ストレスフルな状況をうまくコントロールする方法

2020年6月4日
ストレスフルな状況に立ち向かう、といってもそれは単純な作業ではありません。みんな生きていれば試練にあうものですが、そんな時こそ試練から学び、立ち向かう方法をひねり出しましょう。

ストレスフルな状況をうまくコントロールする方法を学ぶことは、生き抜く方法を学ぶようなものです。数学者のジョン・ラボックはよく「心配ばかりする日は仕事詰めの一週間よりもずっと疲れるものだ」と言ったものですが、その通りです。憂い事ばかりしている時に使う精神的エネルギーは、徐々に巨大なプレッシャー、不安、苦痛となって心を蝕んでいきます。

一方で、大事なことを頭に入れておかなければいけません。目の前の状況に対峙し、ストレスフルな出来事に対処できる能力というのは、個人によって大きく異なります。人によっては、目の前の現実を前向きに処理する人もいます。そうした人は、人生に対して現実的な視点を常に持ち合わせています。そのため、試練に遭っても打たれ強いことが多いのです。こうした試練に成長できる機会を見出すことすらできたりします。

一方で、あらゆることに対して心配ばかりしてしまう人もいます。つまり、ある人にとっては多大なストレスとなることが別の人にとっては全くストレスや苦痛とならない単なる状況だったりするのです。こうしたことは全て、過去の経験や心理的に持っている資質によります。そうした心理的資質を「デフォルトとして」持っていなくても、学習して自分のものにすることができます。

アルバート・エリスは、自身の有名な著書「怒りをコントロールできる人、できない人:理性感情行動療法(REBT)による怒りの解決法」の中で、不安とストレスはポジティブさと相いれないというわけではないということを示しています。不安とストレスは、何かを変える必要があるということを知らせる役割をしているのです。なので、あえてその何かを変えることで心身の健康状態を良くすることができるのです。

ストレス コントロール

ストレスフルな状況をうまくコントロールするための鍵

ストレスフルな状況をうまくコントロールすることが簡単ではないことはご存知のことでしょう。ですが、そもそも「ストレスフル」とは一体どういうことを指すのでしょうか?

ストレスというのは実に主観的なものですが、それでも状況によっては誰にとっても強いストレスとなるものがあります。手術に行かなければいけないとか、法律がからんだ問題に対処しなければいけないとか、あるいは、新しいプロジェクトに向き合わなければいけないといった状況は、ほとんどの人が十分プレッシャーに感じる状況です。

例えば、その人の対処能力を知っている場合は、二つの要因が非常に重要になります。

  1. 複雑な状況をどう捉えるか(第一印象)
  2. ストレスフルな状況に対処できる自分の能力の解釈(二次的評価)

理想的には、両方とも健全な範囲で調整していくべきです。もし、困難に対して、自分の手の届く範囲に解決策があると思えれば、その状況に対処する資質を持っていることになります。では、ストレスフルな状況をコントロールするために活用すべき資質を見てみましょう。

ポイントはストレスをなくすのではなく、ストレスに対処すること

不安やストレスのない生活を送ることはできません。こうしたメカニズムは人類の生存を保証してきたものであり、また進歩を生み出し、感情や行動と共に大きな変化をもたらしてきたものでもあります。つまり、ストレスフルな状況に対して知っておかなければいけない以下のことがあります。

  • ストレスは自分の味方をしている。そう捉えることで、新しい方法を学び、行動していくことができる。
  • ストレスをなくす必要はない。ただ、うまく調節しコントロールすればいい。
  • ストレスをうまく調節するには、自分の性格やニーズに最適な方法を見つけること。このプロセスは時間がかかるため、根気が必要。

ストレスに対峙するのに、具体的には3種類のアプローチがあります。

ストレス コントロール

評価型戦略:ストレスフルな状況をうまくコントロールするための鍵

目の前にある困難や問題、複雑な状況をあなたはどのように捉えていますか?こうした状況にレッテルを貼った時点で、そのレッテル通りの結果になるように思考、感情、言動が引っ張られていきます。例えば、「これは無茶だ」とか「ひどい」、「無理だ」、「なんて災難だ」といった考えが不安やストレスを強めていくことになるのです。

自分がどのように目の前にある状況を捉えているかということを気に留めなければいけません。だからと言って、闇雲にポジティブになる必要もなければ、自分の物の見方に対して激しく嘆いたり騒いだりする必要もありません。こういう風に考えてみるようにしてみましょう。

  • 『ストレスを感じるのは普通だということは理解している。だから、このストレスに対処していこう。』
  • 『難しい状況にあることは分かっている。思い通りにはいかないかもしれないけど、一歩ずつここから何かを学んでいこう。』

感情型戦略

ご存知の通り、ストレスフルな状況をコントロールするとなると、感情の波をうまく乗りこなすことがとても重要になります。感情は、ストレスフルな出来事の最中でもうまく飛躍できる翼となることもあれば、恐怖と否定がうずまく窮地に追い詰めるとどめとなることもあります。そのため、自分の内なる世界をできるだけコントロールすることが、状況を自分の味方につけていくためには不可欠となります。

そのためにはどうすればよいのでしょうか?次のようなことが鍵となります。

  • 感じている気持ちを認識する。
  • 合理化する。その感情の肥しとなっている非合理的な考えが何かを分析する。
  • 深呼吸やリラクゼーションエクササイズの習慣を身につける。マインドフルネスなどの習慣が役に立ちます。

問題型戦略

問題を現実的に評価することの重要性、そして、苦痛を引き起こしたリ自分を否定したりするような考えを避けることの重要性はもうお分かりですね。また、物事が自分にとって好ましい方向へ動くためには、自分の感情をコントロールしなければならないことも学びました。では、ストレスフルな状況をコントロールするのに後何を学べばよいのでしょうか?

「計画性を持つ」ということがここでは非常に有効な戦略になるといえるでしょう。

  • できる限り、うまく目前の問題に向き合うように自分を持っていける戦略を考えましょう。
  • 自分なりの「サバイバルキット」を作成し、何が起こっても準備ができるようにしましょう。
  • 仕事の面接がストレスになるなら、その準備をしましょう。お医者さんにかかるのがストレスなら、リラックスの練習、そしてお医者さんにかかる上で起こり得ることをイメージする練習をしましょう。もし仕事の取引のことでストレスを抱えている場合は、コミュニケーション能力やテクニックを身につける訓練をしましょう。

まとめとして、人生には今後もストレスフルな状況が多く存在するものです。そうした状況を怖いと思うのは当然のことですが、それを乗り越えるための鍵は「怖くても」行動することです。そうすることで、どんなことも乗り切っていくことができるでしょう。