「スパイラルカリキュラム」とは?

05 3月, 2020
ジェローム・ブルーナーの「スパイラルカリキュラム」には具体的なねらいがあります。それは、生徒が徐々に内容を吸収していくように教えることです。今日はこの方法について学んでいきましょう。

「スパイラルカリキュラム」は、シンガポールの数学教育から提案された指導法を教えることです。生徒の知識を徐々に深めていくことがねらいです。これは一体どのような方法なのでしょうか?

シンガポールの数学教育は、生徒が暗記をせずに数学を学ぶことをねらいとし、シンガポールのINEがデザインした方法です。回答により理解を深めながら、なぜ、どうやってに注目し、さらに記憶のプロセスを高めようとするものです。

この方法は、指導と学習の分野に大きく貢献した心理学者ジェローム・ブルーナーが開発した「スパイラルカリキュラム」と深く関係しています。その方法をこれから学んでいきましょう。

スパイラルカリキュラム

 

スパイラルカリキュラムとは

スパイラルカリキュラムでは、生徒が一般的なものから専門的なものへと知識を深められるよう学習を促します。これを行うためには学習したことをすぐに忘れないよう、継続的な学習が大切になります。

そのために、とてもシンプルな概念から入り、生徒の学習が進むにつれ難しくなっていくようにできています。これが可能なのは、カリキュラムが生徒の力に合わせてあるためです。さらにこれにより、全員がより内容を理解した上で前に進むことができます。

このカリキュラムをうまく進めるために欠かせないのが、生徒が同じ全体的なテーマに繰り返し戻ることです。そのテーマとは一般原則です。これにより生徒は何ができるようになるのでしょう? 実は、より難しいところに戻ってきた時、生徒が様々な分析を行い、以前に分析したものを使うことができるようになるのです。

また、ブルーナーは、このカリキュラムで生徒の興味・関心を高めようとしています。生徒は、知識を広げ、以前学んだところに異なる視点を持って戻ることに楽しさを見出します。また、以前に解いた問題を見直し、理論づけることが可能になります。

 

間違いと行き詰まり

ジェローム・ブルーナーは、間違いを気にしませんでした。それどころか、間違いは生徒が学ぶ良い方法だと捉えていました。そのため、スパイラルカリキュラムでは間違いや行き詰まりは大歓迎なのです

一つの概念を学習するためならなんだって利用するべきなのです。ブルーナーは、生徒の考えを刺激する興味や満足は何より勝ると思っていました。

間違うことは恥ずかしいことではなくむしろ考え直すためのいい機会であり、調べ続けることが学習には重要です。そしてこれがスパイラルカリキュラムの効果を高めます。これは変わった教え方かもしれません。しかし、非常に良い結果が出ているのです

スパイラルカリキュラム

 

スパイラルカリキュラムの例

スパイラルカリキュラムについて知っていただいたところで、この学習法の例をご紹介しましょう。まず小さな子どもは、動物を認識し分類するなど、シンプルなところから始めます。

動物を分類し、類似点や相違点をひとつずつ分析していきます。次にそれぞれの動物の住処や行動を学びます。そして最後に解剖学や生理学を学ぶのです。

これは非常に簡単です。住処を学ぶ時、生徒は以前に学んだところに戻り、以前の知識と今学んでいることを結び付けることができます。こうすることにより、生徒は自分が学んでいることをより理解し、もっと知りたいという興味を抱くのです

スパイラルカリキュラムは、生徒が自分で考え結論を出し、間違いを訂正することができるように学ぶ方法です。調査、理解を促し、テストに合格するためだけに理解せずに暗記することを止めさせます。このスパイラルカリキュラム、現行の教育に取り入れることは可能だと思いますか?

  • Bruner, J. (2011). Aprendizaje por descubrimiento. NYE U: Iberia.
  • Bruner, J. S. (2006). In Search of Pedagogy Volume I: The Selected Works of Jerome Bruner, 1957-1978. Routledge.
  • Good, T. L., & Brophy, J. E. (1996). Psicología educativa contemporánea. McGraw-Hill.