うつや絶望と向き合う方法

2019年10月17日
うつの裏に絶望があるケースは少なくありません。終わりのない暗闇からどうやったら逃げ出すことができるでしょう?読み進め、絶望と向き合う方法を見つけましょう!

自分の周りで起きていることがうまく理解できず、絶望感を抱くことが多々あります。自分に怒りを感じ、最も近しい人にも怒りをぶつけてしまいます。実は、この悲惨な心理的現実の裏には、うつの一面がみられます。ここでは、絶望と向き合う方法についてお話します。

絶望感は、空虚なところから生じるエコーのようなものです。希望を失うことへの怒り、すべてを失った人や地上に光を見出せない人、生きる意味を失った人が感じる終わりのない悲しみです。どの道を進んだらよいか、何を信じたらよいか分からくなった時ほど危険な心理状態はありません。

絶望は一般的な経験です。セーレン・キェルケゴールなどの哲学者はこれを「精神、意味、挑戦の欠乏」と定義し、多くを語っています。一方で、ジャン=ポール・サルトルは、絶望とは前に進むことができない苛立ちで、社会によって注ぎ込まれた臆病な否定主義だと言います。

心理学的観点から言うと、ヴィクトール・フランクルほど人の絶望感を深く掘り下げた人はいません。ヴィクトール・フランクルは実存主義の父で、ナチス収容所の生存者でもあります。彼はこの概念を苦悩と意味の喪失という基本的な2つの考えを用いて定義しています。

これらは間違いなく人間にとってもっとも厳しい経験ですが、絶望と向き合い、強くなり、はい上がることは可能です。活力やリソースを取り戻し、現実と向き合う力が私達にはあります

「私達が絶望と呼ぶものは、満たされない希望の痛みを伴う熱意であることが多い」

-ジョージ・エリオット-

うつ 絶望 向き合う

 

深い絶望はうつの原因になりうる

地球上の皆が目的や意味を失うと、世の中は完全な絶望に陥るでしょう。このような状況は悲しみと希望の欠落の状態だと考えられがちですが、実際はそれよりも深いものだということを私達は意識する必要があります。

答えのない疑問を投げかけ続ける心の状態で、人は虚無感を覚えます。例えば次のような疑問です。

  • 人生の意味とは?
  • この世の自分の場所とは?
  • 理解できないこの状況でどうしたらいいのだろう?

このような疑問は絶望のサイクルを大きくし、私達を精神的暗闇へと引き込みます。

 

不安を燃料とするうつ

ドイツ、シュトゥットガルト大学マーティン・バージー教授などの研究によると、心理学界において、絶望は比較的最近まで無視されていたと言います。理由は何にしろ、命の存在に関する問題に答えを見出す哲学界にこれを任せてきたようです。

  • いずれにせよ、認知心理学により、この状態が臨床的に非常に重要であることが明らかになっています。絶望は人生のいつでも起こりえます
  • すべてが自分に敵対しているようで、自分がどこに向かっているか分からない時、絶望感を抱きます。そしてそれは人生で非常に深刻な問題になります
  • 否定的で無力感に満たされた強迫的観念のサイクルに落ち込むと、絶望が現れます。悲しみ、苦悩、怒り、フラストレーションなどの感情の複雑なネットワークと否定的な思考が混じり合います。

不安の後に絶望に支配されることがよくあります。この状態のまま時間が過ぎると、その人はほぼ必然的に、うつ病性の症状へと流されてしまうのです。

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問題と向き合うことにより絶望と向き合う

絶望に対処しなければ、心の中で様々な過激なアイデアが出来上がってしまいます。意味や希望を失ったことから、自殺を考ることもあります。このような危険な状況にある場合、精神的助けを求めることが必要です。

重度のうつ病や双極性障害のほとんどのケースで絶望がみられます。これはとても敏感な状態で、セラピーとともに薬物療法が必要とされることが少なくありません。初めにも言ったように、専門的な支援や実行力により、このような状況を乗り越えることが可能です。

怒りの方向を変えることにより絶望と向き合う

怒りは方向を変えることにより、強力で、弁明的、変形可能なものになります。何事にも意味を見出せない怒りから絶望は現れます。世界に、そして、自分に対し怒りを抱えます。驚くかもしれませんが、これは実は良いことです。もっとも危険なのは、無関心、不動、何も感じない、虚無感、基本的にすべてがどうでもよい時なのです

怒りをうまく使って変化を起こすと、物事は少しずつ向上し、新たなバランスを見出すことができます。ネガティブなエネルギーの方向を変え、今抱える問題を溶かすポジティブな何かに変えるだけで良いのです。

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自分と向き合い、再出発する

もっとも暗い面が私達を捕えるのが絶望だと言う人がいます。暗い部分が私達を弱らせ、迷わせます。カール・ユングは、心理療法の目的は変形であり、何より存在の本当の意味を見出し生きることだと指摘します

絶望により、私達は自分と対話し、暗い部分と向き合うよう迫られます。ユングが言ったように「暗い部分」を受けいれ、打ち負かす必要があるのです。そうすることにより、希望や安心が得られる、より明るく強い部分に戻ることができるでしょう。

  • Buergy, M. (2007). Una introducción a la desesperación como fenómeno psicopatológico. Nervenarzt , 78 (5), 521- +. https://doi.org/10.1007/s00115-006-2057-3
  • Hicks, D. (1998). Stories of Hope: a response to the ‘psychology of despair.’ Environmental Education Research4(2), 165–176. https://doi.org/10.1080/1350462980040204