「つなぎ」の関係:失恋後の罠

「つなぎ」の関係:失恋後の罠

最後の更新: 18 10月, 2017

この記事を読もうと決意した人は、少なくとも一度は失恋したことがある人でしょう。もしくは、付き合ってはいるものの、自分の気持ちを疑っているのかもしれません。これは気を紛らわすための「つなぎ」の関係なのだろうか。自分が相手の失恋の傷をいやすつなぎに利用されているのではないか。

わかっていることは、自分がつらい経験をした後、無駄に同じような経験をしたくないと思っていることです。愛は常に突然、盲目的に、楽観的に訪れます。しかし、脳内では混乱が起こります。何かがおかしい。

「別の釘を抜くのに同じ釘を使えると思うほどあなたは馬鹿じゃないと願っています。ひとつも同じサイズのものはありません。同じ場所に別の釘をさそうとしたら、一つ目の釘をもっと奥に押し込めてしまうだけです。違う場所にさしたら、今度は傷を増やしてしまうだけです。」

 

どうすれば「つなぎ」の関係かどうか見抜けるのか

愛は制御が難しく、予測がつきません。つまり、終わることがあるということです。しかも、必ずしも望む形で終わるとは限りません。しかし、愛が始まるときには、特別になった気がします。お互いパートナーに対して盲目になり、いいところしか見えなくなります。疑いの余地はありません。

キスをする白馬に乗ったカップル

「つなぎ」の関係は、長く付き合った人と別れたあとの新しい恋愛の多くに起こります。ひとつ前の恋愛が終わってからの次の1年に発達していきます。長続きせず比較的不安定な関係です。

これは、喪失に向き合ってきちんと悲しんでいないとおこります。それは、起こったことを受け入れるまたは傷をいやす時間がなかったということです。受け入れる代わりに、プロセスを楽にしてくれる新しい経験を求めます。

「深く差し込まれは釘は、空気が一切入らない消えることのない穴をあけます。時間だけがそれを止めることができます。時間だけがその穴をただの傷跡に変えてくれます。」
-エルネスト・ペレス・バジェホ-

「つなぎ」の関係の結果

エルネスト・ペレスの言葉にある様に、別の釘を抜くために同じ釘を使うことはできません。私たちは感情を持った人間です。経験を消化し統合するには十分な時間が必要です。ただ人生を通りすぎるように過ごす人は、こころの中に空白があります。それを他の人で埋めようとするのは間違っています。

それは、自分をだまし、他の人をだまして利用していることになるからです。「つなぎ」の恋愛関係は自分の個人的なニーズを隠すマスクのようなものです。こころの奥底では、失恋の重荷を増やし、不誠実にふるまっているだけです。

彼に抱きしめられる女性

「つなぎ」の恋愛の結果は、自分だけでなく相手に影響します。後の苦しみを回避し、本当の恋愛をするチャンスを自分に与えるためには、痛みを感じなくてはいけません。

一方で、もしあなた自身が相手のつなぎである場合、注意が必要です。彼らが感じていることを注意して観察・理解し、絆が2人にとって健康的であると確信した場合のみ恋愛関係に委ねてください。相手は自分がどうしたいか決める準備ができていないこともある、ということを覚えておいてください。

独りでいることを学ぶ

つなぎの関係は、立ち直るためには誤った方法です。誰かが心の中に空っぽのスペースを残していった時、自分だけがその痛みを和らげ、自分を立ち直らせることができますt。

独りでいることを学ぶ必要があります。特に人生でつらい時です。そうすれば一生孤独ということはありません。重圧や不安から逃れようとすることは、前へ進む助けになりません。自分の幸せが他の人にかかっていると思うことも助けにはなりません。

「それを探すのは無意味です。期待していないときに障害は現れます。そこからはすべてが変わります。勝利を手にしたと思えば、次の日にはこことがズタボロになっているかもしれません。そうじゃないかもしれません。あなたはラッキーかもしれません。そして幸せに疲れ果てるかもしれません。」

愛することができないときに恋愛関係を求めるのはやめましょう。消すのではなく過去を乗り越えましょう。準備ができるまで前に進むのはやめておきましょう。そうすることで、徐々にバランスを見つけ、もう一度愛することができます。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。