ティンデレラ症候群:真剣交際なしの軽いやり取りを楽しむ

07 6月, 2020
ティンデレラ症候群という言葉は、ティンダーとシンデレラを合わせた言葉に由来しており、WhatsAppやその他のアプリを介した軽い恋愛を好みつつも、真剣な交際は行おうとしない人々を指しています。

ティンデレラ症候群という言葉は、Tinder(ティンダー)とシンデレラという二つの言葉を組み合わせたものから来ています。心理学では、市場に出ている様々なアプリ上で利用可能な出会いの場を楽しみながらも、真剣な交際には関わろうとしないタイプの人々にこの名称をつけることを決定しました。こういった人々は、突然何の説明なく相手の前から姿を消す、「ゴースティング」と呼ばれる行為で関係を終わらせます。

21世紀というインターネット時代に暮らしていれば、考慮すべき新たな慣習や動きがたくさん出てきます。それを心理学者や社会学者、そして人類学者たちが見逃すことはありませんでした。そして今、私たちには過去の世代にはなかったようなこういった新たな行動パターンを適切に描写するための新しいラベルや名称が必要なのです。

ティンデレラ症候群という言葉は、ティンダーとシンデレラを合わせた言葉に由来しており、WhatsAppやその他のアプリを介した軽い恋愛を好みつつも、真剣な交際は行おうとしない人々を指しています。

このような人々がいるという事実は良いことでも悪いことでもありません。ただ単にこれまでとは異なっているのです。近年、私たちの出会いの場は大いに増えており、パートナー探しの際により詳しく選別できるようにさえなっています。人々はプロフィールを選択し、調査を行い、比較して、出会う人々についてしっかり計算して結論を下します。私たちは待望の「パーフェクトマッチ」を心待ちにしているのです。自分の目に止まるような特別な誰かとチャットを始められることを願いながら。

多くの人にとって、これは単なるマーケティングのちょっとした楽しみ以上の意味があります。こういったマッチングアプリは、恋愛とセックスとを切り離し、もしそれが望みなのであれば後者のみを楽しむ機会を私たちに提供しています。それと同時に、長期的な関係性を築くための努力をし続けることもでき、いくつかのケースではそれが実を結ぶこともあるのです。実際に、アプリでの出会いから始まる素敵なラブストーリーをたくさんの人が耳にしたことがあるでしょう。

しかし近年、ジェニー・スタラードやエマ・ケニーといった心理学者たちはもう一つの動きについての観察を行ってきました。そしてこの動きを「ティンデレラ」という非常に印象的な名称を用いて示すことにより、人々の関心を引こうと考えたのです。ティンデレラとは、交際に決して同意しない人々を指します。ヴァーチャルチャンネルを通じてほんの少しのやり取りやきわどいおしゃべりを楽しむことしかしないユーザーのことです。

ティンデレラ症候群、決して知り合えないような相手と戯れ合う喜び

かなり矛盾しているように見えますが、驚くべきことに、私たちが想像していたであろうよりもよっぽどこのような考え方は広く普及しています。誰かと個人的に深く知り合いたいという意図が実はないにも関わらず、なぜ彼らは口説き合ったりパートナーを探したりできるアプリに登録するのでしょうか?その理由は、この真剣な恋愛が始まる前の、特別感や発見の詰まった、関心があることを比べ合ったり深夜まで会話をしたりする初期段階だけで、一部の人には十分すぎるほどだからです。彼らはこの段階を味わえればもう完全に満足できるということです。

ティンデレラ症候群には、もう一つ興味深い点があります。それは、男性の「ティンデレラ」たちは、同時に複数の相手と戯れ合うのが一般的だという点です。彼らは常に新たな選択肢を求めています。何の説明もなしに相手の前から消え去ることを決めた時、彼らはすでに現在の相手に変わる新しいパートナーを見つけているのです。

この種の行動を定義づけるような特徴が他にもいくつか存在します。

  • マッチングアプリを通じて未来のパートナーを探したり選んだりする過程が、現実世界での出会いよりも刺激的だと感じること。ティンデレラと呼ばれる人々は、社交スキルが低いことが多いのです。
  • オンライン世界で、自らが人を魅了することができる人物であるかのような印象を相手に与えようとする傾向が強いこと。彼らは「オフライン」の付き合いを望む未来のパートナーに対して高い期待を抱かせますが、これはもちろん決して実現しません。
  • 全体的に、ティンデレラたちは他人への興味を即座に失ってしまうということ。彼らは毎日のように何の説明もなくゴースティングを行うようになります。そして後に残るのは偽物の約束の残骸だけです。
ティンデレラ症候群 真剣交際なし 軽いやり取り

ティンダー時代の恋愛

先ほど冒頭で、インターネットを介した恋愛、特にこのティンダー時代における恋愛は、多くの心理学者に新たな課題を突き付けているという点に触れました。私たちにとっては不思議に思えるかもしれませんが、実現されることのなかった交際関係を思って悲嘆に暮れている人々も実際に存在しているのです。

こういった関係性は「まぼろし」であり、しばらくチャットをした後に生まれた実りのない関係です。彼らは秘密やプラン、そして夢などを、一度も直接会ったことのない相手に明かします。しかし、この関係への期待値があまりにも高すぎると、オンライン上の相手が姿を消した時の悲しみが非常に強いものになってしまうはずです。

これが今起こっていることの全てであり、明白な実態なのです。問題なのは、ゴースティングの被害者になってしまった方の人物ではありません。ティンデレラ症候群の背後に隠れているのは優柔不断で不安定なパーソナリティを持つ人々であり、彼らが社交不安障害を持っているか、あるいは本当の人間関係とは何なのかについて未熟な視点を持っている可能性は非常に高いのです。

ティンダー上の未来の「求婚者たち」からあらゆるものを手に入れることができるというのは非常に魅力的な考えでしょう。また、いちゃついたり口説き合ったり、そして相手に間違った希望を覚醒させたりする場であるWhatsAppでの会話に関しても同じことが言えます。このような行為はエゴを最大限に満たしてくれますし、強制的なわけではありません。相手を誘惑するゲームは常に続きますが、真剣な交際は必要ないのです。

こういったティンデレラたちは、このような子どもっぽい、そして気まぐれな愛の幻想とともに、無数の被害者たちを置き去りにしながら生き続けることになるでしょう。これが、この複雑で変化の絶えない社会において考慮しておくべき現代社会の現実なのです。

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