況または迷惑行為の原因を確認しましょう。自分に非がないのであれば 過失を認めないでください。
  • 責任を取る:受け入れるものにも責任を持つ必要があります。
  • 相手を理解し、それ以上追求しない。

結局のところ、私たちは人間であり、間違っている可能性は誰にでもあります。したがって、思いやりと許しの気持ちを持つことが大切です。多くの親切な行為は、それが本当の親切心から来るものでも悪意があるにしても、意図せずに行われている場合が多いことを覚えておくことが重要です。

「父よ、彼らをおゆるしください。彼らは何をしているのか、わからずにいるのです」

-ルカによる福音書23:34-

親切 迷惑行為

本当の親切とは

完璧な恩恵とは、受け取る人のための無私無欲で善意のある親切な行為です。しかし、好意は最近では相互的なものも多く、その背後にある主な動機も様々です。

好意を返さなければ、それは負債として残る場合が時としてあります。それは、避けることのできない否定的な結果を残すこととなります。また 親切でも度が過ぎると、「親切の押し売り」となってしまい、 相手にわずらわしい思いを させてしまうこともあるのです。これらは、すべて否定的な感情や軽蔑につながる恐れがあります。

親切は、社会的概念において無私無欲であるはずです。しかし、人が必要としないものであれば迷惑行為に変わってしまいます。他人に手を差し伸べること自体は、決して悪いことではありません。

したがって、親切が求められているかどうかよく考えてください。見返りを期待するのであれば、それは親切ではありません。今、手助けすることが相手のためになるのかを考えることが大切です。

Festinger, L. (1975). Teoría de la disonancia cognoscitiva. Instituto de Estudios Políticos.