テレビシリーズ終了後の空虚感

2019年10月21日
登場人物の人物像に惹かれて長年にわたって観てきたテレビシリーズの終了は悲しいものです。

長年に渡って興味や時には情熱をもって観ていたテレビシリーズが終わるのは、とても悲しいことです。でもだからと言って、登場人物や、物語とお別れしなければならないということではありません。しかし、話の終わり方が好きでなかったり、思っていたものでない場合、その悲しみがより大きくなることもあります。これは近年日々の生活の中でよくみられる現象で、心理学者たちの興味をそそっています。

スティーブン・キングは近年、このように述べています。熱意をもってストーリーを追っていると、本でもテレビシリーズでも、その終わり方に完全に満足することは稀であると。これは、感情的な繋がりがあると、それを手放すのが難しいためです。ですから、失った感情はリアルになり、それに付随して苛立ちも感じるのです。

心理学では、ポップカルチャー(日々の生活を取り巻く、芸術的、文化的表象)の世界が、人間に直接影響を与えているとしています。ですから、テレビが創造する世界はとても力強いものです。メディアは、家庭というプライベートな空間に入り込んでくるのですから。

テレビシリーズの終了は社会的な現象となる場合もあります。数日の間であっても、それは他の社会的、政治的、経済的な出来事にまで簡単に影響を与えることもあります。多くの人たちにとってとても心配になる事柄でしょう。また他の人たちにとっては、他のテレビシリーズへの移行を反映した、シンプルな社会的な反応だと言えるでしょう。

「ピーナッツが嫌いなのと同じように、テレビが嫌いだ。なのにピーナッツを食べるのを止められないんだ。」

オーソン・ウェルズ

テレビシリーズの終了と私たちの感情

テレビシリーズ 終了

テレビシリーズの終了とそれに対して感じる複雑な感情は決し新しい現象ではありません。例えば、アーサー・コナン・ドイルの経験をみてみましょう。彼は彼の作品のおかげで成功しました。ストランドマガジンで毎週掲載されたストーリーは、シャーロック・ホームズというカリスマ的な主人公を描いたものです。

しかし、ドイルはシャーロック・ホームズに特別な気持ちを抱いていたわけではありませんでした。もっと他に専念することがあると信じていました。全く異なる小説を書くことにです。

ですから、彼はシャーロック・ホームズをライヒェンバッハの滝で殺すことを決めます。この時、彼は予期せぬ出来事に直面します。雑誌の読者が彼を脅迫し、一度ではなく何回も、彼は命の危険を感じたと言います。その結果、このベーカーストリートの住人を生き返らせることにしました。

シャーロック・ホームズの読者は、近年ではよくあるこの2つの悲しみを感じた、最初のファンだったのでしょう。

  • 1つ目は、主人公にお別れを言わなければならない悲しさ
  • 2つ目は、予期せぬ終わり方に関する悲しさ です。

エンターテイメントを超えたテレビシリーズ

テレビシリーズ 終了

「ドクター・フー」歴史の中で最長のテレビシリーズの1つです。50年以上続き、数世代にわたって、この主人公を冒険を観て育ってきました。イギリスのテレビ業界にとって、このシリーズは有名以上のものです。

「シンプソンズ」も1989年からテレビで放映されています。また、「CSI」や「グレイズ・アナトミー」、「スーパーナチュラル」などは300話以上ある番組です。

このテレビなどで毎週番組が放映される間、視聴者は成長し、大人になり、何かを失ったり、成功したり、スクリーンの中で繰り広げられるストーリーと平行して生活してきます。ですから、テレビシリーズに対して作り上げてきた感情は、とても大きなものなのです。

  • 多くの人にとって、テレビシリーズはエンターテイメントを超えたものです。番組を通して、趣味や、没頭できる仕事、旅行の行き先、小説のコンセプト、好きな役者、監督、脚本家などを発見します。
  • また、一時的に現実を忘れさせてくれます。現実とは別のストーリーや登場人物と繋がりを感じることで、安心することができ、ストレスを軽減させてくれます
  • 同じように、これらのメディアと関係する社会的な要素も忘れてはいけません。なにかの最終回を観るのはまるで、儀式のようなものです。だから、仕事でも話すトピックがあるわけです。そして、テレビシリーズのグループに入ることで、他の人と繋がりを持つことができるのも、近年の傾向でしょう。

テレビシリーズ終了の悲しみ

テレビシリーズ 終了 悲しみ

「ロスト」の最終回から9年がたった今でも、その終わり方について論ずる人はたくさんいます。最後が受け入れ難かったとしたら、その解決策を理解せずに受け入れるのは、もっと難しいことでしょう。

その議論を読んだ終わり方の中に、(一般的な意見を踏まえて)「ゲーム・オブ・スローンズ」、「ママと恋に落ちるまで」、「デクスター」、「ハウス・オブ・カード」、「ブレイキング・バッド」を追加することができるでしょう。どの番組も、登場人物に驚かされ、しかしその終わり方には幻滅した人も多いはずです。

番組の終わり方が気にくわない場合、どうすれば受け入れることができるのでしょうか?明らかに、「ミザリー」に出てきたアニー・ウィルクスが作家にしたようなことと、同じようなことをしてはいけません。テレビシリーズに感情的な繋がりを抱いていたとしても、ただそれだけのことだと受け入れなければなりません。所詮、始まりと終わりがある、物語なのですから。

他のファンや友達、仲間や家族と悲しみを共にしましょう。シリーズの良かった場面や興奮した場面を共有しましょう。テレビのいいところは、番組がなくなってしまうことがないことです。気づかないうちに、また新しいテレビシリーズにはまっていることでしょう。しかし、その物語にも、いつか終わりが来ることを忘れてはいけません。