テレパシーや読心術は存在するか?

· 2019年1月25日

20世紀になるまで、テレパシーというものは議論されていませんでした。記録もなく、古代の文章にも、この現象に関する記述は一切ありません。

はっきり言えることは、この議題は人々が協議し始めてから、大きな議論の元になっているということです。今のところ、科学ではその存在が否定されています。それと同時に、テレパシーを経験したという話を未だに聞くこともあります。

テレパシーとは、最新の技術を利用することなく距離のある場所へ思考を送信することです。これは、2つの人間の脳の間の「ワイヤレスコミュニケーション」です。たくさんの人がこれを説明してきましたが、科学ではこの現象が証明されたことはありません。

「『テレパシー』が人間のコミュニケーションを急速に変えるとしたら、『テレエンパシー(エンパシーは「共感」の意味)』は人間の敏感な世界に革命を起こすだろう。」

-ホセ・ルイス・ロドリゲス・ヒメネス-

科学者たちは、物理学的視点から言えばテレパシーは筋が通らないとしています。脳には、離れた場所からのコミュニケーションの発信・受信のための機能はありません。あるいは、脳の電磁波的潜在能力が、情報を送信できるということもありません。最後に、少なくとも私たちが知っている限りでは、脳がそのようなことを行える手段がありません。

従来の物理学によれば、テレパシーは不可能です。しかし、量子力学の文脈においては、物事はだいぶ違って見えるようです。多くの有名な物理学者が、この現象について話しています。テレパシーのコミュニケーションの可能性には寛容な姿勢を見せているのです。つまり、この現象に関する議論はまだ閉ざされていません。

テレパシーの実験

テレパシーの経験があると主張している人はたくさんいます。これを受けて、科学者の何人かがこの現象を検証しました。

カール・ゼナーが最も有名な実験のひとつを行っています。5枚のカードを使って、被験者の統計的観察を行いました。しかし、彼の実験の結果は明確な結論を導き出すことができませんでした。

脳

ニューヨーク州のブルックリンにあるメイモナイズ・メディカル・センターのモンタギュー・ウルマン氏とスタンレー・クリップナー氏も、テレパシーに関する実験を行っています。睡眠時のテレパシーコミュニケーションに関する実験です。

多くのケースで、伝達者の精神イメージが、受信者の夢にも現れました。これらの発見にも関わらず、プロジェクトは途中で放棄されています。

「ガンツフェルト実験」として知られる別の研究もあります。1974年から2004年の間に、合計で88の実験を行いました。

テレパシーコミュニケーションは、37%の場合機能していました。この結果が議論の的となったため、再び実験が行われて34%の成功率を残しています。

結果は、統計的には大きな数字に見えるものの、この実験は多くの疑念を生み出しました。このような理由から、研究者たちは実験を途中で断念しています。

ルパート・シェルドレイクは、生化学者で生理学者です。彼も、2003~2004年にかけてテレパシーの実験をケンブリッジ大学で行っています。63人のボランティアで571のテレパシーコミュニケーション実験を実施しました。彼の成功率は、41%です。この発見はいくつかの科学雑誌で発表されています。

テレパシーと量子力学

テレパシーが最も議論を呼んている理由は、従来の物理学と科学の両方に逆らっているという点です。テレパシーが存在するという可能性は、私たちが当たり前だと思っている原理に疑問を呈します。

それを引き起こす内面的、感覚的な刺激なく、脳内で何かの過程を引き起こすことは出来ません。少なくとも、それが従来の物理学や神経学の法律です。

瞑想

従来の科学によれば、考えることは生化学的な過程です。その為、物質的刺激がなければ起こりません。テレパシーというのはまさにその刺激が欠けているのです。

だから、この2つの概念は全く別物であるように考えられてきました。しかし、量子物理学の理論が、ほかの物質的刺激の可能性を提示しています。

物理学者、数学者、相対性理論の専門家であるロジャー・ペンローズは、精神の量子生物物理学の存在を断言しています。

アリゾナ大学の麻酔医であるスチュワート・ハメロフも、この考えを指示しています。このペンローズ・ハメロフ理論は、テレパシーの科学的観点からの理解への扉を開きます。しかし、彼らが提案したのは、結論を導き出すものではなく新しい研究の分野です。

多くの人がテレパシーコミュニケーションの経験を報告しています。従来の科学理論を擁護する人の一部が、これからもこれを否定するかもしれません。それによって、実際に何が起こっているかを知るための研究が阻害されてしまいます。

テレパシーのもう一つの問題は、操作や魔法と関連付けられているという点です。そこで終わってしまうのか、面白い疑問で詰まった部屋のドアを開けるかは、科学に委ねられています。

Hacking, I. (1988). Telepathy: Origins of Randomization in Experimental Design. Isis. https://doi.org/10.1086/354775 Heyes, C. (2010). Mesmerising mirror neurons. NeuroImage. https://doi.org/10.1016/j.neuroimage.2010.02.034 Thalberg, I. (1961). Telepathy. Analysis (United Kingdom). https://doi.org/10.1093/analys/21.3.49